自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配で泥つき野菜の陰謀とは・安全の証明なの?

 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

泥つき野菜だから安全。そんな風に思う人もいるようです。でも、なぜ泥がついたまま宅配で送られてくるのか?業界歴16年のOBがその非常識な真相に迫ります。

■目次
1、泥つき野菜の裏にあるのは!?
2、美名の元に正当化された理由は!?
3、ドロくらいはガマンして食べろの意味は!?
4、ドロが野菜の履歴をカムフラージュする!?
5、洗う理由は美しさを感じてもらいたいから!
6、私たちの生活環境の未来図はを野菜に学ぶ!

 

有機野菜といえば、

 

「泥つき」

 

そんなイメージがあります。

 

宅配を取られている方なら泥つき野菜はいわば慣れっ子。スーパーなどには泥つきの大根や人参は見かけない。泥がついていることは、

 

安全な野菜の証明!

 

そんな風に思う方もいるようです。

 

でも、このブログの管理人である私・茶太郎が有機野菜の宅配会社で営業をしていた頃、

 

「泥つき野菜がイヤなので・・・」

 

そんな風に言われて、商談不成立になるケースも少数ながらありました。

 

泥つき野菜は、本当に安全な野菜の証明になるのか?

 

土間があった頃の日本の住宅事情とは異なり、今は団地やマンション、アパートなどで暮らす方がほとんど。泥つき野菜は現代住宅事情にも適していないと感じます。

 

子供だって泥んこは家の中に上げてもらえず玄関まで。にも関わらず、有機野菜だけは泥つきでも許されている。それはなぜなのか?

 

そこで今回は、泥つき野菜に秘められた自然食業界の裏事情をお伝えし、その上で本当に安心して口にできる野菜とは何か?

 

この点について考えてみたいと思います。

有機野菜

 

■泥つきは業界の非常識!?

畑から作物を収穫し、それを出荷することで農家は生計を立てています。

 

1回の収穫で、何百本・何千本と大根やニンジンを収穫し出荷するので、野菜についた泥を落とすのは大変難儀な作業になります。

 

タダでさえ忙しいので洗うのは重労働。人を雇えれば良いのでしょうが、経営上それもなかなか難しい。

 

専用の機械などを備えている農家なら良いのでしょうが、それだってひと手間。当然、設備投資には費用がかかります。

 

願わくば、畑から引き抜いたまんまの状態。そのまま出荷できるのならこれに越したことはない。

 

これが”泥つき野菜の真相”といえるでしょう。

 

戦後の有機農業は1970年代半ばに始まりますが、野菜は洗った状態で売られるのが当たり前。他にないので、都市生活者には泥つき野菜はインパクトがある。

 

何か特別な野菜を買っているような感覚に浸れた。有機農業PRでき、一般野菜との違いを強調するためには泥つきは格好なアイテムだった。

 

そんな風にいえるでしょう。

泥野菜

 

■ドロくらいガマンしろ!

買う側には、

 

「安全な野菜には泥がついている!なぜならスーパーでは見かけないでしょう?」

 

こんな風に都合が良く、調子の良いことを言って、泥つきを安全性の象徴のように仕立て上げていったように思われます。

 

実際は、人員不足や資金不足で面倒な洗い作業を省略していただけ。それを逆手に取って、

 

「泥つきはありがたし!」

 

なんて喧伝していったように思うのです。安全な野菜なのだから泥くらいガマンしろ!そんな上から目線が背景にはあったように感じます。

 

実際に私が野菜の卸売業務に携わっていた頃、築地市場の仲買人やレストラン、自然食品店などに野菜を売る時、

 

・洗い大根(ニンジン)

・泥つき大根(ニンジン)

 

この区別をしっかりつけて販売していました。

 

当然ながら、洗い大根の方が卸売価格が高く、泥つきは安い。商品としては不完全なものであるので、その分を割引して売っていたものです。

 

でも、有機野菜の宅配などでは、いまだに泥つき野菜が普通に売られている。

 

そしてそれがあたかも安全であるかのようなイメージが根深く残り続けている。こうしたことは改める必要を感じます。

 

泥がなければより多くの人がもっと身近に安全な食材にリーチしやすくなるので、既存の宅配団体には再考を求めたいところです。

 

■荒れた肌を隠す!?

