乾燥肌のスキンケア・美肌実現の最大の盲点の正体に迫る!

■目次
1、美肌実現の最重要ポイントは!?
2、肌を守る!見えない守り神とは!?
3、分泌物の正体は?潤いとハリの真相!
4、自然界のルールに則した肌ケアとは!?
5、病源菌の繁殖から肌を守る!仕組みは!?
6、菌が喜ぶ快適な環境づくりに必要となのは?
7、強力洗浄は絶対禁止!スキンケアグッズも紹介!
カサカサ肌に、
悩んでいる。
苦労している。
そういう方も少なくないことでしょう。
お肌のコンディションが良いと、心も弾む。
反対に、
状態が悪いと、気持ちも落ち込んでいく。
人に会うのも面倒になったり、及び腰になったり、何をするにも消極的になってしまう・・・。
お肌の調子は、心と体に、
「大きな影響」
を与えてしまうものなのです。
美肌実現に向けて、
“何とかしなくちゃ!”
そう思う気持ちも理解できますが、正直、
あなたが手をかければかけるほど、肌のコンディションは下がっていく。
そしてついには、
“手の施しようもない!”
そんな状態に陥ってしまうキケン性だってあるのです。
ココでは、小手先のテクニックに走るのではなく、そもそも私たちの皮膚は、
どのようになっているか?
生命の本質に立ち戻ることで、カサカサ肌対策、そして
「トータルの美肌実現のための秘訣」
について考えてみたいと思います。
■皮膚の上にいるのは?
私たちの「皮膚」。
皮膚の上には、たくさんの
“菌たち”
がビッシリと覆っています。
皮膚常在菌といわれる菌ですが、その数
「約1兆匹」
実に膨大な数の菌で覆われているのです。
“毎日、顔を洗っているけど・・・”
そう思われるかもしれません。
確かに顔を洗えば、一時的に皮膚常在菌の数は少なくなりますが、時間が経てばまたスグに顔の表面を、
ビッシリ覆う。
目には見えないけど、私たちの皮膚の自然は、
「菌に覆われている」
ここからスタートすることが、カサカサ肌を防ぎ、美肌実現に向けたスキンケアの
“第一歩”
になるのです。
■そのエサとなるのは!?
皮膚の表面にいるのは、
「表皮ブドウ球菌」
といわれる常在菌です。
この菌が元気に活動することで、あなたの肌は
“ハリやみずみずしさ”
を保つことになる。
こうした次第になるのです。
表皮ブドウ球菌のエサとなるのは、
皮脂腺から出るあなたの「皮脂」と汗と共に流れ出る「老廃物」など。
これらを食べて、あなたの皮膚の上で表皮ブドウ球菌が
“ウンチやオシッコ”
をする。
「汚い!」
そう思われるかもしれませんが、これは揺るぎない事実。
この事実を踏まえ上での
対策が不可欠!
になるのです。
■排泄物は栄養物
菌というだけでも汚いのに、
皮脂や汗をエサにして、しかもウンチやオシッコだなんて・・・。
過剰衛生のご時世、あまりのコトに
“卒倒してしまう”
そんな人だっているかもしれません。
でも、
表皮ブドウ球菌の排泄物がもし汚い!というのなら、あなたは味噌汁も醤油も、お酒も納豆も食べることができなくなります。
なぜなら、味噌や醤油やお酒も麹菌や酵母菌の
「排泄物を飲んでいる」
ことになるから。
発酵菌たちがデンプンや糖を食べることで、排泄物を分泌する。
それが発酵食品に含まれる
酵素やビタミン、有機酸の正体!
こういうことになるのです。
菌の分泌物は汚いのではなく、自然の産物。
それは肌にハリと潤いを与えてくれるもの。
そう常に皮膚常在菌の活動を心に置き、菌と共生するスキンケアのあり方を考える必要があるのです。
■こんな悲惨な事態も!
表皮ブドウ球菌が肌の上にいることで、
お肌は、
「弱酸性」
の状態が保たれています。
でも、
菌の存在を無視して、合成洗剤やシャンプーなどでゴシゴシ洗い続けてしまうと、
表皮ブドウ球菌の数は減少していってしまいます。
代わりに増えてくるのは、
「黄色ブドウ球菌」や「緑膿菌」
といわれる菌たち。これらの菌は“病源菌”といわれたりもします。
これらの菌が肌の上で増殖をしてしまうと、
ヤケドのような炎症を起こしたり、膿んでしまったり、
または、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因にもなると指摘される菌たちです。
こうした菌たちにあなたの皮膚が占領されてしまえば、
“美肌実現”
どころではなくなってしまいます。
これらの菌は、
PH7くらいの弱アルカリ性の環境を好む菌。
潤いの元である表皮ブドウ球菌が健康で元気に生きていれば、
「PH5~5.5」
という弱酸性の環境が保たれるため、黄色ブドウ球菌などは、
肌の上に住み着いたり、繁殖できない環境になります。
さらに黄色ブドウ球菌の繁殖は、
“中耳炎・結膜炎・腹膜炎”
などのより深刻な症状をもたらす原因にもなります。
ぜひ、表皮ブドウ球菌が元気に活動できるようにスキンケアを含めた、お肌のコンディションを整えてもらいたいと思うのです。
■菌がヨロコブ環境とは!?
