自然食業界キャリア15年のOBが綴る

麻薬とクスリの違いをアトピー治療とステロイド・免疫抑制剤の問題から見る!

2018/11/13
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

常習性。麻薬・ドラッグを語る際に問題になるポイントです。でもそれは麻薬に限ったものではありません。ある時は正義、ある時は諸悪の根源。その違いはどこにあるのか?自然で無理のないライフスタイル実現の一助になればと思います。

■目次
1、麻薬とクスリの違いとは!?
2、体が分泌を止めてしまう!?
3、エスカレートする症状の実態は!?
4、魔法のクスリの弊害はこんなにもある!
5、防御力を弱め喪わせる・その先にあるのは!?
6、使うならリスクを知って短期の使用を!依存のリスクとは!?

麻薬、ドラッグの問題。

 

よく話題になります。

 

芸能人からスポーツ選手まで、日々さまざまに報じられているのです。

 

かつて一世を風靡したスターたちが手を染めてしまう。光が強ければ影も濃くなる、そうしたものなのかもしれません。

 

麻薬には常習性があり、一度手を染めたら離脱がなかなか難しい。薬物への依存から足を拭えず、行きつくところまで行ってしまう。こうした厄介な面があります。

 

使えば使うほどにエスカレートしていく。社会的な制裁や非難を浴びるのは仕方がないことなのかもしれません。

 

でも一方、「クスリ」の方はどうなのでしょうか?慢性病の治療薬にも強い常習性がある。使えば使うほどクスリに依存せざるを得なくなる。

 

その依存度の高さは麻薬と同じ、そう言っても過言ではないのです。

 

一方は”絶対悪”として位置付けられ、もう一方は「おクスリ」なんて言われるように敬称までつけられている。

 

同じ常習性があるものなのに、天と地ほどの差がつけられている。これは一体なぜなのか?クスリへの依存は問題にする必要がないものなのでしょうか?

 

■体が働かなくなる!?

現在日本人の2人1人は何らかのアレルギーを持つ時代。

 

そうした中、アトピー性皮膚炎に悩む人も増加し続けるばかりで、減っていく兆しは見られないようです。

 

アトピーの治療で用いられるのは「ステロイド剤」。副腎皮質ホルモンと言われますが、これは本来私たちの副腎から分泌されているものでもあるのです。

 

炎症を抑えたり、過剰な免疫反応をコントロールするものですが、長期にクスリに依存してしまうと、副腎の働きに変化が生じる。

 

本来体が作るはずの副腎皮質ホルモンを分泌しなくなっていくのです。

 

わざわざ体内で作らなくても外部からコンスタントに供給される。それなら”イイや”とばかりに作るのをやめてしまう。その結果、どんどん薬剤への依存度が高まり、体は弱体化していくばかりとなる。

 

こうして常時クスリを手放せなくなってしまうのです。

依存症

 

■依存が止まらない!

ステロイド剤への依存は緩やかに進んでいきます。

 

初めは強度の弱いステロイドから始まり、塗る間隔も長い。塗ればウソのように症状がキレイに収まっていく。でも時間の経過とともにそれでは収まらなくなっていく。

 

3日に1回で済んだものが2日に1回になり、やがて毎日強度の強いステロイドを塗らなくてはならなくなる。こうして完全に依存体質が出来上がっていくのです。

 

ステロイドであれ何であれ、クスリとは症状を抑えるためのもので治すためのものではない。一時的に抑えることができても、決して治癒には至らない。

 

塗り続けない限り、社会生活も日常生活も困難になってしまうのです。症状の方もクスリに対して耐性を持つので、弱いクスリで済んでいたものがどんどん強くなっていくのです。

 

■魔法のクスリの真実は!?

ステロイド剤は火傷や炎症などを元のキレイな状態に戻してくれることから、登場した時は、

 

”魔法のクスリ”

 

と言われていました。

魔法

 

でも実際は魔法でもなんでもなく、クスリである以上は副作用がつきまといます。代表的なステロイド剤「プレドニゾロン」の副作用は以下の通り。

 

「誘発性感染症、感染症の憎悪。続発性副腎皮質機能不全、糖尿病。消化性潰瘍、膵炎。精神変調、うつ状態、痙攣。骨粗鬆症、大腿骨および上腕骨等の骨頭無菌性壊死。ミオパチー。眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障、血栓症。硬膜外脂肪腫」
(『医原病―「医療信仰」が病気をつくりだしている (講談社プラスアルファ新書)』 近藤 誠 著 より引用)