もうひとつ、

 

泥により荒れた肌の状態をカムフラージュする効果もはあります。

 

このブログでは散々指摘していることですが、有機であれ、化学であれ、肥料を使えば虫や病気の被害が付きまといます。

 

大根やニンジンなどの根もの野菜には、土の中に住む線虫という虫を肥料で呼び集めてしまうのです。

 

大根やニンジンに線虫が這ってしまうと、表皮がズタボロになったり、コブができてしまったりもします。線虫が這った跡が残ってしまうので、商品価値が下がってしまうのです。

(■参照:『有機野菜は農薬とサヨナラできない!?紅葉に学ぶ自然な野菜のあり方とは?』)

 

スーパーで売られている野菜なら迷わず線虫駆除剤や土壌消毒剤を使って対策しますが、有機栽培を謳うとなるとそれらはできるだけ使いたくない。

 

そこで線虫が這った後を覆い隠すかのように泥がついたままの状態で送ってしまう。

 

有機野菜は泥つきOK!この慣例があるので、荒れた肌を目立たせることなく送り届けてしまうのです。

ダマし

 

■洗うのは見せたいから!

有機肥料も化学肥料も使えば、土の中の微生物のバランスを崩してしまいます。薬剤に頼ることなく線虫対策をするためには、化学肥料はもちろん、有機肥料であってもその投入をやめること。

 

これが最大の対策になります。

 

実際に肥料も農薬も一切使わない自然栽培の農家は、肥料をやめれば線虫被害が出なくなることを知っています。

 

当然、昨日まで散々に肥料を与えてきたのに、投入を止めた瞬間から線虫が出なくなるなんてことはありません。

 

不純物を土に入れず、過去に投入した不純物を土から時間をかけて除去し、自家採種を欠かさない。こうして丁寧に野菜作りをしていけば、線虫などの虫害や病原菌と無縁な野菜づくりを行うことができるのです。

 

私の知り合いの自然栽培歴40年の農家さんは、大根やニンジンなどの根もの野菜はキレイに洗ってから出荷することを怠ることがありません。その理由は、

 

「野菜の美しい肌を食べる人に感じてもらいたいから」

 

そんな風に言うのです。

 

つまり自然な土の状態ができ上がるに従い、きめ細やかな肌の美しい野菜を収穫できる。泥がついていたら、

 

”せっかくの美しい肌が隠れてしまうではないか!”

 

こんな思いから1本1本丁寧に洗っているわけです。

 

美しい野菜は美しく自然な土から作られる。農家の使命は土をより自然な状態に戻していくことにこそある。その際、肥料や農薬は土を汚すことにしかならないので、でき上がる野菜もそれ相応のものになってしまう。

 

因果応報というわけです。

自然美

 

■不要物を排除するあり方!

野菜に限らず、私たちの周りにもたくさんのスキンケア商品が売られています。

 

シャンプー・リンスはもとより、美白のための様々なサプリやグッズ、シワや弛み対策商品なども栄枯盛衰を繰り返している模様です。

 

でも、それらは野菜でいうところの肥料や農薬に相当するものではないか?

 

人工の化学物質のカタマリであるシャンプーを止め、お湯だけで洗う”湯シャン”なんかも静かに広がりつつあります。

 

人からも、お米や野菜からも、田畑からも不純物を取り除き、より自然な状態を取り戻していく。

 

今年は新元号元年となりますが、これからはこのことがますますニーズを増していく時代。そんなことを思って、このブログを今後も綴っていきます。

 

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