自然食業界キャリア15年のOBが綴る

自然食ってクスリなの!?食のクスリ化を煽る情報には伝統の力で対抗!

2018/12/16
 
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

自然食は病人食。一般にはそうしたイメージがあります。

でも、果たしてその認識は正しいのでしょうか?自然食を食べるとはどのような意味があるのでしょうか?

ココでは自然食への認識について考えてみたいと思います。

■目次
1、人口減少なのに医療は増大!?
2、慢性病には対症療法ではなく生活環境の改善!?
3、自然食を不自然に食べることで生じるデメリットは!?
4、自然食で病気が治るは本当?異常から正常への移行
5、伝統食に込められたもう一つの知恵・遺伝継承からの考察

日本人の2人に1人はガンになる。

 

今はそんな時代です。

 

また新生児の2人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われます。糖尿病の患者は予備軍を入れると1300万人、高血圧症の患者数は4300万人。

 

国の医療費は40兆円を超え、人口減少にも関わらず減っていく兆しは一向に見られないのです。私たちは深刻な病気のリスクに晒されながら暮らしているのです。

 

医療の進歩は目覚ましい

 

こうしたことが盛んに言われます。

 

でも、

 

本当に進歩しているならどうしてこれだけの病気が蔓延するのか?
病人の数は増えるばかりで減っていく兆しが見られないのはなぜなのか?

 

果たしてそれを進歩と呼べるのか?

 

そんな疑問を覚えてしまうのです。

 

本当の医療の進歩とは、病気のない状態を作ること

 

病気になったら治すのではなく、病気にならない。もしくはなっても軽く短期間で回復できる。

 

その状態の実現こそが医療の進歩に値するのではないでしょうか?

 

■現代医療は全く無力!?

現代医療はケガや急性の症状には確かに効果的なのですが、慢性の症状に対しては甚だ無力

 

残念ですが、そう言わねばなりません。そしていま課題にとなっているのは急性の症状ではなく、慢性症状の方なのです。

 

ガンやアレルギー、糖尿病、高血圧症、リウマチ、うつ…。

 

これらの症状に対して現代医療は”お手上げ状態”なのが実情です。お手上げどころか、医療により症状を深刻化させてしまうケースだって少なくないのです。

 

症状をクスリなどで抑え込む、対症療法では一向に改善されない。クスリは症状を治すためのものではなく、抑えたり、軽減するためのものに過ぎない

 

こうした旧態依然の医療のあり方に疑問を感じ、日々の生活環境をしっかり整えることにシフトする。衣食住、運動、睡眠、ストレスなどの生活環境を見直していく

 

こうした人が着実に増えているのです。

 

中でも食は基本中の基本だから、食べものをできるだけ自然なものに変えていく。有機野菜や無添加食品などの自然食を志す人々が着実に増え続けているのです。

 

でも、そこで注意したいのは”食のクスリ化”

 

自然食をあたかもクスリの変わりのように考えて、偏った食生活を送ってしまう。こうした不自然な食べ方をしてしまう人も少なくないのです。

やり過ぎ

 

 

■自然食の不自然な食べ方

健康不安が叫ばれる中、テレビや雑誌、ネットなどでさまざまな情報が乱れ飛んでいます。

 

“トマトのリコピンが体に良い”
“ニンジンのベータカロチンがガンに効く”

 

この種の情報日々改廃を繰り返しながら、まことしやかに語られているのです。

 

こうした情報に触れ、トマトを一日何個も食べたり、人参を大量に毎食食べたりと極端な食生活を送ってしまう。

 

それは自然食を志す人にもよく見られる現象です。

 

農薬まみれのトマトやニンジンはダメだけど、無農薬のものなら効果的!

このように思い立ち、苦しい思いを押し殺しながら実践する人も少なくないのです。

 

確かに一般の食材から自然食に切り替えた結果、病気の症状が改善するケースはよく見られます。

 

”ガンが治った!”
”糖尿病が改善された!”
”アレルギーが収まった!”

 

自然食業界に身を置いていたころ、このようなケースをたくさん見てきたわけです。

 

そうなると、いま病気で苦しんでいる人はワラをもすがるような思いで自然食に取り組み始める。そして”○○に効く!”と言われるような食品を大量に食べて強引に治癒に向かわせようとする。

 

以前、毎週20キロのニンジンを箱買いしている人がいたので、事情を聞いてみると、

 

”ガンで苦しんでいるから”とのこと。

 

無農薬のベータカロチンをたくさん摂れば自然退縮するのではないか?