実に多様な副作用のリスクを抱え込んでしまうのです。

長期間にわたる継続的な使用は危険な事態を呼び込んでしまう。ステロイドの研究で1950年にノーベル賞を受賞したケルドン博士も、

 

「ステロイドは依存性があるので、治療に使った場合には、医師が責任を持ってやめさせるように」

 

こうした強い警告を発していたのです。

 

体の一部に出ていた症状がやがて全身へと広がっていく。クスリの量も頻度も雪だるま式に膨らんでいってしまう。より強い強度のステロイド剤を頻繁に使うようになり、やがて最強のステロイドへ。

 

そして最後にはそれすらも効かなくなっていくのです。

 

■ノーガードがもたらす先は!?

痒みや痛み、炎症などは悪いもの。私たちはそのように決めつけているのです。

 

便利であるがゆえに、やめられない。そこでこうした副作用を克服すべく、いまアトピー治療でステロイド剤と併用されているのが、「免疫抑制剤」です。

 

ステロイド剤にはたくさんの副作用がありますが、特に長期で使うと「色素沈着」が起こり、体が赤黒くなってしまうケースが多いのです。

 

最近はそれはステロイドを使ったためではなく、患者が痒みからタオルなどで強く擦るために起こるものと解説されています。

 

果たして本当にそれだけなのか?かなり疑っているのですが、この問題が深刻化する中、免疫抑制剤の使用が始まったのです。

 

アトピーの治療に有効であり、色素沈着が起こらないからと使用の解禁を求める声が多く多様な論争があったのですが、2000年についに免疫抑制剤のアトピーへの使用の認可が出たのです。

 

出た当時は、

 

「副作用のないクスリ」

 

として盛んに宣伝されもしました。皮膚の薄い顔に使っても色素沈着が一切起こらないと声高に言われていたわけです。

 

その解禁から18年、今ではアトピーの治療はステロイドと免疫抑制剤の二本柱で行われているのです。

 

免疫抑制剤は臓器移植に使われるクスリです。他人の臓器を移植すると私たちの体はそれを異物と判断して、拒否反応を起こします。

 

この拒否反応を抑えない限り、臓器移植は不可能になってしまうのです。

 

そこで体が他人の臓器を拒否しないように免疫抑制剤が使われるのです。このクスリをアトピー治療に使用しても良いことになったのです。

 

免疫抑制剤を日々継続して使用することは外界からの異物の侵入や体内で増えていく活性酸素などに対して無防備になることを意味します。

 

私たちの体の中では日々約1万個のガン細胞が発生しているといわれますが、そこにリンパ球などの免疫部隊・白血球が駆けつけ、退治してくれている。

 

これが通常の免疫反応です。その反応を免疫抑制剤で止めてしまえば、どうなるか?

 

無防備になっても本当に問題はないのか?

 

免疫抑制剤とガンとの関係を指摘する研究結果も少なくないのです。

免疫抑制剤

 

■長期と短期を厳しく分ける!

アレルギー患者ははガンにかかりにくい。

 

そのようにも言われます。理由は、排出する力が強いからです。体内に入る異物や活性酸素などを排出し消去する力が強いのでガンになりにくいと言われているのです。

 

でも免疫抑制剤の使用解禁でそれも過去のものになりつつあるのではないか?そのように危惧するわけです。

 

覚醒剤、麻薬に限らず、クスリは多かれ少なかれ、麻薬性を持ちます。著書『免疫革命』(講談社インターナショナル刊)で有名な安保徹氏は、クスリの短期間の使用は仕方ないとしても、長期間の使用に対しては警告を発しています。

 

やはり大切なのは、衣食住を含めた日々の生活環境を自然で体に無理のない状態に整えること、ここに行き着きそうです。

 

健康に近道なし、今回は麻薬とクスリの違いについて述べてみました。

 

■このページのまとめ

・常習性の問題はクスリにもある

・ステロイド剤長期使用は多くの副作用を抱え込む

・現在のアトピー性皮膚炎の治療はステロイドと免疫抑制剤の二本柱

・免疫抑制剤は臓器移植に必須のもので体の防御力を麻痺させてしまう

・免疫抑制剤の長期使用と発ガン性のリスクは懸念され続けている

 

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