自然食業界キャリア15年のOBが綴る

脳も感覚も中途半端で曖昧!?心身の健康のための接触学

2018/12/01
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

曖昧な話し方、曖昧な問題の解決策。これらは嫌われる傾向があります。優柔不断な態度は人を不快にしやすいものだからです。でも曖昧さが功を奏すことだってある。グレーだからこそ偉大な結果を導くことだってあるのです。ココでは脳や感覚の自然について考えてみます。

■目次
1、脳は曖昧で区別できない!?
2、偉大な発明は曖昧さから導かれた!?
3、痛みとは周りの反応次第で変化する!?
4、心理状態で痛みの感覚は大きく異なる!?
5、情緒の安定のために大切なのは接触にあり!

 

酸っぱいものを思い浮かべる。

 

レモンとか梅干しとか。

 

すると、自然と唾液が溢れてくる。誰にもこうした経験があるのではないでしょうか。

 

また、過去に大きな成功を手にしたシーンを思い返すと気分も体も瞬時に高揚する。クスグリの技に“こちょこちょ”というものがありますが、これだって思い浮かべるだけで何だかソワソワしてしまう。

 

これも経験済みのことではないかと思います。

 

これらが意味するのは、脳は現実と想像との判別が難しいこと。私たちの脳は現実と空想との境界がかなりグレー、そのようにも言えるのです。

 

■発明は曖昧さから

実際に荒唐無稽な空想からヒントを得て、人類史上に残る発明を引き出した実例も少なくありません。

 

「宇宙空間を光に乗って動いてみたらどうだろう?」

 

アインシュタインは、そう問題を設定し自問することで、「相対性理論」を導きました。またエリウス・ハウは原住民に槍で突かれた夢を参考に「ミシン」を発明したといわれます。

 

一見、突拍子もないような空想には驚くべき発明の原石が埋め込まれている。そんな風にも言えそうな事例といえるでしょう。

 

私たちの脳はいまだ解明されていない驚くべき能力が備わっている。それは現実とファンタジーとの境が弱い、そこにこそ理由があるのではないでしょうか?

 

そしてそれはかなり曖昧模糊として実態をつかみにくいものでもあるのです。

細胞浸透系農薬・脳への影響

 

■痛みは周囲の反応で!?

私たちの感覚も脳と同じでかなり曖昧な面があります。

 

感覚とは事実を隈なく表現しているというよりも、心理的・文化的反応である面が強くある。つまり社会的な面が強く出やすい傾向が感覚にはあるのです。

 

例えば「痛み」。痛みの感じ方も非常に曖昧なものといえるでしょう。英国の神経学者ウォールは、「痛みは極めて貧弱な警戒システムである」と指摘しています。

 

痛みの表現とは、それそのものの反応ではない。人間関係を始めとした、さまざまな要素の複合物であると主張するのです。

 

分かりやすいのは、性差による違いです。

 

女の子は泣こうが叫ぼうが周囲は寛大で温かく扱われる。幼少期に泣き叫んでも、「女の子だからね」ですんでしまうケースも多いのです。

 

でも、男の子の場合はそうではない。「男の子なんだから」、「男はスグに泣いちゃダメ!」、そのように戒められるケースも少なくないのです。

 

同じような痛みでも性別によって周囲の評価がまるで違う。こうした面が出やすいのです。

 

また痛みの反応は人種によってもかなりの違いが見られることもいわれます。北欧やアジア圏では、痛みに強く耐えることが多い。

 

痛い場合でもその表現は控えめで大人しいことが指摘されるのです。これに対して、欧米などでは過剰なくらいに痛みを表現しようとする。

 

欧米では無痛分娩は比較的当たり前だけど、日本では”お腹を痛めて産んだ我が子”。痛みを経ることが美徳とされる。このような違いもあるのです。

妊娠出産

痛みに対する周囲の人の対応、反応こそがその後の表現を決定づける。痛みの表現は社会的な規範によるものと言えるのです。

 

■心の影響が強い!?

また痛みは精神状態によっても、大きな違いがあることも言われています。

 

第二次世界大戦中のイタリア戦線で、腕をもぎ取られたり、腹や胸に大きなケガをしている兵士たちはあまり痛がっている様子がない。

 

アメリカ軍の軍医として野戦病院に配属されたビーチャーは気づきました。大けがをしているにも関わらず、緩和剤の麻酔を打って欲しいと頼む兵士は、全体の3割程度しかいなかったというのです。

 

大けがをしさえすれば苦しく厳しい戦場を離れられる、その安堵の気持ちが痛みに勝り、尋常ではないケガの痛みを無感覚にさせていた。

 

ビーチャーはこのことに気づいたというのです。

戦場

子供の頃、「痛いの痛いの飛んでいけ~」と親や先生にしてもらった記憶がありますが、それも実に効果的。

 

痛いと思ってしまえば実際の痛みよりも倍以上痛くなる、そんな報告もあるのです。痛いと思えばより痛くなる、痛くないと思えばさほどではない。

 

このように痛みは心の状態に大きく左右される面があるのです。

 

病は気から、昔から言われることですが、”非科学的!”と断定するのは少々無理があるようです。ココロの状態は体に大きな影響を与えている。

 

そのことも率直に認める必要があるのではないかと感じます。

 

■情緒の安定のために

最近は減少傾向が見られますが、年間の自殺者数も大きな社会問題になっています。

 

自殺まではいかなくとも、抑うつや引きこもり、自傷行為などの精神面での問題が年々深刻度を増しているようにも感じます。

 

中でも、親子のあるべき関係を叫ぶ指摘は実に多くあるのです。

 

そうした中、皮膚を通した親子の接触、スキンシップの大切さを指摘する声もあります。幼少期に親とのスキンシップが充分でなかった子供は、心身の健康度が低くなることが言われます。

 

閉鎖的になりやすく、情緒不安定に陥りやすい、そのような研究結果もあるのです。母親とのスキンシップが充分である子供は将来にわたり情緒が安定しやすいこともいわれているのです。

 

アメリカの心理学者・プレスコットは、スキンシップが充分でないと抑鬱や自閉症、暴力屋攻撃性、性的逸脱などの感情面での障害の原因になると述べています。

 

幼少期に皮膚を通した感覚の刺激を充分に行うこと。それが健全な情緒を育て、他を認識し、人との関わり方の基礎部分を作り出す。

 

心身の影響にとって皮膚同士の接触は極めて大切と述べているのです。子供と親のスキンシップに限らずとも、夫婦間、恋人同士のそれも情緒には極めて大切になるのです、。

スキンシップ

もちろんスキンシップの重要性ばかりに原因を求めることは無理があります。政治や経済のあり方も精神面に大きな影響を与えるものだからです。

 

そして日々口にする食材だって農薬や化学合成添加物まみれのものばかりを食べていれば当然影響だって出るわけです。

 

人体にとっての異物である農薬や添加物などの人工の化学物質には「精神撹乱作用」があるといわれますから、スキンシップだけの影響とは言い切れないと思います。

 

でも、親が子供に与える影響は計り知れないほど大きいものなので、子育て中なら精いっぱいの愛情を子供に注いでもらいたいと思います。

 

今回は「脳」にはじまり、さまざまな考察をしてみました。

 

■このページのまとめ

・脳は現実と空想の区別がつきにくい

・偉大な発明も空想から導かれたケースもある

・痛みは性差や民族、文化的な尺度で表現される傾向がある

・心理状態によっても痛みの感覚は大きく変わる傾向がある

・幼少期のスキンシップは情緒の安定に大きな影響がある

・皮膚同士の接触は安らぎと安心を与えるので積極的に行うこと

 

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