自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配・大地を守る会の安全性は信用できるのか!?

2019/01/20
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

有機野菜の宅配サービス・大地を守る会で本当に安全な食材は揃うのか?安全基準を読むことで老舗の商品・サービスを丸裸に。安心安全はイメージだけなのか?大地OBが鋭く検証します。

■目次
1、大地を守る会の安全性は確かなのか!?
2、大地を守る会の安全基準は厳しいのか!?
3、有機肥料は本当に環境保全に貢献するのか!?
4、有機肥料が引き起こす知られざるリスクは!?
5、食材のプロとして取り組むべきことは何か!?
6、表示の簡略化や取り扱い商品に正直ガッカリ!

大地を守る会といえば、

 

有機野菜の宅配における老舗業者。

 

「農薬の危険性を100万回叫ぶより、1本の無農薬大根を作ってそれを届ける」

 

このことをコンセプトに大地を守る会は1975年に発足しました。大地を守る会といえば安心安全な食材を届けてくれるサービス。このように思われています。でも、

 

具体的に何が安全で何が信頼の証になるのか?
果たしてあなたが求める食材が本当に手に入るのかどうか?

 

今回は大地を守る会の安全基準をヒモ解くことで、明らかにしたいと思います。

 

■大地を守る会の安全基準は!?

大地を守る会の生産基準・取り扱い基準を見ると、前項のオイシックスに比べてかなり厳しい内容になっている。

 

それが率直な印象です。

 

オイシックスは農薬の基準も緩く、化学肥料も一般栽培の半分以下なら基準内。さらには添加物に対してもかなり規制が緩いのに対して、大地を守る会は細かい規定を設けている。例えば、農薬の使用については、

 

・使用禁止農薬
・使用を控えていただきたい農薬

 

この2種類に分けて具体的な農薬名を記載し注意と勧告を促している。化学肥料の使用は禁止、除草剤は米穀類に限り1回のみ使用許可。

 

このような内容になっています。

 

一見すると、非常に信頼性が高い宅配システムのようにも感じます。でも、大地を守る会の有機農産物生産基準の前文には、

 

「農薬公害の完全追放と安全な農畜産物の安定供給の実現を目指す」

 

と書かれています。でも実際の大地を守る会の姿を見ると、本気なのかどうか?真実味に欠けているのではないか?

 

率直にそのような印象を持ちます。

 

なぜ農薬を使わざるを得なくなるのか?40年もそのことを追求し続けているのに、いまだに分からない。もしくは分かろうとしていない

 

やむを得ない場合は、この農薬はダメでこれはできれば使ってほしくなくて・・・、こんなことばかりに終始している。

 

それはいかがなものか!と大地を守る会OBとしてそう思うわけなのです。

安全性

 

■有機肥料は環境保全的!?

大地を守る会の安全基準には、

 

「環境破壊的な農薬、化学肥料の使用を控え・・・」

 

とありますが、化学肥料を環境破壊的と断定しています。だから畜産物の排泄物などを肥料に使うことが良いということで有機農業の推進を前面に掲げているのです。

 

でも、化学肥料が環境破壊的で有機肥料が環境保全的、そのような単純な図式は当てはまらない有機肥料もよほど慎重に使わない限り、充分環境破壊に貢献してしまうことになるからです。

 

例えば、田畑で使われる有機肥料を河川や海にそのまま流せばどうなるか?

 

富栄養化による赤潮、青潮、ヘドロなどの深刻な環境破壊を引き起こします。水中に栄養のカタマリが充満して、様々な汚染状況を引き起こしてしまう。

 

同じように土に大量の有機物を投入すれば、野菜は肥料過多になり、腐りやすく虫や病原菌を呼び込む温床になります。

 

有機肥料が地下水を汚染し、海や川に与える影響、それだって指摘され続けている事柄なのです。
(■参考:『有機野菜でも腐敗する理由は?全てをダメにする元凶はコレ!』)

汚染

 

■有機肥料のリスクとは!?

有機肥料は遅効性で長く使えば使うほど肥料効果が高くなっていきます。

 

何年にもわたり有機肥料の投入を続けると、化学肥料以上の肥料成分が作物や土の中に検出されるという報告もあります。

 

肥料過多が原因で起こる「硝酸性窒素」の残留も深刻な問題と言わねばなりません。硝酸性窒素過多の野菜を食べれば発ガン性やアレルギー、糖尿病、窒息などの問題を引き起こしてしまうからです。

 

3年、5年、10年と有機肥料を使い続ければどうなってしまうのか?有機肥料による環境破壊も同時に深刻な問題と言わねばならないのです。

 

有機であれ、化学であれ、肥料を使う限りは農薬を使わざるを得なくなる。有機肥料が環境に良いとはとても言い難い面があるのです。

 

食の安全を真剣に考える人々は何も有機農産物を食べたいわけではありません。本当に安全で自然の摂理に則した食材を購入したいと思っているだけなのです。

 

この点から目を反らし続け、有機農産物にしがみつき続ける大地を守る会は”歌を忘れたカナリヤ”、そんな風に映ってしまうのです。

有機野菜

 

■食のプロとして!

