自然食業界キャリア15年のOBが綴る

農薬や食品添加物・人工の化学物質は女性に被害が多いワケ!?

2018/12/16
 
化学物質過敏症
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、ある日突然の体調不良のリスクとは!?
2、曖昧な病名に要注意!誤診で事態が深刻に!?
3、わずかな量でも逃さない!行き場所がなくなる!
4、まさに入口あって出口なし!蓄積はこう起こる!!
5、たったひとつの解決策はコレ!体験で綴る実態は!?
6、絶滅寸前の伝統技術が復活!立ち上がった勇気ある人々
7、人が本来口にするべき安全で自然な食材は何か!?

 

ある日突然、

 

頭痛や目まい、吐き気、発疹などに襲われる。

 

あなたならどうしますか?

 

”体調が優れないな、忙しかったからかな”

 

そう思ってしばらく放って置くかもしれません。それでも良くならなければ買い置きのクスリで様子を見るかもしれません。

 

それでもの場合は医者に行き、出されたクスリを飲んだり、塗ったりするかもしれません。

 

医者に行っても原因不明。「自律神経失調症」、「更年期障害」、「うつ病」、「アレルギー」、「疲労性○○」など、曖昧な診断名が下されます。

 

そしてその治療方針に従って回復を願い忠実に過ごす。でもそれが事態を深刻化させ、重症に至ってしまうケースもあるのです。

 

あなたは化学物質過敏症という病気ご存知ですか?

 

”聞いたことがないな”
”知っているけど特別な人の病気でしょ”
”世の中にはいろんな病気があるものだな”

 

そう思われるかもしれません。でも、

 

もしそう思うのなら今この場で認識を改める必要があります。なぜなら私たちの誰もがこの病気の予備軍であるからです。

 

そう言うと、”大げさな”と思われるかもしれませんが、私たちは病に至る環境が充分過ぎるほど整えられているのです。

 

化学物質過敏症にはひとつの典型的な特徴があります。それは患者の70%以上が女性であること。年齢は関係ありません。

 

しかも前触れもなく、ある日突然発症します。原因がよく分からないので、誤った治療を受けてしまうケースが多いのです。もちろん男性も発症しますが、圧倒的に女性の割合が高い。

 

発病の時、もしかしたらそれは「明日」かも知れないのです・・・。

 

化学物質過敏症の症状は!?

この病気にかかれば非常に厄介です。人工の化学物質を体が探知した途端に、様々な症状を引き起こしてしてしまうからです。

 

失神、めまい、頭痛、呼吸困難、嘔吐、うつ、下痢、湿疹、胃腸の不調など、症状は広範囲に広がります。医療機関も患者自身も、人工の化学物質への認識とその危険性への意識が希薄なため、誤診に気づかず、やがて重症化してしまうケースも少なくないのです。

 

化学物質過敏症は「うつ状態」になるケースが多く見られます。また更年期の女性に一定程度の割合で発症することもあります。このため「うつ病」だとか「更年期障害」だとか、曖昧な病名をつけられて、誤った治療を受けてしまうケースもよくあります。

 

こうして事態を深刻化させてしまうのです。

 

本当は人工の化学物質に反応しているにも関わらず、そのカタマリであるクスリを飲み続けてしまう。こうした悲劇が実際に繰り返され続けているのです。

化学物質のカタマリ

 

アメリカの化学物質過敏症の患者は人口の10%前後とも言われているので、日本でも3割くらいはいるのではないかと指摘する研究者もいます。

 

多くの場合は誤診されてしまうので、正確な実数を把握できていません。現在、新生児の2人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われるのでことからも、今後この病気が蔓延していく可能性は高い。

 

近い将来社会の深刻な問題になっていくだろう。そう指摘し警告を発する研究者も少なくないわけなのです。

 

発病の瞬間は!?

重症化に至ると、目の前の食べもの、飲みもの、そして水さえも飲めなくなっていきます。家の空気、衣類から皮膚に浸透するもの、微量な人工の化学物質を探知し反応するようになります。

 

口から、鼻から、皮膚から、逃げ場所がどこにもなくなってしまうのです。

 

体が人工の化学物質を探知すると、症状に見舞われ続けます。「シックハウス症候群」に代表されるように、家の中の人工の化学物質にも反応し、そこに住むことができなくなってしまいます。

 

住宅の床や壁紙などに使われる接着剤などが揮発してそれを吸い込んでしまう。それは”癒しの空間”であるはずの家が”地獄の空間”と化してしまうことを意味します。

 

化学物質過敏症の患者さんが”歩くセンサー”と言われる由縁はこうした事情にあるのです。

 

人工の化学物質は人体にとって「異物」です。異物とは体に入ってはならないもの、溜め込んではならないものを意味します。私たちの体は異物の侵入に対して、排除のための”防御機能”を備えています。肝臓・腎臓は24時間フル稼働で働き続けています。

 

でもそれにも限度がある。限度量を超えた瞬間に「発病」に至ると考えられています。限度量をコップに例えれば、水かさがいっぱいになって溢れ出た状態が”発病の瞬間”と言われているのです。

 

体内蓄積の仕組みとは!?

