自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配・らでぃっしゅぼーやの安全基準を読み解く!

2019/01/24
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

有機野菜の宅配・らでぃっしゅぼーやの安全性をチェック。農薬や肥料について、らでぃっしゅぼーやはどのように考え、禁止や規制をしているのか?安全基準のRADIXを読み解くことで明らかにしてみます。

■目次
1、らでぃっしゅぼーやの宅配は安全なの!?
2、たくさんの使用禁止農薬があるけど・・・
3、80%オフが平均値!?グラフから見える真相は!?
4、問題の多いあの農薬への対応はどうなっている!?
5、食材の安全性をウリにするなら詳細表示の徹底を!
6、肥料が人体と環境を害する・肥料表示の徹底を!
7、無農薬の野菜を毎日食べたいならオススメは何!?

 

らでぃっしゅぼーやといえば、

 

大手有機野菜の宅配業者。

 

有機農産物や低農薬農産物、畜産品や水産品、無添加の加工品、フェアトレード品などを幅広く揃えています。

 

多くのユーザーが、らでぃっしゅぼーやに求めるものは、他の何はさておき扱う食材の”安全性”。いくら「らでぃっしゅぼーや」がお得なセットを揃えていたり、バラエティがあったり、便利だったりしても、価格やサービスの面ではPALシステムなどには適わないわけなのです。

 

PALになくて、らでぃっしゅぼーやにあるもの。それはワンランクもツーランクも上の安全性であるはずのもの。もしその安全性が揺らいでしまえば、存在意義をなくしてしまう。最重要ポイントといえるでしょう。

 

そこで、らでぃっしゅぼーやの環境保全型基準「RADIX基準」を読み解くことで、提供する食材の正体を明らかにしてみたいと思います。

 

■186種の使用禁止農薬!?

らでぃっしゅぼーやの「RADIX基準」を設けていると盛んに言いますが、ネットではスローガン的なものしか確認できません。

 

大地を守る会やオイシックスなどが条文で確認できるのに対して、RADIX基準は広告宣伝のような形でしか確認できない。

 

仕方がないので記載されている内容を解釈し直してみると・・・、

 

らでぃっしゅぼーやでは使用禁止農薬を186品目を制定し、残留農薬を検査し、生産者と直接会い、顔の見える太い関係を築いていると盛んに強調しています。

 

でも、その186品目がどんな農薬なのか?ネット上では確認できません

 

基準が厳しいといわれる大地を守る会の禁止農薬が殺虫剤・殺菌剤・調整剤・土壌消毒剤で38種類、除草剤が25種類なのに対して、らでぃっしゅぼーやは186種類。

 

もしそれが本当なら、らでぃっしゅぼーやの基準はかなり厳しいものといえるでしょう。きっと会員になれば、どんな農薬が禁止されているのか?分かるのだろうと思います。

 

■8割減をどうみるか?

らでいっしゅぼーやの環境保全型基準を読み進めると、「農薬の使用量比較」のグラフが出てきます。一般栽培/低・減農薬栽培/RADIX基準の3つを比較して、農薬の使用回数のサンプルを掲載しています。

 

11品目の野菜の農薬使用回数比較で、一般の化学肥料・化学合成農薬栽培に使われる農薬回数を「10」とする。
低農薬・減農薬の作物は一般栽培の農薬使用回数の半分に抑えたものなので、「5」。RADIX基準は「2」という結果が出たとのことです。

 

いわばスーパーで売られている普通の野菜に比べて、農薬の使用回数は8割減。このような抽出結果を掲載しているわけです。

 

例えば、ナスやトマトには一般栽培では50回くらいの農薬が散布されます。低農薬・減農薬を名乗るなら25回。RADIX基準では10回

 

この数字を見て、どのように思われるかは人それぞれなのでしょう。でも、農薬を使わない野菜やお米を食べたくて、らでいっしゅぼーやを検討している人にはちょっとガッカリなものなのかもしれません。

サル進化

 

■細胞浸透系農薬の規制は!?

