自然食業界キャリア15年のOBが綴る

教育問題は教え方ばかり!?自然な学び方が考慮されないのは?

2018/12/02
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

生涯学習なんていわれますが、学びに必要な条件とは何か?脳の自然な構造を理解せずに学んでもムダになってしまうかも!?自然な脳のあり方と効果的な学習のあり方について、ココでは考えてみます。

■目次
1、教育にまつわる問題とは!?
2、暗記至上主義がもたらすものとは!?
3、未知と既知とが出会うメカニズムは!?
4、学習に必要な条件と事前事項とは何か!?
5、守・破・離が語る学習に必要な三段階とは!?

 

「最近の若者は・・・」

 

年配者がついつい口にしてしまうフレーズ。

 

このセリフが口に出ることの意味は、老いの証し。“自分もついにそうなったか!”と自戒を込めて思ったりします。

 

上の世代から見れば、下の世代は常に未知で不可思議なものなのでしょう。自分たちの価値観にそぐわない若者を力づくでも従わせたい!

 

でも、それができないからこそこの言葉が漏れてしまうのでしょう。そして大人に従わない若者を見ると、スグに、

 

「教育が悪い!」

 

親も学校も十把ひとからげにして、教育の問題を語るわけなのです。

 

凶悪化し、若年化していく犯罪の数々。報道されると、すぐさま正しい教育のあり方が叫ばれます。”親が”、“学校が”、“社会や政治が”と問題点を探して叫ばれるのが恒例ですが、

 

学びとは何か?

 

その本質を射貫くような議論は数少ないように思われます。教育の問題とは、なにも若者だけに限定されたものではありません。老いも若きも、性差、人種、国を越えて、すべての人に必要なことがらです。

 

そこで今回は、あるべき自然な学びのメカ二ズムを見ることで、ナチュラルライフに役立つポイントを考えていきましょう。

 

■教育にまつわる問題は!?

 

”目には目を 歯には歯を”

 

有名な言葉ですが、この出典は「ハムラビ法典」。在位起源前18世紀頃のバビロン王朝のハムラビ王によって定められた法典。

 

平民と奴隷の身分の区別を厳格にしたことなどが有名です。そんな法典の中に、”今の若い者は・・・”という文言が記されている。これは古代エジプト・スフィンクスの壁画にも見られるフレーズだというのです。

スフィンクス

世代間ギャップはどんなに時代が変わっても不変、それは人の自然な気持ちなのかもしれませんね。

 

教育が大切だ!

 

よく言われることですが、学校教育で繰り返されているのは、

 

「暗記至上主義」

 

暗記力の高さ低さを競っているのが現状なのでしょう。

 

・どれだけ英単語を覚えたか?

・歴史の年代と事件名をいくつ覚えているか?

・一行も読んだことのない文学作品の名前と作者を暗記しているか?

 

こうしたことばかりが繰り返されているのです。これへの批判も長く、以前よりは変化してきているのでしょうが、大きな変更はない模様。

 

興味のあるなしに関わらず、教科書をたくさん、そして一字一句違えずに正確に暗記した子供や生徒には「優秀」の称号が与えられ、社会からもそう認知されている。

 

暗記イコール学校教育、この図式は微動だにしないわけです。

 

でも本来教育とはその人の中に眠る才能を開花させるためのもの。英語で教育は「EDUCATION」なのですが、それには“引き出す”という意味が込められている

 

人生の様々な場面で答えや判断を自ら行えるように訓練すること。自分の「内」に答えを見い出せるように、眠っている力を最大限引き出すための手段が「教育」。

 

こうした思いが込められているようなのです。

 

それは私たちの脳に備わる機能を最大限使い切ること。脳の働きやその力を理解して、適切に運用することこそが学びの意味。

 

そのようにも言えるのです。

 

■1000億本×1万個!?

