離乳食の食材選び・見るべき2つのポイントをカンタンチェック!

■目次
1、安全食材の選び方は!?
2、発酵と腐敗の違いとは!?
3、自然の淘汰の仕組みは!?
4、自然食材選びは強弱が重要!
5、重点投資の最重要食材とは!?
6、発酵食品の知られざる惨状は!?
「離乳食の食材選び」
何を選べばよいのか?迷う人も少なくないようです。大切な赤ちゃんの健康。食は命の源だから、間違わないようにココはしっかり選びたい。このように思われているのではないでしょうか。
一般に、“毒への耐性”は体重に比例します。食材選びを誤れば、小さな赤ちゃんが受けるダメージも大きくなってしまいます。しっかりとした判断軸を持って、食材選びを行うことが大切になるのです。
その際、1つのポイントになるのが、
「発酵と腐敗」
その食材が、発酵していくものなのか?それとも腐敗してしまうものなのか?このポイントで眺めてみるとヒントになるかもしれません。
そこで今回はこの点について考えることで、無投薬無医療の生き方実現のためのヒントについて考えてみます。
■自然発酵の仕組みを復習!
炊いたお米を水分が飛ばないようにしておくと、空気中から「麹菌」がお米に入り込みます。麹菌に含まれるデンプンを食べようとするからです。麹菌がデンプンを食べると、「甘酒」ができる。デンプンが“糖分”に変えられるからです。
糖分が充満したお米に対して、今度は空気中から「酵母菌」が入り込みます。酵母菌が糖を食べることで、アルコールと二酸化炭素に分解する。この状態が「日本酒」です。
次はどうなるか?といえば、アルコールをエサにしようと空気中から「酢酸菌」が入り込みます。酢酸菌がアルコールを分解して、日本酒を「お酢」に変えるのです。
これが自然発酵のプロセスで、それぞれの段階で違った菌がエサを目当てに入り込み、私たちに素晴らしい味のバラエティを恵んでくれるのです。
でも自然発酵のプロセスを辿れるのは、自然に育てられたお米や野菜に限ったこと。大量の肥料を与えてしまったり、農薬をバラ撒いてしまったり、このような作物は、自然発酵のプロセスを辿ることができない。
赤ちゃんの離乳食には発酵できる食材を選んで欲しいと思うのです。
■自然界による淘汰
今度は、農薬や肥料まみれのお米の場合、どうなるか?水分が飛ばないようにしておくと、麹菌は素材に入り込むことができません。発酵菌ではなく、
「腐敗菌」
が入り込んでしまうのです。黒カビなどが入り込み、お米をドロドロに溶かしてしまう。自然発酵のプロセスを辿ることができない。このような結果を招く確率が高くなるのです。
自然発酵のプロセスは、あくまで自然に育った作物でない辿ることが難しい。自然界は、反自然な作物には腐敗菌を呼び込むことで、速いスピードで自然淘汰しようとするのです。
ビンの中身を私たちの胃に当てはめれば、発酵する食材を選ぶべきか?それとも腐敗するもので本当に良いのか?
ココに安全で自然な離乳食材選びの1つの答えがあるのです。
■食材選びは強弱を!
このことを自然界を教師に考えてみると、清流と呼ばれる川には腐敗菌はあまり見当たりません。そして生息する菌は清流にふさわしい菌が湧くものです。反対に、汚染された川には腐敗菌が湧きやすい。
私たちの体も150兆匹の人体常在菌で構成されていて、腸内細菌は100兆匹もいるといわれています。腸内細菌が喜ぶ食材を食べること。それは自然発酵のプロセスを辿る確率の高い食材を選ぶ。
このことがポイントになるのです。
赤ちゃんはまだ腸内細菌が大人のようにしっかり整っていないものです。そこに腐敗する食材を離乳食で与えてしまえば、体に大きな負担になります。それは大人の想像を超えるようなダメージになってしまう、このようにかんがえられるのです。
でも、だからといって、すべての食材を無農薬のものばかりに揃えることは難しいことも事実。自然食材と呼ばれるものは値段も高いし、品目によってはなかなか無農薬のものがない。
これも一方の事実だからです。私たちは自然食材を限られた予算の中で、強弱や優先順位をしっかり立てて、重要度の高い食材から順に投資をする。そして優先順位の低いものは、できる範囲で投資を行う。
こうしたポイントを押さえた離乳食の食材選びが大切であろうと思うのです。
■重点投資の食材は!?