では、
表皮ブドウ球菌が
“ヨロコブ肌環境”
とはどのようなものになるのでしょうか?
その最大の条件となるのは、
「洗い過ぎないこと」
これを日々、心がけることが大切になるのです。
特に注意して頂きたいのが、
合成界面活性剤
の入ったシャンプーやリンス、ボディシャンプーなどの使用です。
これを使ってしまえば、
“強力な洗浄力”
で皮膚常在菌たちをも汚れと一緒に洗い流されてしまいます。
もちろん時間が経てば、毛穴の奥から再び表皮に上がってきて、弱アルカリ性のバリアを形成し始めます。
でも、
毎日毎日、執拗に体を洗っていれば、表皮ブドウ球菌の活動は弱まり、黄色ブドウ球菌や緑膿菌が
「繁殖しやすい環境」
が作られてしまいます。
お風呂に入るな!シャワーを浴びるな!
そうは申しませんが、強力な合成界面活性剤入りのシャンプーなどで洗うのは、
最低でも、
2日に1回、できればそれよりも長く、
“間隔をあける”
ことが大切。それだけでも、肌の潤いを守る結果に繋がっていくのです。
石鹸や石鹸シャンプーを使う人も増えていますが、石鹸といえども、強い洗浄力があるものです。
毎日石鹸を使って、ゴシゴシやってしまえば、当然
「常在菌やお肌へのダメージ」
になってしまいます。
合成洗剤はなるべく使わない。
石鹸もできる限り使用しない。
このことが美肌実現へのカギ!スキンケアの盲点になるポイントなのです。
■洗剤は一切不要!
私たちの皮膚から出る汚れはほとんど、
“水溶性”
のものばかりです。
塗装業などに従事していない限り、強力な洗浄力を持った洗剤などは本来、
「必要のないもの」
です。
お湯で洗えば、汚れはすべて落ちるので、合成洗剤は元より、石鹸も使用は極力避けること。
髪は湯シャンで、皮膚は湯洗浄で。
これを基本にしたいところです。
でも、
“泡が出なければ洗った気がしないよ”
そんな風に思うのなら、
「質の高い石鹸」
を使うこと。
石鹸の中には“廃油”から作られたものなどもあり、非常に質が悪い。
さらに石鹸製造の際には、劇物の
“苛性ソーダ”
が使われるので、その残留の心配も質の低い石鹸にはあるのです。
ドクターブローナーシリーズは、
オーガニック石鹸の草分け的な存在で、使用感もすごく良いので、使うなら使うで、こうしたハイクオリティなものを使ってほしいなと思います。
石鹸も使いたくないけど、他に代わりになるようなものは
“あるの?”
そういうあなたにオススメしたいのが、
「絹のタオル」
絹のタンパク質は人体のタンパク質と近い構造であることが言われ、絹タオルでの顔や体の洗浄は、
“気持ちイイ!”
“一度使えばヤミツキ!”
このような声が多く、合成洗剤や石鹸を使いたくない方から大きな支持を集める逸品です。
少々お値段は高めとなりますが、シャンプーや石鹸を買わない代わりで、肌に優しいことを思えば、
“妥当な価格”
ではないかと感じます。
ぜひ一度、質の良いシルクでの洗浄の気持ちよさを試してもらえればと思います。
もちろん、シルクだからといって、ゴシゴシやるようなマネは
「絶対厳禁!」
です。
優しく優しく、表皮ブドウ球菌や皮膚をいたわるように使うのがポイントなので、ぜひ試してみて!
皮膚常在菌を守ることが美肌実現のカギとなるスキンケアの方法になるので、参考にしてもらえればと思います。
■オーガニック石鹸・ドクターブローナーシリーズ■
石鹸は廃油から作られるといった悪いイメージを一新した商品の代表がマジックソープシリーズ。
良質の油を使っているので、その意味では安心して使えるのではないかと思います。
固形タイプ・液体タイプの両方があるので、石鹸を使いたい方にはオススメの商品といえるでしょう。
良質な石鹸を探すなら、ぜひ一度、試してみては?
■絹タオル・シルクでカラダ洗い■
■参考文献:
『皮膚常在菌ビューティ! (美人開花シリーズ)』 川上愛子 著
『化粧水やめたら美肌菌がふえた!: こんなにも素肌美人になれる最新スキンケア』 出来尾格 著 河出書房 刊
『医者が教える最高の美肌術』 小林暁子 著 アスコム 刊
『人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)」
■次へ :『角質ケアと除去の意外な盲点・落としがこんな事態を招く!』
■前へ :『食べものの酸性・アルカリ性は本当か?酸っぱい梅干しがなぜアルカリ!?』
■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン