自然食業界キャリア15年のOBが綴る

民間療法と発熱の関係から高熱の自然と解熱の不自然を考察!

2021/04/29
 
民間療法
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、民間療法の問題点は?
2、発熱は悪いものなの!?
3、管理するのはどの器官!?
4、熱が下がって喜ぶのは!?
5、医学と医療は同じものなの?
6、もうひとつの判断軸の必要性

 

「ビワの葉やレンコン湿布」

 

ガンの治療には、“サルノコシカケ”。熱に対してキャベツの葉っぱを額に置く、こうしたモノもありますよね・

 

現代医療への不信感から、伝統的な民間療法。これを志向し、選ぶ人も少なくないようです。確かに化学合成薬に比べれば、ビワの葉などは自然由来。

 

これなら安全に病気の症状を抑えられそう。古めかしい方法ではあるけれども、世代を越えていまだ愛され続け、活用され続けている。そんな民間療法への

 

「再評価」

 

も進みつつあると思っているのです。読者の方にも、実践されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

西洋医学ばかりが正しいわけではない。昔から伝えられている方法にだって効力を発揮するものがたくさんある。こうしたことから根強い人気の民間療法なのですが・・・。

 

でもそこに問題はないのでしょうか?自然のモノを使うのだからと、無条件に行ってしまって問題はないのでしょうか?

 

こうした疑問も付きまとうのです。

 

そこで今回は、「民間療法と人体」について考えることで、無投薬無医療の生き方実現のヒントについて考えてみます。

 

■発熱は悪!?

例えば「発熱」

 

発熱はすべからく悪しきもの。現代医療においては、このように考えられています。

 

だからこそ化学合成の解熱剤などを用いて、高くなった熱をとにかく平熱にまで下げよう。このような処方を施す次第です。

 

それならば、もう一方の雄である『漢方』の方はどうなのかといえば、『葛根湯』は有名な漢方薬になります。葛根湯には解熱効果があることが広く知られているのです。

 

漢方にも色んな立場や施術の違いはあるのかもしれませんが、でも一般に、熱を下げるのは正しい治療行為。西洋医学でも、漢方においても、どちらもこのように考えること自体は一緒のものといえます。

 

また、民間療法のこんにゃくやキャベツ湿布などであっても、あくまで解熱を目的に使用されるもの。どれも『発熱』を

 

“悪いもの”

 

と考えること自体に違いはない。こういうことになるのではないでしょうか。

 

でも発熱は本当に悪いものなのかどうなのか?私たちはいま一度、体が熱を発することの意味について、理解を深めておく必要を思うのです。

 

■熱の管理は?

私たちの体の体温を管理している。

 

その場所は、脳の中の

 

「体温中枢」

 

であることが言われています。脳内の体温調節中枢を司令塔とする中枢神経システムが、必要に応じて熱を上げるなどのコントロール機能を働かせている。

 

医学においてはこのように説明されるのです。風邪の際に高熱はつきものなのですが、まず初めに、脳の体温中枢が侵入したウイルスの種類やその人の体力などを勘案し、

 

“40℃まで上げよ!”

 

と指令を出すことがいわれています。指令が出ると、私たちの体は平熱から40度に向けて徐々に熱を上げていく。こうしたことが分かっているのです。

 

風邪はウイルスによって引き起こされるもの。諸説はあれど、現代医療においてはこのように考えられています。

 

ウイルスや細菌などの外来微生物は、高温を苦手にすることはよく知られています。でもそれ以上に私たちの体はこのことを熟知しているわけなのです。

 

ウイルスの体内での無尽蔵な増殖を防ぐ。それには高い熱を発する必要がある。私たちの体は有害微生物には、発熱を以って対抗することが分かっているのです。

 

体温中枢から指令が出ると、体はそれに合わせて反応していきます。特に熱が皮膚から出て行ってしまうようでは、設定温度の40℃にまでなかなか到達しない。このため全身の

 

「毛穴」

 

を閉じることで、熱が体から逃げないように体内に閉じ込める。このように処置することが分かっているのです。

民間療法

 

■喜ぶのは誰?

こうして体温中枢が設定した体温に向けて熱を上げていくのですが、でも、もしここで解熱剤や葛根湯、こんにゃく湿布などを使ってしまえば

 

“どうなってしまうのか?”

 

体温中枢が設定した温度にまで上がり切る前に、薬剤などの力で熱は強引に下げられてしまう。その結果、設定温度にまで到達できない。このような事態に陥ってしまうのです。

 

薬効が効いている間は、確かに熱は下がっていくのですが、薬効が切れてしまえば再び体温は設定温度に向けて上昇し始める。風邪がぶり返す、風邪が長引く、こういわれる由縁は、解熱剤や漢方薬、こんにゃく湿布などを使ってしまうことにこそあるというわけです。

 

ウイルスや菌などからしてみれば、薬剤などで熱が下がっていくことはまことに以って好都合。微生物は高熱を嫌うので、熱が下がれば体内での自由な活動がしやすくなる。

 

熱を下げることの意味は、ウイルスなどに快適な環境をワザワザ提供してしまうことを意味している。

 

化学合成の解熱剤であろうと、葛根湯であろうと、こんにゃく湿布であろうと、

 

「どれも同じ」

 

発熱を悪いものと見なし、下げようとする行為に違いはない。こういうことになるのです。

 