1930年に年間に生産される人工の化学物質の総量は100万トンでしたが、今では4億トンにも上っています。ほぼ100年間で400倍にまで膨れ上がっているのです。

 

現在も日々人工の化学物質が開発され続け、私たちの生活空間に広がり続けています。止めどもなく拡大していくこの流れは止まりそうにはありません。

 

人工の化学物質は水に溶けにくく、脂に溶けやすいので脂肪組織に蓄積され、排出は非常に困難といった特徴があります。

 

実際に健康な人の脂肪組織を採取して調べると、300種類の人工の化学物質が検出されるといったデータもあります。また健康な人の血液と化学物質過敏症の患者さんの血液を比較してみると、同じようにたくさんの人工の化学物質が検出されます。

 

化学物質過敏症の患者の多くが女性である理由は、男性よりも体内脂肪の割合が高いから。体に入ると脂肪組織に溜め込まれていく。

 

まさに「入口あって出口なし」、体内の人工の化学物質はコップ一杯の許容限界量を目指して、日々蓄積され続けているのです。

 

食べものも食べられなくなる。飲みものも飲むことができなくなる。家の中のあらゆる人工の化学物質に反応する。大気中の人工の化学物質にも反応し、生活できる場所は狭められていきます。

 

「原因あって結果あり」、この病気が増え続けるのも当然なのかもしれません。

人工の化学物質

 

唯一の解決策は!?

でも、この病気から逃れるための方法が1つだけあるのです。

それは、

暮らしの中から人工の化学物質を少しでも減らしていくこと。これが最高の予防策になるのです。

 

現代に生きる以上は、人工の化学物質の体内への侵入をゼロにはできません残された予防策は、

 

「いかに遠ざけることができるか?」

 

この点に賭かってくるのです。

 

人工の化学物質を異物であることをハッキリ認識し、体内への侵入を極力少なくすること。危険な状況と隣り合わせであることを、私たちは認識する必要があるのです。

 

あなたはどのくらい人工の化学物質を減らす努力をしていますか?

 

私は自然食業界に15年ほど籍を置いてきましたが、その間、化学物質過敏症の患者さんと接触する機会が多々ありました。中には、

 

「お願いです、助けてください!」

 

と悲痛な声をあらわに受話器越しに話される方もいました。有機野菜や無添加食品でも食べることができない。何も口にすることができない。

 

そうワラにもすがるような悲痛なお問い合わせを受けたこともあったのです。電話を受けながら本当に心が痛んだ日のことを思い出します。

 

この方をここまでにしてしまった私たちの社会は、

 

「どこまで病んでいるのか?」

 

そう途方に暮れたこともありました。でも、逆の見方をすれば、

 

化学物質過敏症の患者さんは私たちの「食」と「暮らし」の偽らざる現状をその身を以って教えてくれている。何を選び何を選択するのか、このことの答えを指し示してくれているように思えたのです。

 

教える

 

絶滅寸前の伝統技術

それまで味噌や醤油、納豆などの発酵食品についての知識はプロとして乏しかったことも認めざるを得ません。

 

患者さんは有機や無添加と書かれた味噌や醤油でも食べられないケースが少なくなかったからです。

 

大ベストセラーの『買ってはいけない』など数々の著書で知られる環境臨床医の三好基晴先生が患者さんの窮状を知り、その原因を丹念にひも解いていくと、「発酵菌」に問題があることに気づいた。

 

発酵の大元である菌自体が化学的に操作され、培養されている事実を突き止めたのです。

(※参考有機・無添加の発酵食品は高額だけど中身がない!?)

 

現在、「有機・無添加」と書かれた発酵食品であっても、麹菌や酵母菌といった発酵菌は化学的な処理が施されているケースがほとんどです。殺菌剤や重金属、化学調味料などが培養液に使われているものばかりのです。

 

”臭わない納豆”とか、”通常の何倍もの栄養素!”、こうした不自然な食品は放射線やガンマ線、紫外線などを照射して菌の突然変異を促し、それを純粋培養させている事実も明らかになりました。

 

今の日本の発酵食品は、仕込みの前にホルマリンなどを使い、自然発酵に欠かせない菌を根こそぎ殺すのです。そしてその後で化学的に操作・培養された菌を使い、それを素材に振りかけるものになっています。

 

化学物質過敏症の患者さんたちは、こうした化学処理を施された発酵菌に反応していたことが分かったのです。

 

昔ながらの日本の伝統的な発酵醸造技術は”絶滅寸前”であるのが現状です。こうした現状を憂い、もう一度この技術を何とか復活させようと三好先生の呼びかけのもと、立ち上がった蔵元やメーカーも存在しています。

 

味噌に納豆、酒、お酢など本来の発酵食品を取り戻すことができ、何とかその絶滅危機を回避したのが経緯です。

 

本来の食とは!?

よくよく考えれば、化学物質過敏症やアレルギーの方々はある意味ですごく「ピュア」であると言えます。

 

体にとってキケンな異物の侵入を阻もう、入ったらそれを出そう、これらの症状は体の必死の抵抗と見ることができるからです。

 

化学物質過敏症や食物アレルギーの患者さんは体が弱いのではなく、抵抗力が強いだけ。防御力が極めて高いとも言えるのです。

 

それに比べて異物の侵入に何の反応も起こさない多くの人は「鈍感」、もしくは「防御力が低い」といえるのかもしれません。化学物質過敏症に女性の患者が多い理由を男性に比べて防御力が高いことを挙げる研究者もいるのです。

喜びの電話

 

冒頭の言葉は、私が以前勤めていた自然栽培の宅配会社の食材を食べられた方からの言葉です。

 

この方は化学物質過敏症と食物アレルギーを抱えている方で、トマトやナス、ピーマン、オクラ、ミョウガなどを食べると発疹や頭痛に悩まされ、長い間これらのものを口にすることができなかったそうなのです。

 

もちろん食べものにはこだわり、有機野菜や無添加食品を選び続けていたのですが、無農薬栽培のものでも反応が出ていたそうなのです。

 

「最高の食べものであるはずの有機野菜も食べれない」

 

そう自らを責め続ける日々を重ねていたそうなのです。

 

それが肥料も農薬も一切使わない自然栽培の野菜を食べてみたところすごく美味しい。そこでトマトやナスなどこれまで口にできなかったものも思い切って食べてみると、喉を通リ症状が起きることもない。

 

「私は食べれた!」

 

そう喜んで自分のところに電話をかけてきてくれたのです。それが冒頭の言葉に集約されているのです。

 

これまでの野菜は農薬や肥料の成分に反応していた。具体的には家畜の糞尿や抗生物質、農薬などの人工の化学物質に反応していた。体がその侵入を拒否して食べられなかっただけ。

 

「私の体が悪いのではなく、こうした人工の化学物質に反応していただけなんだ!」

 

そう仰っていた日のことを思い出します。そしてミョウガやオクラまで食べられるなんて、

 

「こんなにうれしいことはない!」

 

と感激のお電話を頂いたのです。

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消費は力なり!

この例は決して珍しいものではありません。

 

果物アレルギーの人が肥料も農薬も使わない自然栽栽培の果物なら食べることができる。お米アレルギーの人が自然栽培のササニシキなら食べることができる。

 

これは本当によくあることなのです。

※参考有機米・無農薬米でも安全ではない!?ハードなお米の実情は?

 

つまり化学物質過敏症や食べものアレルギーの人が食べることができる食材こそが、本来の自然で安全な食材であることを意味します。

 

異物の侵入に敏感な体が、食べても大丈夫!と反応しないわけだから、人が本来食べるべき食材は何か?の答えを示してくれているのです。

 

食の安全を真剣に考える私たちは、彼らが食べることができるものをそっくりそのままマネしていれば良い。

こういうことになるのだと思います。

 

自然栽培農産物や天然の菌を用いた発酵食品を選ぶことは、あなたやあなたの家族を健康にするだけには留まりません。それは食べる人の健康と幸せを願い、努力と研鑽を惜しまない農家や蔵元を支え、その事業の継続と発展を後押しすることにも繋がっていきます。

 

それは消費とはスポンサーカードを引くことと同じ。清き一票をその事業に投じることに繋がっていくのです。

それは本物が本物としてきちんと認められる社会を作ることにも直結していきます。

 

ぜひ自然栽培や発酵食品を美味しく食べることで、新たな社会の創出に力を注いでいきましょう!

※肥料も農薬も一切使わない自然栽培や天然発酵菌の食材を買える店リスト

 

■この章のまとめ

・化学物質過敏症は人工の化学物質によって起こる

・人工の化学物質は体内に残留しやすい性質がある

・男性より女性は人工の化学物質のダメージを受けやすい

・人工の化学物質から身を守るには体に入れないことが大切

・病気の症状は異物を体内に入れないための防御力の発動

・日々の消費は社会を変える力の源泉・買うことで本物食材を応援!

 

■次へ:無添加食品・化学調味料不使用を謳う食材の小手先のゴマカシとは!?

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント
■参考文献

健康のトリック―見てはいけない健康テレビ番組』(三好基晴著 花書院)

 

■参考文献

化学物質過敏症 歴史、疫学と機序
化学物質過敏症患者の「二重の不可視性」と環境的「社会的排除」
化学物質過敏症に関する提言
環境汚染物質による生態リスク管理
化学物質と上手に付き合うには
有害化学物質の話

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