私たちの食生活において、他の何よりも優先するべきは、何といっても主食の
「お米」
です。それは赤ちゃんの離乳食においても、最重要食材になると思います。お乳を飲んでいる間の赤ちゃんの体には、「乳糖分解酵素」がいっぱい見られます。赤ちゃんは母乳からエネルギー源の糖分をもらうため、哺乳類の赤ちゃんの体にはこの酵素がたくさんあるのです。
それが歯が生え始めて離乳期を迎えると今度は体内に、
「デンプン分解酵素」
がいっぱいになってくる。それに反比例するように、乳糖分解酵素は体からなくなっていくのです。デンプンは主食のお米にたっぷり含まれているので、これを分解するための酵素が増えてくる。脳を働かせるのも、筋肉を動かすのも、心臓を働かせるのも、すべてお米のデンプンがエネルギー源になる。
そのため離乳期においては、質の良いお米を食べさせることが体にムリなく自然な離乳食材といえるのです。以前の日本人よりも今は半分程度しか食べなくなってはいますが、それでも他のどの食材よりも体に入れる頻度と量が多い食材がお米です。真っ先にお米だけは
「無農薬」
のものを選んで欲しいと思います。低農薬とか、減農薬でもいいのでは?そう思われるかもしれませんが、今の農薬は回数が少なく、効果が長持ちの“細胞浸透系農薬”が主流になっています。とくにお米ではこのタイプの農薬がかなりの確率で使われているのです。
※参考:『有機野菜の宅配で気になる低農薬・減農薬野菜の驚きの正体は!?』
低農薬だから安心、そうはならないものなので、まずは無農薬のお米を選んで欲しいと思います。
■発酵食品の惨状は!?
あと一点、手を抜かずに選んで欲しい食材が、
「味噌」
になります。味噌は栄養の宝庫といっても良いほどの「生理活性物質」が含まれています。ビタミン、ミネラル、酵素群、有機酸と数えきれないほどの体に必要な栄養群が詰め込まれているので、離乳食を選ぶ際は、是非ともここはしっかり投資をしてもらいたいと思うのです。
今の味噌をはじめとした発酵食品は、原材料の大豆やお米などのコストを下げるため、劣悪な素材で作られているケースが多い。前段で述べた、
「腐敗する作物」
が使われているのです。そうなると自然発酵のプロセスを辿ることができないので、味噌や醤油、お酒になることができない。そこでどんな劣悪な素材でも発酵プロセスを辿れるように、
“菌の操作・改造”
が行われているのです。紫外線や放射線を発酵菌に照射して、化学調味料や肉汁、ビタミン剤などの化学薬品を使って培養していく。このようなものばかりに日本の発酵食品はなり果てているのが現状です。これは有機とか無農薬とか、自然食品店などで売っている味噌でも菌は化学培養されているものばかりになっているのです。
良い素材を使えば天然の発酵菌を呼び込むことができ、豊富な栄養群を熟成することができるので、赤ちゃんの健全な発育のために、離乳食では是非とも味噌には投資をして頂きたい。このように思うのです。
化学培養菌を使った味噌は味も乗らず、栄養群も乏しくなってしまいます。だからこそ化学調味料や酵母エキスなどを添加して、
「旨味の偽装行為」
を行うわけなのです。そのような味噌を飲んでも何の意味もないし、味噌もどきに過ぎないので、離乳食選びではぜひともココは手を抜かないでもらいたい。そのように思うのです。
野菜については、できる範囲で投資すれば良い。お米と味噌ほど重要度は高くないので、参考にしてもらえればと思います。
肥料も農薬も使わない自然栽培のお米と天然菌発酵の本物の味噌は以下から試すことができるので、ぜひ大切な赤ちゃんの離乳食材選びにチェックしてみて!
■主食のお米は無肥料・無農薬を!苗から無農薬の自然栽培米
■天然発酵菌による天然醸造味噌
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