■医学と医療の違い

解熱剤などに邪魔されることがなければ、体は全身の毛穴を閉じて、熱を内側に籠らせる。そのことで、設定温度の40℃に向けて上がっていきます。

 

そして40℃に到達した段階で、毛穴は一斉に

 

「開かれる」

 

熱を出して、汗でビショビショになる理由は、脳の体温中枢との関係で説明されるのです。

 

そして設定温度にまで上がると、体は今度は熱を平熱に戻そうとする力が働く。平熱に向けてドンドン熱が下がっていく。こうして終息していくことが説明されるのです。

 

風邪もインフルも、おそらくコロナも。どれも熱が上がり、体から汗が出始めたらそろそろ終わりのサイン。発熱から終息、平熱に戻るまでの時間は、

 

“48時間~54時間”

 

3日程度安静にしていれば、元の状態に戻ることができるというわけです。

 

発熱を決して敵視してはならない。合成の解熱剤であろうと、こんにゃく湿布であろうと、熱を力づくで下げる行為は間違った行為。医学においてはこのように説明されています。

 

医学と医療とは同じモノのように混同されがちですが、医学とは症状と人体とを客観的に眺める学問体系。医療とは病気を対象に人体に介入していく経済活動

 

前者は学問追及、後者はお金儲け。両者は一致したものでは決してないのが現状といえるのです。

民間療法

 

■有機栽培と化学栽培

有機農業においても、化学合成農薬はキケンで怖いけど、

 

「漢方系農薬」

 

ならば安全。このように考えて、自然由来の殺虫剤や殺菌剤を撒き散らす傾向がよく見られます。

 

木酢液や竹酢液、窒息剤のニームなどを多用する傾向があるのですが、漢方だろうと化学合成のものであろうと、どちらも使えば虫や菌は死ぬ。このことに変わりはないことも事実なのです。

 

それはつまり拳銃や大砲で殺すか?麻縄で絞め殺すか?その程度の違いしかない。分けて考えること事態にムリがある。それよりも何よりも、虫や菌が発生しない。彼らが浄化のために働く必要がない。そんな

 

“環境作り・土作り・タネ作り”

 

そして風通しの良い農園作りこそが求められているのではないかと思います。

 

何ごとにおいても同じですが、モノゴトを良し悪しで判断すると、どうしても本質を見誤ってしまいがち。それよりも、

 

「自然か?不自然か?」

 

この判断軸でジャッジすることこそが大切。私はそのように思うのですが、あなたはどのように思われるでしょうか?

 

■次へ:『有機野菜をお試しする前に・自然な野菜の見分け方を伝授!

■前へ :『乾燥肌と化粧水の関係は?いらない理由はアノ違いに注目!

■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン

有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

Comment

  1. あかね より:

    むーさん、こんにちは^^
    昨日もお返事ありがとうございました!

    そうなんです。私お酒飲めないんです・・・(覚えていてくださって感動です!)
    だから、せっかくのドイツ滞在でしたが、ビールは飲んでないんです(笑)たまに辛口の白ワインは飲みましたけど。ドイツのビールは軽いみたいですね。驚くのはジュースよりもビールの方が安いという謎の価格でした(笑)

    畑仕事は無心になれる、動く瞑想みたいですね。確かに体はきついでしょうが、煩わしい人間関係がなく一人でできるのは気を遣わないという点では楽でいいですね。

    今日の記事を拝見して、確かに私も民間療法ならいいと思ってました・・・でも、熱を下げること自体が民間療法だろうが、解熱剤だろうが、体の仕組みからしたらとても危ない行為ですね。
    そして、それは様々なことにも当てはまる。

    改めて、むーさんのおかげで色々なことに気づかせて頂ける貴重なお話をありがとうございます!!

    むーさんも砺波のチューリップフェアに行かれたことがあるんですか♪
    うちも愛知からなので、けっこう遠いです。ただ明日、雨との予報・・・ちょっと悩みます。一応、晴れ女なんですけどね(笑)

    むーさん、今日もありがとうございました!

    • 茶太郎 より:

      あかねさん、こんにちは。

      コメントありがとうございました。

      まあ、キャベツやこんにゃくなどなら、それほど気にする必要はないのかも
      知れませんね。

      とはいえ、「熱は悪いもの」。こう信じ込んでいる風潮に対しては、やっぱり
      オカシイなと思う次第です。

      熱が出るから体は守られる。熱によって生かされて元気になれる。

      この認識のもと、解熱剤やこんにゃく湿布などを必要に応じて少量かつ短期間使う。

      このようなあり方と熱で会社や学校を休める社会の実現を目指さなくてはならない。
      そんなことを思うばかりです。

      そうですか、ドイツビールは薄いのですね。ヨーロッパの気候風土で飲むビールと
      日本の風土で飲むビール。同じビールでもやっぱり違うのでしょうね。

      私は飛行機が大嫌いなので、飛行機には乗りたくないのですが、ドイツには行って
      みたいなと思っております。

      ビールを飲みながら小国分立の歴史に思いをはせる。なんかイイな~なんて空想
      してしまいます。

      やっぱりチューリップは青空が似合いますよね。ウチも庭に砺波のチューリップ
      を譲り受けて、今年バラバラと球根を植えました。来年が楽しみです☆彡

      あかねさんの晴れ女ぶりで、雲を蹴散らしちゃってくださいね。

      本当にいつもありがとうございます、マナブさんにもよろしくお伝えくださいね、拝。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 無投薬・無医療の生き方マガジン!  , 2021 All Rights Reserved.