自然治癒力を高めるための偉人に学ぶ治癒のための健康法は!?

■目次
1、知られざる別の顔!?
2、衛生環境の改善に尽力!
3、自然物の治療への活用が!
4、その後の数々の実証事例!
5、自然物で内なる力の活用を!
「ナイチンゲール」
世界の歴史に名を残す、言わずと知れた偉人ですが、ナイチンゲールといえば、
“献身的な看護”
で傷病者を優しくケアしたことがよく知られているのです。でも、ナイチンゲールはそれだけの人ではありませんでした。彼女は看護の経験を通して、病人が癒えていくプロセスを知り、悩み、
「病気治癒」
自然治癒力を高めるために不可欠な実践方法を編み出した人でもあったことが言われているのです。研究者によれば、ペニシリンや抗生剤などの薬剤が全盛となる中、彼女の方法論は
葬られてきた
ことがいわれています。ナイチンゲールの見出した方法論は、現代でも病気や感染症に苦しむ私たちに
“大きな示唆”
を与えてくれるものだからです。
今回は、「ナイチンゲール」の思想と実践、自然治癒力の高め方について学ぶことで、無投薬無医療の生き方に必要なポインについて考えてみます。
■献身的な働き
ナイチンゲールはなに不自由のない裕福な家庭に育った令嬢でしたが、ある日、天の声を聞いたことがその後の彼女の運命を決めるきっかけになったといわれています。
「神に仕え神に生きる」
こうした声を聴いたナイチンゲールは、看護の道を志すことになったのです。クリミア戦争などに従軍看護師としてセンチでの任務に就いた彼女は、献身的な働きを見せ、周囲の人からの称賛の声が
“絶えなかった”
ことが言われています。当時の野戦病院は、傷病兵は糞尿が垂れ流されるような劣悪な環境下に置かれ、手足の切断が必要な際には木刀で殴り、気絶させてから処置を行う。
このような環境下にあったことが言われています。ナイチンゲールはこうした不衛生で劣悪な環境を問題視し、これでは
「治るものも治らない」
という信念から、非衛生的な環境を衛生が最低限保たれるように変えていくことに労を惜しまなかった。患者に接する際は、徹底した
“手洗い”
を医療者に徹底させました。当時はこんな当たり前のことも行われていなかったのです。このように、野戦下の中でも最低限の衛生状態を保たせる努力を惜しまなかったといわれているのです。快適な環境を整備したナイチンゲールは優しく傷病兵に接し、
「戦場の天使」
とまで呼ばれるようになったのです。
■空気と太陽
そんなナイチンゲールには衛生に加えて、それとは別のもう一つの信念がありました。それは、
「外気と太陽光」
の治療への活用です。空気が澱むような室内空間では治癒は遅くなり、死亡者が後を絶たない。ナイチンゲールは、通気と換気を徹底することで、病院内の空気の通りを改善したことが伝えられているのです。
患者が寒くならないように配慮しつつ、外気の新鮮な空気を病室にいつでも取り込めるようにしたこと。それが治癒を早めることをナイチンゲールは数々の看護の経験から導き出し、それを実践し、
“高い治療効果”
を上げたことがいわれているのです。また太陽光線が病者を癒すこと気づいていた彼女は、できるだけ太陽の下に患者を連れ出すことにも積極的に行いました。
「新鮮な空気と太陽光の提供」
これにより48%だった病院の死亡率を
“2%”
にまで抑えるといった素晴らしい成果を導いたことが言われているのです。
■数々の証明事例
ナイチンゲールは目の疾患などの特殊なケースを除いて、
「直射日光が迅速な回復に必要です」
と述べています。この主張の正しさは、その後さまざまな研究者の手によって証明されていき、ガラス越しに射し込む光であっても、
“高い殺菌効果”
があることは証明され、太陽光は自然の消毒剤といわれるようにもなったのです。肺結核診療所(サナトリウム)においても、太陽のもとに寝転ぶことが奨励され、当時不治の病であった結核患者を
「治癒に向かわせる」
自然治癒力を高めるための大切なプロセスとして治療に採り入れられ、高い効果を導いたのです。
もうひとつの外気の治療への活用についても、次々に治療効果の高さを裏付ける研究結果によって証明されていきました。
冷戦期・1960年代のイギリスにおいて、生物兵器の脅威から逃れるための様々な実験が行われたのです。その中の1つに外気の活用があった。病原性の強い菌やウイルスを外気に晒した状態と密閉した空間に置いた場合、どのような
違いがみられるか?
こうした実験が行われたのです。そこで分かったことは、
“外気の持つ殺菌力の高さ”
イギリス国防省において行われた実験でこのことが明らかになり、実験に参加した研究者によって、
「OAF(オープンエアファクター)」
と名づけられるに至ったのです。
太陽光と新鮮な空気の活用が健康に様々な素晴らしい効果をもたらす、イギリスのリチャードボブディ博士は『1日15分ひなたぼっこするだけで健康になれる』の中で、こうした豊富な事例を紹介しているのです。
■内なる力の覚醒を!
病気になれば、スグに
「おクスリ・お医者サマ」
私たちはこのような思考形態にとらわれ過ぎているようにも感じます。もっと自らの内に備わった治癒する力、
“自然治癒力”
を高める工夫が大切ではないかと感じます。私たちの体の中には、そもそも
「100人の名医がいる」
といわれるように、本来自分の力で症状を治癒に向かわせることができるものでもあるのです。自然の恵みである
“食事、太陽の光、外気のシャワー”
こうした自然物の力をもっと生活に摂り込む必要を感じます。
■参考文献
・『1日15分、「日なたぼっこ」するだけで健康になれる』 リチャードボブディ著 シャスタインターナショナル刊
・『闘うナイチンゲール』 花乱社 刊 徳永 哲 著
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