 

そのような願いの元にたくさんの人参を食べ続けていることが分かったのです。

 

毎日大量に摂取するので、苦しくなる。嫌気で心が折れそうになるので、ある時はサラダで。ある時はジュースにして。無農薬のリンゴやミカンなどとミックスさせて。

 

そのようにして苦しみながらも背水の陣のようにして行っている。辛い胸の内を話して頂いた時のことを思い出します。

 

でもそれは正直、不自然な食べ方といわねばなりません。

 

自然食を食べる以上は食べる人の心が自然でなくてはならないからです。毎食ごとに苦痛を強いられているようでは、体は緊張状態に陥ってしまう。

 

緊張状態が続くと、体の中では活性酸素が過剰になりやすい。増え過ぎた活性酸素が細胞を攻撃し始めてしまうのです。

 

そうなると細胞のガン化がより一層促進されてしまう。活性酸素の過剰は糖尿病やアレルギーの原因にもなるといわれているのです。

 

活性酸素は”諸悪の根源”と言われたりもしますが、本来は体に侵入する異物を退治してくれるありがたい物質です。問題はその過剰であって、緊張したストレス状態で不自然な食べ方をしてしまえば逆効果になってしまいやすいのです。

 

食べものからどんなに農薬や添加物を排除しても、食べる人の心や食べ方が不自然ならば意味がない。”良かれ!”と思ってすることが裏目に出てしまうケースも少なくないのです。

悩み

 

■自然食が治すのではない!

自然食に切り替えて病気の症状が改善する。その理由はベータカロチンをたくさん摂ったからではありません。

 

食材に使われる農薬や添加物などの人工の化学物質の体内への侵入が大幅に減ったからこそ症状が改善したと考えられます。

 

農薬や添加物などの人工の化学物質は人体にとっては「異物」であり、その体内での蓄積がガンやアレルギーなどの深刻な病気の原因になると指摘されます。

 

異常で不自然な食材を人が本来食べるべき、当たり前の食材に変えたことで症状が改善した。異物の体内への侵入が減少したからこそ、結果として症状が改善しただけなののです。

 

自然食が病気を治すのではなく本来当たり前に食べるべきものを食べた、それだけの結果というわけです。

 

難しい病気の蔓延は私たちの食を含めた生活環境の異常さに由来する。異常食を普通食に変えた結果、症状が次第に改善されたと推測されるのです。

 

体内の活性酸素は農薬や添加物などの人工の化学物質の蓄積により増えることも分かっているのです。

 

ワサビやショウガには強い殺菌力があります。難しい説明を受けるまでもなく、私たちはワサビやショウガを丼ぶり一杯食べるようなことはしないものです。

 

もしそんなことをすれば、口の中に共生する常在菌たちの活動は弱まることをはじめ、生命の弱体化を招いてしまいます。

 

ワサビやショウガは薬味として少量口にするもの。

 

薬効があるものには必ず副作用がある、これは私たちがすでに知っていることでもあるのです。

 

最近は健康目的で「お酢」を飲む人も少なくないようですが、昔から”酢を飲んだような顔”、そうした言葉があるくらいです。

 

つまりお酢は料理のアクセント、調味料として使うもので、飲料用のものではない。このことを物語っています。
お酢を飲むなんてことを私たちの祖先はしてこなかったことに思いを馳せる必要がある。そんなことを思うわけです。

 

そのうち体に良いとか言われ始め、日本人は醤油をラッパ飲みし始めるのではないか?そんなことを思っているわけです。

伝統

 

■遺伝的実証済み!

自然食はクスリではなく、誰もが当たり前に食べるべき本来の食材です。

 

そして心が不自然だったり、極端な食べ方を繰り返してしまえば、せっかくの食材を無にしてしまうことにもなりかねません。

 

スロ-フードの潮流から、その土地で長く受け継がれてきた「伝統食」が見直され始めています。

 

「伝統食は文化遺産」、そんな感じで語られがちですが、そこには安全で自然な食のあり方を知る上での貴重なヒントが込められていると思うのです。

 

私たちの祖先はニンジンを箱一杯食べたり、トマトを毎日何十個も食べるようなことは決してしなかったはずです。当然、お酢を毎日大量に飲んだり、人工の化学物質を日々体に入れるようなことも決してなかったはずなのです。

 

伝統食とは何世代にもわたり遺伝子上のチェックを長く受け続けてきた安全な食べ方、実証済みの食べ方ともいえるのです。

 

先人たちがどのようなものを日々口にしてきたか?それを知ることはこの汚染時代を元気に生きる大きなヒントになる。

 

伝統食とはこの場所で生きるのに適した、自然で安全な食べ方が詰まった知恵の宝庫。私たちが偏って食べても良いのは主食のお米やヒエなどの雑穀類、これらの食材だけ。

 

そのことを語っているように感じます。

 

今回は自然食のクスリ化に対して、安全な食のあり方とは何か?

そのことについて考えてみました。

 

参考になればと思います。

 

■このページのまとめ

・医療の進歩に反比例して病人が増加中

・本当の医療の進歩は病気にならないこと

・自然食でも無理して食べれば毒になることもある

・ストレスや人工の化学物質は体内での活性酸素を増加させる

・何世代にもわたり遺伝的なチェックを受けてきた伝統食をヒントに

 

■次へ:『個性を失くした野菜たち・自然で安全な野菜の元はタネにあり!

■前へ:『無添加食品・化学調味料不使用を謳う食材の小手先のゴマカシとは!?

■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン

有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

■参考文献

疑似科学と呼ばれるものの科学評定サイト
健康食品とればとるほど効果UP!?過剰摂取のリスク

この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 無投薬・無医療の生き方マガジン!  , 2018 All Rights Reserved.