自然食業界キャリア15年のOBが綴る

糖質制限ダイエットが危険な理由・人体の自然からヤセ飯の真実に迫る!

2020/01/09
 
糖質制限ダイエット
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、糖質制限ダイエットのリスクは!?
2、人の燃料って何?人体の自然とは!?
3、違いを無視した実験結果のイミとは!?
4、ダイエットでまず最初落ちるモノとは!?
5、筋肉も骨も、そして最悪の事態も覚悟!?
6、脂肪蓄積の原因は一体なに?変化はココ!
7、もう一度この食卓づくりのあり方を再興!

 

「糖質制限ダイエット」

 

このような痩身法が流行っているようです。

お米や小麦に含まれる「デンプン」。デンプンは糖がひしめき、連なっているもので、これを食べれば

 

“太ってしまう”

 

だから糖質豊富なお米や小麦などを

食べないように!

その代わり、タンパク質や脂質などを糖質の代わりにするダイエット法が糖質制限です。

お米や小麦、砂糖の入ったものを食べないだけだから、やる気があれば誰でも取り組める。そうしたハードルの低さも、糖質制限ダイエットが人気を博す理由なのですが、

 

そこに問題はないのでしょうか?

 

あるとすればどのようなマイナス面があるのでしょうか?

そこで今回は、「糖質制限ダイエット」について考えることで、無投薬・無医療の人生を歩むためのヒントについて考えてみます。

 

■人と糖の関係は?

私たちのエネルギー源は「糖分」です。

お米や小麦に含まれるデンプンを体の中で分解し、最小単位のブドウ糖に変える。

ブドウ糖を主なエネルギー源として私たちの体は運営されています。

人とブドウ糖との関係は、車とガソリン、飛行機と燃料

これと同じというわけです。

脳、心臓、筋肉はこのブドウ糖をエネルギー源として働きますが、特に脳はブドウ糖以外をエネルギー源として使わない。このことは知られているわけです。

お米などの糖質を食べれば太ってしまう、その説の根拠になったのは、「ラット実験」です。

ラットに多くの糖質を与えたところ、皮下脂肪がドンドン蓄積していった。このことを根拠に、”糖質は太る!”と騒がれ出したのが経緯です。

でも、

そもそも人とラットとを比べること自体にムリがある。人とラットでは大きな違いがあるからです。

その違いとは、

「脳」

脳の役割や脳の大きさ、それが人とラットでは全く違う!ものだからです。

 

■脳の違いを無視!

私たちの脳は、ブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。

脳はたくさんのブドウ糖を使うことは知られていますが、体重の2%程度の重量の脳が

“全体の約20%”

のブドウ糖を消費しているのです。

ラットは脳の働きも、脳が消費するエネルギーも断然少ないわけだから、糖質を与え続ければ、皮下脂肪が増えていくのは当然のこと。

脳の違いに着目しない、ラット実験などは意味がないといわねばならないのです。

でも実際に、糖質制限ダイエットに取り組むと、

「数日で数キロの体重が落ちる」

ケースは珍しくありません。

そうなると“糖質は肥満のもと!”と思ってしまうのですが、落ちているのは、脂肪ではありません。

落ちたのは

「水分」

であって、脂肪ではない。

このことが分かっているのです。

 

■実際に落ちたのは!?

糖質制限で、新たに糖質が食事から入ってこなくなると、肝臓に貯蔵している

「グリコーゲン」

をブドウ糖に戻して、脳や心臓のエネルギー源にします。

グリコーゲンには多くの水分が含まれていて、グリコーゲン「1」に対して、水分は

「3~4」

が結びついた形になっている。

100グラムのグリコーゲンには、300~400グラムの水が含まれている計算になる。

100gのグリコーゲンを使えば、最大500グラムの体重が落ちることになるのです。

脂肪が落ちて体重が減ったのではなくて、グリコーゲンと水分が使われ消費されたからに過ぎない。

このようなカラクリがあるのです。

当然、それだけの水分が失われてしまえば、皮膚の乾燥だって進むことになる。

京都大学名誉教授の森谷敏夫氏が糖質制限ダイエットを、

 

「ドライフラワー症候群」

 

と呼ぶのは、こうしたことが理由というわけです。

 

■歩行困難に!?

糖質制限ダイエットを継続すれば、

貯蔵分のグリコーゲンも使い果たしてしまいます。それでいてお米などの糖質が入ってこないと、

どうするか?