さらにガッカリに追い打ちをかけてしまうのは本意ではないのですが、このブログで以前にも指摘しているように、現在の農薬は使用回数だけで安全性を測ることができないものになっていることも事実。

 

細胞浸透系(ネオニコチノイド系)農薬が生産現場にすっかり普及し定着しているからです。

 

従来の農薬は洗えば落ちる、これが常識でした。DIYなどに行けば、野菜洗浄用の洗剤も売られているわけですから。

 

でも細胞浸透系農薬の場合は洗っても落ちない。農薬の成分が作物の細胞内に侵入しそこに格納されていく。雨が当たっても農薬は作物の体内にいるので、流れ落ちない。台所でどんなに洗ってもムダ。

 

このような農薬が生産現場では普及し、実際に使われているのです。

 

これまでの農薬は雨に当たると流れ落ちてしまう、この問題があったため農薬に接着剤のようなものを混ぜたり、何回も繰り返し撒かざるを得ない面がありました。

 

でも細胞浸透系農薬を使えば、少ない農薬散布回数で作物を栽培できる。たくさん農薬を使う必要がないので、

 

“低農薬野菜!減農薬米!”

 

こうカンタンに言えてしまうのです。

 

らでぃっしゅぼーやで禁止農薬に指定されている186品目の農薬の中に細胞浸透系農薬が含まれているかどうか?は分かりません。でも国際的に問題になっている農薬なので、もしらでぃっしゅぼーやが禁止しているなら、

 

“問題の多い細胞浸透系農薬は一切使いません!”

 

このように高らかに宣言しているはずです。HPのどこを見てもそんな記載はないので、おそらく禁止されていないのでしょう。

 

低農薬・減農薬、一般栽培の8割減だから安全!そのようには言い難い状況があるのです。

子供のうつ

 

■きちんと表示を!

細胞浸透系農薬を使った作物を食べると、農薬の成分も一緒に食べてしまうことになります。

 

私たちの細胞の中に農薬成分が浸透していくことを思えば、この農薬を使ったものはできる限り食卓から排除する必要があります。

 

神経毒性の高さが懸念されている農薬なので、小さなお子さんがいるご家庭ではより一層の注意が必要になります。子供の脳の発達にリスクがあるので、できる限り細胞浸透系農薬を使った食材を選ばないことが大切になるのです。

 

でも、現在のらでぃっしゅぼーやのカタログでは、

 

有機栽培なら「有機」/低農薬なら「低」/無農薬なら「無」

 

としかそれぞれのお米や野菜に表記されていません。「低」や「有機」という略語だけではその野菜やお米に使われている農薬が全く分かりません。

 

らでぃっしゅぼーやに求めたいのは、農薬を使ったら使ったで、買う側にきちんと分かるようにしっかり情報を公開すること。具体的には、

 

使った農薬の種類や使用回数をしっかり表記すること。

 

これを徹底し、買う側が選べるように配慮してもらいたいと思います。

 

全性を重視するなら「無」と書かれた野菜を選びたいところですが、表記が「無~低」というような野菜がかなり売られています。

 

無~低が意味するのは、無農薬のものが届く場合もあるけど、低農薬が届く場合もあるということ。買う側からは選べないというわけです。

 

ちなみに有機栽培の農産物にはネオニコチノイド系農薬の使用は許可されていないので、この農薬が気になるなら「無」や「有機」と書かれたものを選ぶのがポイント。

 

無~低のような何が来るか分からないようなものは選ばないことが大切です。

 

ちなみに「有機」と書かれたものは無農薬ではなく、使用が許可された30種類以上の農薬が使われていると思ってかかった方が良いです。

 

くれぐれも有機は無農薬のことではないので、表示をより慎重に見ることが大切になります。

 

また細胞浸透系農薬の使用は、土壌や河川への残留性の高さも指摘されています。環境保全を前面に唱える・らでぃっしゅぼーやには積極的な取り組みをお願いしたいものです。

細胞浸透

 

■肥料の表示も徹底を!

また、RADIX基準では有機肥料の他にも化学肥料も使う旨が書かれています。

 

さらに環境にも人体にも悪影響を与える肥料の過剰投入は行わない旨が書かれていますが、曖昧過ぎて基準とはとても言えない内容です。

 

有機肥料の投入は土や地下水、河川などを汚染し、人体にも発ガン性やアレルギー、幼児の窒息、糖尿病、アルツハイマー、病原菌や回虫感染などを引き起こすことが指摘されています。

 

農薬の細かな表示の徹底に加えて、肥料の情報公開も買う側がきちんと分かるように徹底してもらいたいと思います。

 

有機肥料だけど動物性の糞尿肥料を使ったものか?米ヌカや油かすなどを使った植物性の肥料か?それとも微生物資材を使っているのか?

 

これらが買う側に分かるように表示することは最低限必要な処置ではないかと思います。使われた肥料表示の徹底も求めたいと思います。

分かりにくい

 

■無農薬野菜の宅配なら!

以上のことから、農薬が心配でらでぃっしゅぼーやへの入会を検討しているなら、正直あまりオススメできません。

 

普段から仕事に家事に、育児に忙しいあなたには買う野菜ごとの細かな農薬表示をチェックするのも面倒で手間のかかる工程になるからです。

 

通常農薬・細胞浸透系農薬を一切使わない無農薬のお米や野菜を選びたい!

 

そう思うのなら肥料も農薬も一切使わない自然栽培の宅配を選んでみるのがオススメです。自然栽培とは、野山の植物が常に無肥料・無農薬であることに学び、学んだことを田畑で実践する農法。

 

自然栽培の作物が無農薬であることは当たり前、それは野山の植物に農薬を使わないのと同じで極めてシンプルなものなのです。

 

有機肥料であれ、化学肥料であれ、肥料という凝縮した栄養のカタマリを与えるからこそ農薬を使わざるを得なくなる。自然界の植物に栄養のカタマリは決して与えられない。肥料は田畑の作物にしか使われないものなのです。

 

肥料を使わなければ無農薬で栽培できる。過去に土に投入してきた肥料農薬の残骸を土から排除し、正常化に努めれば農薬は必要ない。

 

一般農薬も細胞浸透系農薬も使わずに立派な作物を育てることができるのです。

 

肥料を使えば作物を”速く・大きく”育てることができますが、それは虫や病原菌を呼び寄せてしまう。自分で虫や病原菌を呼んでおいてやってきたものを農薬で殺戮する。このような不合理に陥っているのが今の有機を含めた農業の現実です。

 

自然界は常に無肥料無農薬、この仕組みに習った栽培方法で宅配してくれる・自然栽培の宅配サービスが少ないけどある。

 

農薬・肥料による健康被害が気になるなら自然栽培の宅配サービスをぜひ活用してもらいたいと思います。以下から内容をチェックできるので、興味があれば参考にしてもらえればと思います。

肥料も農薬も使わない自然栽培の宅配はココから!

 

以上、有機野菜の宅配・らでぃっしゅぼーやの安全性について考えてみました。

 

■このページのまとめ

・らでぃっしゅぼーやの安全基準はネット上で確認不能

・らでぃっしゅぼーやの農産物は一般栽培の8割減のもの

・細胞浸透系農薬についての記載も対策も取り組みも行われていない

・細胞浸透系農薬は体内での残留が高く、環境残留も高くなってしまう

・らでぃっしゅぼーやの農薬表示では使われた農薬や使用回数も分からない

・らでぃっしゅぼーやでは化学肥料の使用も許可。肥料の表示の徹底も

・無農薬で安全な食材を手にしたいなら肥料も農薬も使わない自然栽培の宅配を選ぶべし・

 

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

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