自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配で離乳食・子供の脳と健康を守るには!?

2019/01/26
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次

赤ちゃんの離乳食に有機野菜の宅配を!安全性と利便性を考えると何といっても宅配が便利。でも、有機野菜が本当に赤ちゃんにとって無理のない食材であるか?その検証をしっかり行わないと思わぬ事態を招いてしまう。前編・後編2回にわたって離乳食材選びの超重要ポイントを公開!

1、有機野菜宅配で離乳食を選びの注意点
2、有機野菜は無農薬栽培のことではない!
3、やむを得ないなら何でも許されてしまう!?
4、安心野菜は五十歩百歩で値段だけ高額!?
5、赤ちゃんの離乳食にこの農薬は特に注意!
6、この食材だけは手を抜かず確保してほしい!

 

有機野菜の宅配で離乳食を!

 

子供の健康は親の責任。だからできる限りのことをしてあげたい。

 

日々口にする食べ物が血となり骨となるのだから、絶対に手を抜けない。毒への耐性は体重に比例するわけだから赤ちゃんが受けてしまうダメージは大人とは比較にならない。

 

食の不安が叫ばれる中、やっぱり安全安心の有機野菜の宅配で万全を期したい。こんな風に思われているのかもしれません。

 

私は自然食業界に15年在籍し、その表も裏も色々と目の当たりにしてきました。しっかりとした知識を持って情報に接しない限り、思わぬ結果を招きかねない。

 

有機野菜の宅配が良い、そう条件や前提なしに決めつけてしまうと、自然とも安全とも、到底言えないような高額食材に投資し続けてしまう。こんな悲劇を起こさないためにも、当ブログで毎回、食の安全情報を発信しているわけです。

 

抵抗力の弱い赤ちゃんの離乳食を選ぶに当たって、注意するべき点は以下の2点に集約されるのではないかと思います。

 

1、農薬に対する誤解

2、肥料に対する警戒感

 

この2つを見つめることで何を選べば本当に自然で安全な食材を手にできるか?がハッキリと見えてくる。

 

今回は1つ目の農薬について前編として述べてみますが、後編を読み終えるころには本当に安心して口にでき、赤ちゃんにとって無理のない食材は何であるか?

 

このことが明らかになるのです。ぜひ前・後編を読んで頂きたいと思います。

離乳食

 

■有機野菜は安全なの!?

赤ちゃんの離乳食に有機野菜の宅配を選ぼうと思っているあなたは、

 

有機野菜は無農薬野菜

 

このように誤解してはいませんか?

 

有機野菜は無農薬で栽培された野菜ではない。法律で認められた30種類以上の農薬が使われているかもしれないからです。

 

実際にアレルギーや化学物質過敏症の患者さんの中には、有機野菜でも食べられるものとそうでないものとがある。おそらく食べられるものは有機野菜で無農薬のもの。食べられないものは有機野菜だけど農薬を何回も使ったもの、このように推察できるのです。

 

なぜ食べられないのか?

 

この点を追求しようにも、使われた農薬情報を買う側に公開する義務がないので分からない。有機野菜というだけで、後のことは何にも分からない。

 

このようなものでもあるのです。

 

有機は無農薬、このような誤ったイメージが広く社会に流布されているので購入に当たっては注意が必要です。

 

本来はこの認識を正すべく有機野菜の宅配業者が率先して、使われた農薬の散布情報を買う側に伝えるべきなのでしょうが、どこも横並びで何もしていません。

 

野菜の販売カタログにはただ単に、

 

「有機」

 

と書かれているだけで、無農薬なのか?農薬が使われているのか?どのくらい使ったのか?こうしたことは一切分からないようにしているわけなのです。

毒

 

■やむを得ないならOK!?

でも、国の管理下にあるものなのだから、有機で許可された農薬は、

 

安全性を配慮して選ばれているんじゃないの?