私たちの体は仕方なく、筋肉に含まれるアミノ酸を抜き出して、それをブドウ糖に変えることでエネルギー源を確保しようとします。

一切の糖質を摂らないならば、1日に100gの筋肉を削り落とすことになってしまう。

それでも糖質制限を続ければ、最後は筋肉が失われて、骨も脆くなっていき、立つことも歩くこともできなくなる。

そう森谷教授は指摘するのです。

脳にも充分なブドウ糖が供給されなくなるので、省エネモードにならざるを得ない。よって四六時中、頭がボーとし続ける。

燃料不足を起こしているので、活発に働かせないようにと脳自らが指令を出すと解説されます。

糖尿病専門医の岡本卓医師は、糖質制限ダイエットを徹底してしまうと、

脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などを発症しやすくなり、最悪のケースは

「死に至ってしまう」

と警告しているのです。

 

■脂肪蓄積の原因は!?

「お米は太る」

そのような誤解が根強くありますが、1999年のアメリカ生理学会の論文で

炭水化物をどれだけ摂っても、1日10グラム以上の脂肪は体内で合成されないことが分かっています。

お米の糖質は炭水化物とも言われますが、脂肪がつく原因が炭水化物ではないとすれば一体何か?

その原因は

「脂質」

脂質やタンパク質中心の欧米型の食生活に問題があると指摘されるのです。

現在の日本人のカロリー摂取量は、1945年の終戦後よりも低いことが分かっています。

少ないカロリー摂取であるにも関わらず、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの肥満症が増えている理由は、炭水化物に変わって、

“脂質の摂取量が増えているから”

こう説明されます。

肉や乳製品、油などの摂取量の拡大が「脂肪蓄積の原因」というわけです。

そこに高度経済成長により、歩く機会が減って車や電車などの社会インフラが高度に発達したが故の、

“運動不足”

が拍車をかけている。

脂質摂取の拡大と運動不足が肥満症や糖尿病患者を増やす直接の原因になっていると、奥田昌子医師は解説しているのです。

 

■日本型食生活の再興を!

現代の私たちは、100年前の日本人に比べて、

お米の摂取量が半分以下にまで減少し続けています。

カロリー摂取の約8割がお米などの穀類からであったものが、現在は5割以下にまで落ち込んでいるのです。

お米に代わって、高脂質・高タンパクの”おかず食”が上昇し続けた結果、ガンやアレルギー、糖尿病、肥満症などの

「生活習慣病」

を増やす結果になっていると、奥田医師は指摘します。

おかずをメインに献立を考えるのではなく、おかずを副菜の位置に戻すこと。

おかずはあくまで主食の米をたくさんたべるための“呼び水”程度にして、味噌や豆腐、納豆、野菜、動物性タンパク質は魚といった、

「日本型食生活」

をもう一度、私たちの食卓に取り戻すことが大切と指摘しているのです。

民族の遺伝因子は10万年以上の歳月をかけて作られるといわれますが、欧米型の高脂質・高タンパク食は私たちには適合しない。

先祖から受け継いできた伝統食の復権こそが私たちの健康実現に不可欠。

こういうことになるのです。

もちろん、難しい病気の蔓延は欧米型の食生活だけが原因ではないでしょう。私たちはいま、

“農薬や食品添加物の洪水”

とでもいうべき状況に晒され続けているわけですから。

無農薬のお米、無添加の調味料、薬剤なしの肉や魚、こうしたものは誰か特別な人が食べるものではなく、誰もが当たり前に口にするべき「普通食」であるからです。

農薬や添加物などを極力日々の食事から排除して、体に自然でムリのないお米を中心とした日本型の食生活に戻すこと。

このことの大切さを糖質制限ダイエットのリスクから改めて感じます。

 

■主食のお米は無肥料・無農薬を!苗から無農薬の自然栽培米

無肥料・無農薬 苗から無農薬の自然栽培ササニシキ

■参考文献
・『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防 (ブルーバックス)』  奥田 昌子 著
・『日本人の病気と食の歴史 (ベスト新書)』 奥田 昌子 著
・「やっぱり危ない!? 「糖質制限ダイエット」」
・「エネルギーを知らない馬鹿者が多すぎ
・「日本人は糖尿病になりやすい

 

■次へ :『飲酒と肝臓・肝硬変からあなたを守る日本の麗しき習慣とは!?

■前へ :『乳ガン発症確率を4割も下げる・日本人が忘れてはならない食材とは!?

■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン

有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 無投薬・無医療の生き方マガジン!  , 2020 All Rights Reserved.