有機野菜宅配の価格・高額食材の割に安全性はお粗末!?

有機野菜の宅配を検討するなら価格面は気になるところでしょう。高いのは承知の上、でも最も気にするべきは食材の安全性。本当に価格に見合った価値を提供してくれるのか?ココではこの点について考えてみます。
■目次
1、価格は高いけど安全!?その真偽?
2、自然食の定義と有機野菜の真価
3、作物を育てるのは肥料なのか!?
4、安全な食材選びを〇×でチェック!
5、優先順位をしっかりつけて長続きを!
有機野菜の宅配の価格。
購入を検討するなら、価格や費用は絶対に外せない大切なポイントになります。
“高いのは分かるけど、実際はどんな感じなの!?”
そんな風に思われているのではないでしょうか。
一般的に言われるのは、有機野菜の価格はスーパーで売られている野菜の1.5倍~3倍くらいの値段がします。
塩や調味料、肉魚、その他加工品に至っては正直何倍といえないほどの価格。スーパーなどの商品価格に見慣れているなら、どの有機野菜宅配業者も非常に高額に映ることでしょう。
もちろん宅配業者の方も、お得なセットなどを用意して価格面に配慮をしています。でも、それにしたってやっぱり高い。
有機野菜の宅配を購入することは、高額食材を買うこととイコールである。価格は安くしかも安全、そうはいかないのが現状です。
なぜそこまで価格が高いのか?
その理由は、一重に“安全性の高さ”。価格では一般のお店とは比較にならないけれども、安全性には徹底的にこだわっている。
だからこそ法外な価格でも、有機野菜の宅配の食材を求める人がいるわけです。
でも、ココで問いたいのは安全性の高さについて。
本当に価格に見合った価値を提供してくれるのか?
この点を購入する前にしっかり見極めることが大切ではないでしょうか?
■自然食の定義とは!?
例えば有機野菜。
有機野菜は安全で自然な野菜の代表選手、そのようなイメージを与えていますが、かなり疑わしいと言わねばなりません。
有機野菜に使われる肥料の「量と質」に問題があるからです。
作物を育てるのに肥料を使うのは当たり前の常識ですが、この常識を外してみればかなり不自然であることが分かります。
有機野菜は自然食の象徴のような位置づけになっていますが、自然食を名乗る以上はその判断基準は自然界でなければならないはずです。
自然の植物が成長する仕組みに学び、それを田畑で実践する。これが自然食の定義のはずです。
教師であるはずの自然の植物たちがどのように成長していくか?これと有機野菜を対比させてみれば、その真実の姿が浮かび上がるというものです。
■作物は肥料が育てる!?
そこで「肥料」に照準を当てて比べてみると、
自然の植物に肥料は一切使われていないことが分かります。化学肥料はおろか、有機肥料だって与えられることはないのです。
田畑の土に養分は存在しない。作物は肥料が育てるものだからたくさん与えなくてはならない。土は植物の体を支えるだけの土台に過ぎない。
こう考えるのが有機を含めた現代農業のあり方です。
肥料とは植物の三大栄養素(窒素・リン酸・カリ)を詰め込んだ栄養の凝縮物。化学肥料に比べて有機肥料は栄養分が粗く、乏しいことが言われます。
そのため化学肥料を使わずに有機肥料のみで栽培するとなると、どうしても量が多くなる。一反(300坪)の田畑に何トン、何十トンもの有機肥料が投入されるわけなのです。
でも、自然に生きる植物のどこにも肥料は使われていない。このことに気づくのです。
“動物の糞や死骸などは入るでしょう?”
“落ち葉や枯れた枝が肥料なんじゃないの?”
