自然食業界キャリア15年のOBが綴る

安全で自然な野菜づくりは生きものの視点を!

2018/12/19
 
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

良かれと思ってやることが裏目裏目に出てしまう。残念なことだけどそれはよくあることなのです。相手を理解し尊重する、それがこの不幸を防ぐ予防策。ココでは安全な野菜作りに必要なポイントを考えてみます。
■目次
1、歪んだ愛情が招くのは!?
2、作物視点で余計な手出しを考える
3、虫や病気を招くのは野菜の側に立たないから!
4、有機農業は環境保全型と本当に言えるのか?
5、安全な野菜を育てるための条件とは何であるか!?

 

野菜は自分の子供だから。

 

野菜作りの生産者はよくこう言うわけです。

 

愛情をたっぷりかけて、毎日毎日足音を聞かせて、自分と一緒に成長していく。それが愛情たっぷりの美味しい野菜の秘訣となる。

 

こんな感じでよく語られるわけなのです。

 

でも、その愛情は本当に野菜にとって必要なものなのか?

 

人が良かれ!と思ってすることが野菜にとっては、

 

”甚だ迷惑!”

 

このように裏目裏目になって出てしまう。そうしたケースだって珍しくないのです。

残念

 

作物の立場に!

「相手の立場に立つ」。

コミュニケーションの世界において、この重要性が声高に叫ばれます。

”相手を尊重しよう!”
”もっとヒザ詰めで向き合おう”

そんな風に言われて、やってみよう!と決意した次の瞬間から元の自分に戻ってしまう。

 

言うは易し行うは難し

 

相手の立場に立つことはかなり高度で難しいことでもあるのです。

 

野菜を栽培するに当たっては、

 

どれだけ作物の立場に立ってあげられるか?

 

結局のところ、ココに尽きるわけなのです。

 

同じ生きものとして!

大雨でずぶ濡れになる。そうなると私たちは直ちに衣服を着替えたいと思うわけです。

 

濡れた体を乾かし、温めたい。誰もがそう思うものです。

 

それは野菜だって同じ

 

同じ生き物なのだから、水に濡れたら早く乾かしたいと思うのです。

 

にも関わらず、水はけの悪くいつまでも渇かないような土だったら、苦しくてつらい状況が長く続いてしまう。

 

その結果、虫や病原菌に見舞われやすくなり、農薬を使わざるを得ないことに陥ってしまうわけなのです。

ずぶ濡れ

 

また葉っぱに泥や土が乗れってしまえば、野菜には大きなストレスになってしまいます。私たちも体のどこかに泥がついたら落としたいと思う、それは野菜も同じというわけです。

 

また隣の大根との間が狭くて充分な間隔が確保できなければ、これまたツライ状況になる。風通しも悪くなり、葉が重なり合ってしまうため太陽の光が当たりづらくなってしまうのです。

 

もっと広い場所で手足を伸ばして、

 

快適に過ごしたい!

 

そんな風に思うものです。スシ詰めの満員電車に揺られるのが苦痛なのと全く同じというわけです。

 

有機農業と野菜作り

有機農業は環境保全型農業。

そんな風に言われたりもしまさうが、家畜の糞尿や残飯などがリサイクルの名のもとに肥料として田畑に投入されます。

 

一反(300坪)当り、何トン何十トンもの糞尿肥料をバラ撒かれることも珍しくないのです。

 

私たちがクサイ臭いや汚物が散乱しているようなところがイヤなように、野菜も同じように感じるものなのです。

 

”ツライよ、苦しいよ”
”こんなもの食べれないよ”

 

そう野菜たちが呻く声。

 

発酵も中途半端でほとんど生のような糞尿肥料が「環境保全型農業」の名のもとにごく当たり前に行われているのです。

異物

 

野菜の喜ぶ環境づくり

また最近は河川のヘドロを田畑に投入するケースもあり、有機認証制度でもそれを認めるようにと圧力をかける動きも見られます。

 

汚泥肥料と言われますが、有機認証では認められていませんが、減農薬・低農薬と言われる安心野菜というものには使われることも少なくないのです。

 

肥料としての質の悪さに加えて、重金属などの人体にとっての異物を含むので人体には当然好ましくないもの。有機野菜の宅配や通販でも汚泥を使った野菜が売られているケースもあるので、よく確認することが大切になります。
(※参考:有機野菜の宅配で気になる低農薬・減農薬野菜の驚きの正体は!?)

 

そんな風にしてて育てられた野菜が、本当に安心・安全と呼べるものなのかどうか、疑問が拭えないわけなのです。

 

野菜が快適でノビノビと育つことができる環境とはどんなものか、相手である野菜の身に立って考えることが農業者には求められるのです。

 

自然で安全な野菜は自然で安全な生育環境から作られる。

 

そのことを踏まえる必要がありますね。

 

■このページのまとめ

・野菜の立場に立つことが安全野菜作りの基本

・水濡れ・葉に泥・過密栽培は野菜にとって大きなストレス

・質と量を弁えない有機肥料の投入は農薬のリスクを招く

・汚泥肥料は有機では禁止だが減農薬野菜には使われている

・自然で安全な野菜は自然で安全な栽培環境から作られる

 

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