メラニン色素と美白化粧品・美白が美肌を妨げる理由に迫る!

■目次
1、メラニンは美肌の敵なのか!?
2、皮膚を守るその理由はどんなもの!?
3、破壊に始まり、破壊し尽くす実態は!?
4、日本人は対策は物理的に行えば充分!
メラニンといえば、
美肌を願う女性の敵。そうした言葉が返ってきそうです。メラニン色素が生成されると、肌のシミや黒ずみが残ってしまう。このように思われているのです。
こうしたことからメラニン生成を抑える美白化粧品などが人気となっているワケなのです。欧米人はシミに寛容、でも日本人はシミに対して
“手厳しい”
こうした文化の違いもありますが、メラニン色素は果たして本当に、
悪いものなのでしょうか?
全く意味なく、何の役にも立たないものなのでしょうか?
今回は「メラニン」について考えることで、無投薬無医療の生き方実現のヒントについて考えてみます。
■皮膚を守護する!
メラニンは皮膚の基底層といわれる部分で生成されている物質。紫外線が強い!と私たちの体が判断した際に、生成されることが分かっています。
紫外線は細胞の遺伝子にまで透過して、DNAを傷つけてしまう。だからメラニン色素を作り出して、強すぎる紫外線をそこで
「吸収」
しようとするのです。黒い日傘をさして紫外線から皮膚の細胞を守る、それにより皮膚の基底層の細胞のガン化を防いでいる。メラニン色素は敵ではなく、
“皮膚の守護神”
とでもいうべき存在なのです。皮膚が紫外線の透過によってガン化してしまえば、美肌や美白どころではなくなってしまいます。新たな皮膚を作り出す機能に支障を来たしてしまう。
メラニンを敵視するような姿勢は改めなくてはならないのです。
■破壊から始まる!
皮膚のメラニン生成を阻害する、美白化粧品を使うと、新たな皮膚を作り出す「基底層」が壊されてしまう。その確率を引き上げてしまいます。
元来、皮膚には何も外部から入ることができず、体内の必要な水分などを蒸発させることもない。私たちに皮膚の表面には、死んだ皮膚い細胞が10から15層も折り重なってできた
「角質層」
があります。この厚い壁に遮断されて皮膚には外部から何も通さないわけなのです。でも、そのままでは美白の敵であるメラニン色素を抑えることができない。そこで、
“合成界面活性剤”
を美白成分に添加して、角質層を根こそぎ壊してしまう。壊した場所から、美白成分を流し込み、メラニン色素を生成する
「メラノサイト」
を破壊したり、抑え込んだりしてしまう。美白系だけに限りませんが、化粧品にはほとんどの場合、合成活性界面剤が添加されているのです。
■物理的カバーで!
美白成分がメラノサイトを壊してしまうと、皮膚の基底層にもダメージが及んでしまします。基底層が壊されてしまえば、皮膚は新たな細胞を作り出すことが困難になってしまうのです。
美白ケアを行ったことによる「白斑被害」がありますが、あれはメラノサイトが破壊され、メラニン色素を作り出せなくなってしまった状態で、そうなってしまえば、
取り返しのつかない事態
を招いてしまうのです。紫外線に対して、欧米人はメラニン色素を作り出す能力が低いため皮膚ガンになる
確率が高い
ことが言われています。これに対して日本を含めたアジア系人種はメラニン色素を作り出すことができるので、皮膚ガンを発症する確率が低いことが指摘されるのです。
でも、安易に美白ケアなどを行ってしまうと。皮膚ガンにかかる確率を上げてしまう。そして皮膚の新陳代謝を行う機能が損なわれてしまうのです。
過去にできたシミであっても肌が健康な状態であるならば、新陳代謝がスムーズに行われ、新たな皮膚細胞に28日周期で生まれ変わっていく。その工程において、シミは垢となって剥がれ落ちていくのです。
シミを残さないためには、合成界面活性剤が使われた化粧品やシャンプー、洗顔フォーム、そし美白化粧品Mなどを決して使わないこと。これが最高のシミ対策になります。
実際に美白ケアなどをすればするほど、シミが残りやすくなってしまうことがいわれているのです。紫外線への対策は、帽子をかぶったり、手袋をしたりするどの物理的なカバー措置で
「充分防げる」
と『ウソをつく化粧品』(フォレスト出版)の中で小澤貴子氏は指摘しているのです。メラニンがあることで、健康で美しい皮膚が守られ、ガンなどの難しい病気を防いでくれている。
健康な食事、充分な睡眠、そして適度な運動。心身に過度のストレスを与えないこともに美肌実現には欠かせないポイントです。
肌のことは肌に任せて、自然でムリのない生活パターンを心がけた方が良いと思います。
■参考文献
・『ウソをつく化粧品』小澤 貴子著 フォレスト出版
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