有機も化学も肥料を使えば農薬が必要になることは明らかになってきています。

 

農薬公害の完全追放を目指す大地を守る会は本気で無農薬栽培の実践に勇気をもって踏み出してもらいたいと思います。

 

有機肥料も化学肥料も一切を使わない自然栽培は社会的な認知を受け始め、食の安全を真剣に考える人からも熱い支持を拡大しつつあります。

 

自然栽培は肥料はおろか、農薬も一切使わない農法なので、大地を守る会のコンセプトにまさしくピッタリな栽培方法ではないかと思うのです。

 

食のプロとして、大地を守る会のスタッフが自然栽培の存在を知らないなんてことはあり得ないはずです。肥料を使わず、過去に使った肥料を土から除去していけば、無農薬で立派な作物を作ることができる

 

自然界の植物がいつでも無農薬・無肥料である仕組みに学び、それを田畑で実践するのが肥料も農薬も一切使わない自然栽培。

 

この事実から目をそらし続ける大地を守る会の姿勢には正直、疑問を拭えません。大地を守る会を信頼し期待し、本当に安全な食材を求め続ける多くの会員の方々にも無農薬の「自然栽培農産物」を提供してこそ、使命を果たすことになるのではないか?

 

大地を守る会のOBとして、そのように思うわけです。

 

■基準の緩和が顕著

また2017年にオイシックスとの経営統合に大地を守る会は踏み出したわけですが、その前後から農薬の表示や商品選定の基準が緩くなっていると率直に感じます。

 

大地を守る会は、無農薬栽培が基本だけど、農薬を使わざるを得なかった際は、きちんとその旨を公開することを大前提に事業を展開し続けてきたはずです。

 

「使ったら使ったで、をどのくらい使用したかを明らかにする」

 

この姿勢がかなり崩れているようにも感じます。

 

有機農産物であっても、使用を許可された農薬がある。でも、世の中の多くの人は有機農産物イコール無農薬栽培と勘違いしてしまっている。

 

だからこそ大地を守る会は、商品カタログにおいて有機農産物の認証を受けているけど、農薬が使われている旨を2000年の有機JAS法施工時から徹底してきたわけです。具体的には、

 

「有機(虫2菌3混2)」

 

こんな感じでそれぞれの野菜ごとに表記を徹底していました。上の表示は、有機認証を受けた野菜だけど使用許可農薬を使っています。具体的には殺虫剤を2回、殺菌剤を3回、混合剤(殺虫剤+殺菌剤)を2回使いました。

 

このように買う側が誤解しないように、ハッキリ農薬の履歴が分かるようにしていたわけです。

 

でも今は、有機認証の野菜の場合、「有機」の二文字だけ。減農薬の野菜やお米なら、「減」の一文字

 

これではどのくらいの農薬が使われているか?サッパリ分からないものに後退している印象が否めません。

 

また味噌や醤油、酒などに使われる発酵菌も化学操作・培養されたものばかりで、天然菌により熟成された発酵食品は扱われていません。

 

この化学操作・培養菌の問題は私が大地を守る会に在籍した当時、指摘し取り組むべきと主張し経営陣に訴えたわけですが、却下されました。「世の中はそのことに気づいていない」というのが理由です。それは退職を決める大きな理由の1つになりました。

 

またやたらと種類が増えたサプリメントなど、本来ドラッグストアで売られるべきものを食材と同居させている大地を守る会も普通のありふれた宅配団体になってしまうのだなと正直思います。

サプリメント

 

・農薬が気になる
・できる限り無農薬の農産物を食べたい

 

そうあなたが思い有機野菜の宅配選びをするのなら、大地を守る会を選ばないほうが良いでしょう。それよりも無農薬・無肥料の自然栽培の宅配を選んだ方があなたの求める農産物を手にできるはずです。

 

以下に紹介しておくので、興味がある方はチェックしてみると良いでしょう。

肥料も農薬も使わない自然栽培の農産物の宅配リスト

 

今回は有機野菜の宅配・大地を守る会の安全基準について述べてみました。

 

■このページのまとめ

・大地を守る会の基準は他有機宅配業者よりも厳しい印象

・化学肥料も有機肥料も環境保全に悪影響を与えてしまう

・有機肥料は遅効性が特徴なので蓄積により肥料効果は絶大となる

・有機肥料は虫や菌を呼び、腐敗する確率を上げ、人体に悪影響がある

・有機も化学も肥料を使う限りは農薬のお世話にならざるを得なくなる

・自然栽培は自然界が常に無農薬・無肥料であることに学び実践する農法

・経営統合前後から大地を守る会の表示や商品の取り扱いに変化がある

・農薬が心配で有機野菜の宅配を選ぶなら自然栽培の宅配を利用した方が良い

 

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

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