そう思われるかもしれませんが、田畑のように一か所に集中して大量に糞や死骸入るようなことはないのです。また落ち葉そのものには、肥料になるような成分はほとんど含まれていません。
さらにはアスファルトの裂け目で生きる植物や岩肌にしがみつく松には糞はおろか落ち葉すら入ることがないのです。
自然の植物は肥料という凝縮した三大栄養素のカタマリを人からもらわなくても逞しく成長し、翌年また翌年へと生命を繋ぎ続けます。
肥料という栄養のカタマリは田畑にしか使われないものなのです。有機肥料であろうと、化学肥料であろうと、栄養物を大量に与えることは、
“より速く・より多く”
の収穫を求める行為に他なりません。それは自然本来の成長スピードを無視して、人間都合で収奪することに他ならないのです。
そして自然の摂理に反し、作物にムリを強要した結果が害虫や病原菌の繁殖を招いてしまう。
その結果、化学合成農薬や木酢液などの漢方系農薬を使って虫や菌を殲滅さざるを得なくなる。有機栽培は農薬を使う農法で決して無農薬ではない理由は、作物の自然な成長を有機肥料で速めてしまうからなのです。
肥料を使えば稲や野菜の体に無理が生じて虫や菌の繁殖を招く。肥料と農薬は一体のもの、肥料を使う限りこの”負の連鎖”から逃れられないわけなのです。
有機野菜の宅配で提供される野菜の価格が本当に価値に見合ったものなのかどうか?化学肥料はダメだけど、有機肥料は良い。
そう単純には言えないものなのです。
誰かの言ったことや漠然としたイメージを鵜のみにしてしまうと、安全とも自然とも言い難く価格ばかりが高い。
そんな意味のない投資をこの先ずっとし続ける、そんな不幸にも繋がりかねません。自然食の名の通りに、自然に生きる植物、その摂理に則した食材探しをしっかり行う。
このことが大切になるのです。
■〇×で安全食材チェック!
安全な食品選びで得をする人・損をする人。
その運命の分かれ道となるのは判断基準です。
あいまいで漠然とした知識や常識から身を守るためにはチェックするポイントを押さえておくことが大切。そこで、知らないでは済まされない!食材選びの5つのポイントを以下に挙げてみるので、確認しておくと良いでしょう。
◆常識1:野菜が腐ってしまうのは仕方がないことだ ⇒ 答え「×」
植物が腐ることは自然界ではあり得ない現象です。野を見ても山を見ても、腐って悪臭を放っているような場所はありません。すべては色づきやがて枯れていきます。
野菜が腐る現象は肥料を入れること、特に動物性の糞尿肥料を使うことに問題があるケースが多いのです。
(■参考:『有機野菜でも腐敗する理由は?全てをダメにする元凶はコレ!』)
◆常識2:有機野菜とは無農薬で作られた野菜である ⇒ 答え「×」
約30種類以上の農薬の使用が許可されています。しかも安全性を基準に選んだ農薬ではありません。許可された農薬なら何回使っても”有機野菜”と名乗ってもよい。
情報公開義務がないので農薬の使用状況は買う側には一切分からないのです。
(■参考:『有機野菜の宅配選びは2つの重要ポイントをチェック!』)
◆常識3:有機野菜のサラダは安全だ ⇒ 答え「×」
家畜の糞尿肥料成分は土の中のバランスを崩し、病原菌の繁殖を突出させてしまうリスクがあります。火を通す、もしくは入念な洗浄を前提にしないと感染などの危険性があるのです。
また糞尿に含まれる抗生物質やホルモン剤などの薬剤の残留の心配もあります。
(■参考:『有機野菜の宅配選びは2つの重要ポイントをチェック!』)
◆常識4:ほうれん草などの葉野菜は濃い緑のものが体に良い ⇒ 答え「×」
濃い緑の色は葉緑素ではなく、肥料の主成分であるチッソの色です。硝酸性窒素と言われ、赤ちゃんに大量に与えると窒息状態に陥る危険性があります。
赤血球の活動が阻害されることで起こる症状で、「ブルーベイビー症候群」といわれます。大人でも体内のたんぱく質と化合して強力な発ガン性物質「ニトロソアミン」を生成します。
EU[やWHOには基準値がありますが、日本にはありません。
(■参考:『有機野菜の離乳食・赤ちゃんが葉野菜で窒息する!?』)
◆常識5:有機・無添加の発酵食品は安全だ ⇒ 答え「×」
味噌や納豆などを作る時に必要な麹菌や納豆菌などの発酵醸造菌はほとんどが人工の化学物質を使った培養液で繁殖させられています。中には紫外線や放射線などを菌の遺伝子に照射して突然変異を起こさせ、人間に都合の良い菌を作ることもあります。
そんな遺伝子操作をされた菌を使っている発酵食品も少なくないのです。有機認証されている発酵食品でもほとんどがこのような醸造菌が使われています。
味噌・醤油・納豆・酢・酒・ワイン・ビール・鰹節なども同じです。パンだけが天然酵母を謳い支持されているのは不思議な現象です。
(■参考:『有機・無添加の発酵食品は高額だけど中身がない!?』)
以上5項目のチェックポイントを挙げてみましたが、有機野菜の宅配業者が提供する食材は価格は立派だけど中身が伴わない、こうした現状が正直あるのです。
自然食の名の通りに、自然の摂理に即したより安全でより自然な食材を求めるなら、肥料も農薬も一切使わない自然栽培のお米や野菜、味噌や醤油などの発酵食品は天然菌によるもの。
こうしたものを選ぶことがより安全で価格に見合った投資になるのではないでしょうか?
