血液サラサラ・ドロドロ論争で見落としがちなデメリットとは!?

長所と短所、誰にも当然あるものです。良い面もあれば悪い面もあるのが当たり前。でも、日々大量に流される健康情報には長所ばかりが強調され、短所はな全く存在しないかのようです。ココではその健康情報が触れない短所について考えてみます。
■目次
1、健康に効果があるのは良いこと!?
2、作用・反作用が教える情報の欠陥は!?
3、血液がサラサラになればこんな危険が!?
4、服用規定からヒモ解く制限の意味とは!?
5、一錠丸ごと全部ではない!残りの成分は何!?
6、漢方回帰の根拠なき妄信・事実を正面から見据えよう!
健康に関する情報の氾濫。
”ヤセるには○○が効く!”
”美肌実現には××が決め手!”
”ツラい症状は△△の脅威の効果!”
ネットでも、テレビでも、こうした文言を聞かない日はありません。健康不安を背景に実にたくさんの情報が飛び交っているのです。
あなたはそれをどう受け止めていますか?
今スグ申し込まなきゃ!
冷蔵庫の奥に確かあったはず!
悩んでいるあの人に教えてあげなきゃ!
そう思われるかもしれません。また別の反応としては、
「そんなのウソだよ、簡単に効くなら医者はいらないよ」
こう思う方もいることでしょう。
受け止め方はさまざまなのでしょうが、そこには1つの共通点がある。それは、
効果があるのは良いことで、何かに効くのは素晴らしいこと。
私たちはこのように考えているのです。
■自然が教える法則は!?
作用と反作用。
何かに作用することの裏には必ず反作用が存在する、自然界が教える法則です。
効くことの裏には必ずその代償がつきまとうもの。効果がないことよりも、あることの方が恐ろしいことだってある。何かに効くとは危険なことでもあるのです。
なぜ効果があると危険なのか?
その理由は、副作用の心配がつきまとうからです。何らかの効果を求めて大量に体内に摂取してしまえば、重大な結果を招いてしまいやすい。
そうした面だってあるのです。
■血液サラサラ信仰は!?
血液ドロドロと血液サラサラ。
ドロドロはダメで、サラサラが良い。こんな風に盛んに言われます。
ドロドロのまま放置を続けると、脳卒中などの深刻な病気を招いてしまいやすい。だから少しでも疑いや心配を感じた人は血液サラサラグッズなどを使って、症状を改善させることが叫ばれている。
健康のためならお金に糸目をつけない、そんな感じでさまざまな商品に手を出してしまうのです。
実際のところ、それらのグッズにのほとんどが何の効果もないのでしょう。でも、万一ドロドロの血液を本当にサラサラにできるようなら要注意。
サラサラ一色になってしまえば、ケガなどの不測の事態に流血が止まらなくなってしまうリスクがあるからです。
”血液サラサラで流血ドバドバ”
”サラサラなので一滴の血も余すことなく体外に排出!”
そんなキケンな状況を招いてしまうからです。突然のケガのみならず、
・歯を抜くとき
・手術を受けるとき
これらの際に、大量出血の危険性を抱え込んでしまう。薬剤の力でサラサラ一色になってしまえば、血が流れっ放しになってしまわないか?
そんな危惧を覚えるのです。
■服用規定の意味
とかく世に溢れる健康情報は、良い面ばかりが強調され、悪い面についてはほとんど触れられることがありません。
不安のあまり手を出した結果、思わぬ事態を招いてしまう。そうしたリスクについても真剣に語られる必要があると思うのです。
クスリには痛みなどのツラい症状を抑える作用がありますが、そこには必ず「一日何錠、一回何錠」といった使用制限がかけられています。
なぜ制限するのかといえば副作用の心配があるからです。リスクを最小化する目的で制限がかけられているのです。
でも、サプリメントなどは医薬品ではなく、「食品」に分類されています。食品である以上は、トマトやキャベツと一緒のものなので、1日何錠といった制限が弱い。
効果を得たいがために飲むわけだから、
・たくさんの量を欲張って飲んでしまう
・いろんなサプリを掛け持ちして飲んでしまう
たくさん飲めば飲むほどに健康になると信じて、どうしても量が多くなってしまうのです。
■僅かな有効成分
またサプリメントなどには誤解があって、私たちは1錠全てが有効成分であるかのように思っています。
血液サラサラサプリなら、丸ごと一錠がサラサラ成分であるかのように勘違いしているのです。
でも実際の有効成分はホンの一部で、あとはすべて添加物。
化学合成添加物は有効成分にも使われるし、助剤として添加される防腐剤などの保存料。胃で溶けやすくするための賦形剤。テカテカにするためのコーティング剤、色づけ味つけのための着色料や香料などなど、実に多くの化学合成添加物が使われているのです。
そしてまた錠剤や顆粒の状態にするまでにも、実にたくさんの添加物や化学薬品が駆使されている。
このことも忘れてはならないのです。
食品添加物は人工の化学物質で、人体にとっては異物以外の何者でもありません。一度体に入ると脂肪組織に溜め込まれてしまい、排出が困難。
こうした厄介な性質があるのです。
異物の蓄積が続いてしまうことでガンやアレルギー、糖尿病、化学物質過敏症などの深刻な病気を招いてしまう。健康にとって良かれと思って飲むものが、深刻な病気の原因を作ってしまう。
健康情報には警戒心を持って接する必要があるのです。
血液を本当にサラサラにできるかどうかはかなり怪しいわけですが、人工の化学物質の方は確実に体内に蓄積されていく。
こうしたマイナス面も踏まえた上で、飲む必要があるのです。
(※参考:『農薬や食品添加物・人工の化学物質は女性に被害が多いワケ!?』)
■漢方薬なら安全か!?
また最近の健康ブームから西洋薬は危険だけど、漢方薬なら安全。
このような誤解を持っている人も少なくありません。漢方薬なら副作用が弱い、もしくはないと思い込んでいる人もいるのです。
でも薬である以上は、漢方にも当然ながらもちろん副作用はあります。死亡例も実際にあるので甘く見てはならないものなのです。
漢方薬は、どうしても量が多くなってしまうこと。
しかもジワジワゆっくり効果が出るので、副作用も長く続いてしまうケースもあります。こうしたことから、化学合成薬よりも漢方薬の方がリスクが高い、そう指摘する声も少なくないのです。
どんなものであっても薬効がある以上、必ず副作用があります。健康目的で使うならこの点をハッキリ認識した上で使うことが大切になるのです。
また今の漢方薬は山などに自生しているものではなく、栽培品目です。当然、たくさんの農薬がたくさん使われていることも知っておくべきでしょう。
何ごとも極端に走ってはダメなのです。何が自然で何が不自然であるかといった判断軸を持って、商品を売りつけようとする情報に接すること。
このことが今後ますます重要になると思います。
■このページのまとめ
・自然界の法則は作用・反作用 ・効果があるものには副作用がある ・血液サラサラに傾けば止血が難しくなる ・サプリメントの有効成分は一部で他は添加物 ・漢方薬にも副作用があり、農薬のリスクもある |
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