 

私たちの脳には1000億本を越える神経細胞がひしめき合っているといわれます。

 

そしてこの神経細胞が互いに連結することで、知識を定着させたり、必要な技能を養うことができるのです。神経と神経を繋ぐ、それは先端部分のシナプスと呼ばれるものが担っている役割なのです。

 

シナプスはギリシャ語で、意味は「繋ぐ」。シナプスを介して神経同士が結びつく。1000億本の神経細胞、その1本ずつに1万個も備わっているといわれます。

 

1個の神経細胞に1万個だから「×1000億本」、ものすごい本数のシナプスが出番を待っているのです。学習し、それを定着させるため必要なことは脳内の神経と神経とを結びつけること。

 

それはすでに知っている”既存の情報”と新たな“未知の情報”とをリンクさせることを意味するのです。

 

既知と未知とが脳の中で出会うことにより新たな知識は自分のものとなり、やがて知恵を生み出す源泉になるというわけです。

シナプス

 

■学習の本質とは!?

私たちにはこのような素晴らしい仕組みが本来備わっているのですが、でもその繋がりは脆くて弱いもの

 

覚えたことをスグに忘れてしまうのはシナプス間の結びつきの弱さを意味するわけなのです。その弱さを克服するために必要なのは

 

「反復」

 

繰り返し学習することでシナプス同士の連結を強固で揺るぎないものへと鍛え上げることができる。人によって個人差はありますが、最低でも7回の反復学習が必要と言われているのです。

 

1度聞いただけでは何の意味もない。学習とは繰り返しが必要なものといえるのです。

 

それは初対面の人といきなり”意気投合!”しにくいのと同じ。何度か顔を合わせ、ヒザづめで話し合うことで段々に打ち解けていくきあわせていくもの。

 

脳の神経同士もこれと同じで、繰り返し学習を行うことでその関係と連結は強化されていくというわけです。

 

でも、いくらこうした仕組みを知ったところで、効果的な学習にはなりにくい。目的も興味も関心もないことに人はエネルギーや時間を投下しようとは思わないものだからです。

 

脳の働きを最大限フル活用するための条件は、興味があり目的意識が明確であること

 

なぜ自分にはこの学びが必要なのか?

そしてそれを習得することで何を手にしたいのか?

 

学習に当たってはまずこのことを自問することから始める必要があるのです。興味関心があれば新たな情報や知識を自ら進んで習得しようとするもの。

 

意欲を以って学習に臨めば私たちの脳は本来の素晴らしいパワーを発揮し、想像もできなかったような高みへと押し上げてくれるものなのです。

引き出し

 

■守・破・離の意味とは!?

教育や学習について語られるのは、常に「教え方」ばかり

 

“いかに教えるか?”ばかりに関心が向き、「いかに学ぶか?」についてはほとんど無視されているのが現状です。興味関心を問うことなく、ひたすら暗記の量ばかりを競っている。

 

興味もないものを無理やり覚え込ませてもなかなか難しい面もあるのです。

無関心

 

日本語の「学ぶ」は“まねぶ”から変化したものといわれます。興味を持ち、能力の高い先達を探し、真摯に学ぶ。何度も何度も学んだことを反復することで脳に定着させ、それをベースに独自の世界を築き上げていく。

 

学びにはこうした意味があるように思います。伝統芸能の分野では「守・破・離」といった言葉になりますが、「守」とは師の教えを忠実に学び、徹底して稽古を重ねる段階です。

 

「破」とは定着した技術や知識をベースに自分なりの改良や工夫を重ねていく段階です。最後の「離」とは、師のもとを離れ、自らその教えを発展させていく段階。

 

習ったことを狂いなく間違いなく反復し定着させる。そこから自分なりの色を加え、教えを独自のものへと変えていく。そのことで学習は完結する、「守破離」にはこうした意味が込められているのです。

 

学びとは師を越えていく過程である。師を越えなければ学んだことにはならない。学習は常に新たな境地へと向かうためのプロセスになるのでしょう。

 

ヤタラメッタラに学習しても効果は上がらない。まずは自分自身の内側に学び意味を問うてみること。そのことが大切になるのですね。

 

今回は脳にとってムリのないの自然な学びについて考えてみました。

 

■このページのまとめ

・教育の暗記至上主義は無理がある

・シナプスが繋がることで新たな知識を獲得

・反復学習を続けることでシナプスの連結は強固になる

・学習に必要なのは興味関心の有無にこそある

・教育では教え方ばかりに力点が・学び方にも注目すること

・守破離は本当の学習とは何か?を隈なく表している

 

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