 

そう思われるかもしれませんが、そうではない。栽培の都合や国際貿易の障害にならないように、このような都合で選ばれているだけなのが現状です。

 

しかも許可された農薬の使用制限が一切ないので、何回使っても有機野菜を名乗ることができる。50回、100回使っても有機野菜は有機野菜、このような制度になっているのです。

 

また有機野菜という以上は動物の糞尿や魚粉などの有機物を肥料にしているのかと思えば、化学肥料の使用も認められているのです。

 

有機JAS法では盛んに、

 

「やむを得ない場合に・・・」

 

という留保をつけて、農薬や化学肥料の使用を認めている。でも、どんな場合がやむを得ないのかは詳しく書かれていない。やむを得ないと思えばやむを得なくなる。このような制度になっているのです。

 

有機で使われる農薬は、木酢液とかお酢とかニームとか、化学合成ではない漢方系の農薬が使われているから安心!

 

そのように指摘する声もあります。でも、先ほどと同じで、”やむを得ない場合には”、化学合成農薬の使用も幅広く認められている。

 

虫が1匹出てもやむを得ない、そういうことになってしまうわけです。もちろん漢方系農薬だからと言って安全の保障になりません。使えば虫や菌が死滅するわけだから安全材料には決してならないわけなのです。

 

有機野菜は正体不明で実態がよく分からない。それなのに値段ばかりがすこぶる高いこのような野菜やお米を赤ちゃんの離乳食に使うのは正直、オススメできないわけなのです。

諦める

 

■五十歩百歩の安心野菜

また最近は、

 

「低農薬・減農薬」

 

と書かれたお米や野菜もよく売られています。そういう言葉を聞けば、農薬の散布回数がかなり少ないような印象を受けるのですが、要するに半分

 

通常使われる農薬の半分以下から”低や減”を名乗ってよい。こうしたことになっているのです。2,3回使った程度では?そんな印象を持ってしまいがちですが、そんなものではありません。

 

トマトには50回、リンゴやイチゴは60回、お米は20回。このくらいの農薬を散布するのが普通だから、減農薬・低農薬と名乗るには、トマトは25回・リンゴ等は30回・お米は10回

 

まさに五十歩百歩、それが低農薬の現状になるわけです。

 

有機野菜の宅配業者で扱う農産物は、有機のものは実は少なくほとんどが「低や減」のものばかりです。食べる人の健康を真剣に考える良心的な宅配業者なら、当然その低農薬野菜にどのくらいの農薬が使われているか?

 

買う側に情報をハッキリ開示するべきなのでしょう。でも実際は、「低」「減」と一文字しか書かれていないので、コチラも正体不明。そして値段だけは立派。

 

これが有機野菜の宅配業者が提供する食材の実態というわけです。赤ちゃんの離乳食に使うのはどうなのか?

 

リスクある高額食材、そういわねばならないのです。

有機野菜

 

■細胞浸透農薬の真実

また最近の農薬の特徴として、安全性は農薬の使用回数だけでは分からないようになっています。

 

「農薬散布回数が少ないから安全な野菜」

 

以前はこのように考えることもできましたが、今は違う。たくさん農薬を使う必要がない、1回使えば効果テキメンでしかも長持ち

 

このような農薬が主流となっているからです。その新しいタイプの農薬は、

 

「細胞浸透系農薬(ネオニコチノイド系農薬)」

 

といわれるものなのです。

 

野菜や果物を食べる際、農薬の危険性を重視する方は、

 

“皮は食べないように!”

 

と日々励行している方も少なくないことでしょう。そこまではしなくとも、野菜や果物はよく洗ってから食べる。こういう方もいることでしょう。

 

従来の農薬は野菜や果物の表皮に成分が付着しているので、これは賢明な処置といえます。でも今の農薬はこれでは何の意味もない。

 

農薬の成分が野菜の細胞内部に入り込んでしまうタイプのものになっているので、皮を剥こうが、よく洗おうが一切関係ない。

 

農薬成分もろとも食べるしか手段がない、このような農薬に様変わりしているのです。

 

細胞浸透系農薬は農家にとっては実に好都合な農薬です。お米や野菜の細胞内に農薬成分が格納されているので雨で流れない。何回も農薬を散布する手間ひまが省け、しかも

 

「低農薬野菜!」

 

とカンタンに言うことができ、高く売れる。安全で健康な農産物を謳って販売することができるからです。2000年頃から販売が始まり、瞬く間に生産現場に浸透し普及していった。今は細胞浸透系農薬が主流になっているのです。

 

栽培する側には好都合な農薬なのですが、それを食べる私たちには最悪。洗っても皮を剥いても意味がない。農薬もろともそのまま食べるしかない。

 

日々大量の農薬摂取を招いている。こうした指摘が声高に行われているのです。

 

当然ながら、安心安全を掲げた有機野菜の宅配業者は、使われた農薬がどんなものか?情報を積極的に開示するべきなのですが、どこもやっていない。

 

「低」「減」

 

そう記されているだけなので、細胞浸透系農薬を使っていないお米や野菜を選ぶことができない。このような状況を招いているのです。

細胞浸透系農薬

 

■主食の米だけは!

細胞浸透系農薬は稲・野菜・果物の生産現場で幅広く使われていますが、特にお米にはよく使われます

 

お米作りの天敵は「カメムシ」なのですが、カメムシが稲につくと黒点が白米に残ってしまいます。そうなるとお米の等級が下がってしまい、出荷価格にダイレクトに反映されてしまうのです。

 

だから稲栽培では細胞浸透系農薬を使いカメムシを防除する。こうしてかなりのお米に使われているのです。

 

有機野菜の宅配業者では低農薬米・減農薬米もかなり売られていますが、疑ってかかった方が良い。それが自分や家族、抵抗力の弱い赤ちゃんの健康を守る大切な防御策になるからです。

 

細胞浸透系農薬は神経障害のリスクが高いことが指摘されます。脳に与えるダメージが心配される農薬で発達障害などの増加と関係があるのでは?と危惧する声も少なくありません。

 

特に小さな子供が受けるダメージへの心配が声高に指摘されているので、他の何は差し置いても、お米だけは無農薬米を選んでほしい。

 

赤ちゃんの離乳食で宅配を検討するなら、野菜は後回しにしてもお米だけは無農薬で栽培されたものを死守してもらいたいと思うのです。

 

食べなくなってきているとはいえ、米が日本人の主食であることにいささかの揺るぎもありません。他のどんな食材よりも体内に入れる頻度も量も多いのが米なので、離乳食の段階から無農薬米を与えて欲しいと思います。

 

以上、今回は前編として有機野菜の宅配と農薬について指摘してみました。無農薬で安全であるかのように見える有機野菜も、実際は正体不明で値段だけが突出して高い実態をお伝えしました。

 

宅配業者の表示のあり方も要注意で警戒するべきポイントなので、宅配検討の際の参考になればと思います。次回は、有機野菜の宅配・離乳食で注意するべき肥料の問題点について情報をシェアしていきたいと思います…

 

■このページのまとめ

・有機野菜の宅配で離乳食選びは農薬と肥料に注目

・有機野菜は無農薬栽培ではない。使用許可農薬が30種ほどある

・使用許可農薬は安全性を基準に選定されているわけではない

・有機農産物はやむを得ない場合は、化学合成農薬も化学肥料も使用OK

・減農薬・低農薬野菜は一般栽培の農薬使用回数の半分以下にしたもの

・現在は細胞浸透系農薬が主流のため安全性は農薬散布回数では分からない

・有機野菜の宅配業者は使われた農薬の種類や回数をしっかり表示していない

・細胞浸透系農薬は野菜や果物の皮を剥いても洗っても意味がない

・1回撒けば効果も持続性も高いので簡単に低農薬・減農薬野菜と名乗れてしまう

・細胞浸透系農薬は稲作においてカメムシ対策としてよく使われている

・赤ちゃんの離乳食に使うお米は無農薬で栽培されたものを選ぶことが大切

・脳へのダメージが懸念されているので赤ちゃんや子供に与える食材は要注意

 

■次へ :『有機野菜の宅配で離乳食・肥料の3つの危険を事前に把握!

■前へ :『有機野菜の宅配・らでぃっしゅぼーやの安全基準を読み解く!

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

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