■優先順位をつける!
自然栽培の野菜や天然の発酵菌を使った発酵食品の価格は有機野菜の宅配業者のものに比べて割高です。
いくら安全性を重視するからと言って、お財布事情も無視するわけにはいきません。でも、日々口にする食材があなたや家族の健康の源になることも事実。
そこで提案したいのが優先順位をしっかりつける方法です。申し上げる3つの食材だけは手を抜かず力を入れる。それが食生活の「幹」となる優先度の高い食材だからです。
1位:主食の米 2位:味噌 3位:野菜
この3つだけをしっかり押さえてあとはできる範囲で投資をしていく。強弱をつけた投資術が大切になると考えます。
最初の主食の米ですが、他のどんな食材よりも食べる量が多い。米離れが進んでいるとは言われるものの主食の位置に揺るぎはありません。
体に入る量が圧倒的に多いので、主食の米だけは肥料も農薬も一切使わない自然栽培米を選んで欲しいと思うのです。
2つ目の味噌ですが、味噌には様々な私たちの体に有益な物質が含まれています。ビタミン、酵素、有機酸、ミネラルなど健全で健康な毎日を送るために不可欠な物質の宝庫といえる食材が味噌です。
栄養不足を心配し、価格のバカ高いサプリメントなどにお金を充てるなら本物の味噌、天然の発酵菌により熟成された本来の味噌を選んだ方が断然良い。
味噌は化学操作・培養菌を使ったものではなく、天然菌の味噌を選んで欲しいと思います。
3つ目の野菜は、できる範囲で良いでしょう。野菜は多品種にわたるものだし、すべてを肥料も農薬も使わない自然栽培にするのはなかなか難しいのが現状です。
日本人は世界に類例がないほどの野菜好きな国民と言われるので、すべての野菜の安全性にこだわりたい気持ちは分かります。
でも、完璧を求めればその先に待っているのは”ストレスと挫折”です。野菜はできる範囲で投資すれば良いと考えます。
このように何にこだわり、何を抜くか?強弱をしっかりつけることで気持ちにもお財布にも余裕が生まれやすくなります。
菓子や嗜好品までをもすべて安全に!それは実現が難しいものでもあります。基本は抑えて、あとは適度に楽しむ。
これが自然食を長続きさせる秘訣になります。お付き合いや会合などでのたまの外食なども暮らしの潤いとして楽しみたいものです。
有機野菜の宅配の価格が気になるあなたへ私からの提案です。
幹と枝葉をしっかり分けて、肩ヒジの力を抜いて無理なく続ける。それが汚染時代をしなやかに生きる食卓術になるのではないかと考えます。
■『肥料も農薬も一切使わない自然栽培の宅配と天然菌の発酵食品が買える通販リスト』
■このページのまとめ
・有機野菜の宅配の価格が高いのは安全性の高さにあるはず ・自然食とは自然の摂理に則して作られた食材のことのはず ・有機野菜は自然の植物と比べて不自然。肥料の量と質に問題あり ・自然の植物はいつも無肥料無農薬で元気に病気なしで育つ ・有機野菜は腐敗しやすい理由は肥料の量と質に問題がある ・有機野菜には約30種類の農薬を使って良いことになっている ・有機野菜をサラダで食べると病原菌による感染のリスクがある ・葉野菜の緑の色は未分解の窒素肥料の色で健康に重大なリスクがある ・有機無添加の発酵食品の菌は化学操作・培養されているものがほとんど ・自然で安全な食材を探すなら無肥料無農薬の自然栽培を選ぶのがオススメ ・自然栽培は有機野菜の宅配の価格に比べて価格が高い。優先順位付けが必要 ・米・味噌・野菜の順番でできる範囲で無理なく投資をすることが大切 ・完全を求めればストレスと挫折、幹の部分をしっかり押さえて適度に楽しむことが長続きの秘訣 |
■次へ :『有機野菜と自然栽培・宅配を頼むならどっちが良いの!?』
■前へ :『成功法則・方法論は使えない!?原則重視が秘訣!』
■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン