自然食業界キャリア15年のOBが綴る

牛乳とカルシウム・骨の脆さが示す不都合な関係とは!?

2018/12/14
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

多いのは良いことだ・少ないのは悪いことだ。私たちはこのように考える傾向があります。たくさん摂れば摂るほど健康になれる。サプリメント全盛の昨今、健康に必要な日々の送り方について考えてみます。

■目次
1、栄養満点は健康を約束するのか!?
2、骨とカルシウム・不都合な関係の真実は!?
3、骨の強化に必要な条件・総合力が問われる!
4、牛乳の質が著しく劣化!品質にも注目せよ!
5、たくさんの栄養は本当に健康を約束するのか!?

 

栄養満点。

 

現代人は栄養が不足しがち。たっぷりの栄養を摂らないと、元気が出ない。そればかりか体の衰えが著しくなり、不具合や病気の症状に悩まされる。

 

私たちはこのように思っているのです。

 

「栄養は少ないよりも多い方がよい」

 

このように信じてバランス良い食事を心がけ、それでも足りなければサプリメントなどを使うわけです。でも、

 

それは本当なのでしょうか?栄養は多ければ多いほど健康で医者いらずの毎日が約束されるものなのでしょうか?

 

今回は「栄養と健康」について考えてみます。

 

■骨とカルシウムの関係は?

骨を強化する大切な栄養素と言えば、

 

「カルシウム」

 

カルシウム不足は骨の脆さを招いてしまう。だからこそ給食にはいつも牛乳が出されていたし、小魚なんかも積極的に摂るように!と言われてきたわけです。

 

”牛乳は完全栄養だから!”

 

そう厳しく指導され、マズくてイヤでも、お腹を壊してでも飲み続けてきた。牛乳ギライの私にとって給食は苦行の時間でもあったのです。

 

日本人に牛乳を飲む習慣はありませんでした。でも、戦後の食糧難により配給された脱脂牛乳、そして学校給食開始とともに継続して飲むようになった。

 

その理由は、カルシウムを毎日摂取することでの骨の強化にあったはずです。

 

データをヒモ解けば、私たちのカルシウム摂取量は飛躍的に多くなっています。1946年の日本人1人あたりの摂取量は253mg2000年には531mg倍以上になっています。

 

これだけ多くのカルシウムを摂っているわけだから、骨は断然強化されてなくてはなりません。でも実際はその逆

 

1000万人を越えると言われる膨大な骨粗鬆症患者、そして子供たちの骨の脆さや弱体化も指摘され続けているのです。

 

カルシウムをたくさん摂っても骨は脆くなるばかり・・・。

 

摂れば摂るほど弱くなる、そんな矛盾が明らかになっているのです。

骨

 

■骨の強化に必要なのは!?

 

厚生労働省は1日当たりのカルシウム摂取量を600mgと推奨していますが、骨の弱体化については何もコメントしていないわけなのです。

 

私たちの骨はカルシウムをメインに構成されているのですが、単純にカルシウムを多く含んだ食材や飲料を摂れば良いとはなりません。

 

骨が強化されるにはその他の要素も必要になるからです。血流・腸管・ホルモン調整機能、太陽光線などの総合的な働きの中で、骨は強化されていくのです。

 

中でも運動は特に大切。運動によって筋骨を動かすことで毛細血管が張り巡らされ発達していく。そして血流の刺激を受けることで骨は強化されていくものだからです。

 

かつての日本人は今よりもずっと粗食だったわけですが、太陽の下で体を動かす機会が比較にならないほど多かった。体を動かし続けていたからこそ骨が強靭であったと考えられるのです。

 

牛乳やサプリメントでカルシウムをたくさん飲んでいるだけでは骨は丈夫にならない。手っ取り早く大量の栄養分を持ってきて、それだけで健康になろうとする姿勢ににこそ問題があるわけです。

 

飲むだけで健康になる、そうしたサプリメントも盛んに宣伝されていますが、こうした情報には警戒心を持つことが大切になるのでしょう。

運動

 

■牛乳の質の劣悪さ

また今の牛乳の質の悪さも見逃せないポイントです。

 

現在の畜産業は抗生物質などが大量に使われるといった薬剤依存型産業になっているのです。

 

抗生物質などを牛にたくさん投与すれば牛乳に残留してしまう。さらに多くの乳を出すために、エサも濃厚飼料と言われるトウモロコシなどが与えられている。トウモロコシと言えば遺伝子組み換え作物の問題もある

 

そうしたエサを食べさせられていることも知っておく必要があります。

 

牛は本来草を食む動物で、トウモロコシの茎などを積極的に食べることはないのです。本来食べるべき当たり前のエサを与えられていない牛の乳を飲むことが果たして健康なのかどうか?

 

さらには過密な飼育環境といった反自然な方法で育てられた牛の乳、育法といったように牛乳として製品化されるまでには具合にさまざまな問題を抱えているのです。

 

また、サプリメントなどの健康食品は手軽で便利なのでしょうが、製造工程で使われるたくさんの薬剤も一緒に体内に入れていることも見逃せないポイントです。

 

様々な薬品や食品添加物も栄養成分と一緒に摂取しているので、無駄な投資と有害性の連鎖を断ち切れないわけなのです。

 

■ナチュラルライフの条件は!?

 

生き物は不足には強いが過剰に弱い、これは自然界の法則と言えるでしょう。

 

有機であれ、化学であれ、肥料とは栄養満点のカタマリを作物に与えることで、“より速く・より多く”の収穫を求めることに他なりません。

 

そして肥料を与えれば与えるほど作物は弱体化していき、虫や病気が発生しやすくなる。それを食い止めるために何度も農薬を撒かざるを得なくなる。

 

安易にたくさんの栄養を与えることは悪循環から逃れられなくなってしまうのです。

 

有機農業では1(300)あたりに数十㌧もの肥料を投入するケースも実際にありますが、過剰な栄養は作物の健康な成長を阻む要因になってしまうのです。

 

これは作物だけに限ったことではなく、人間も一緒です。「カルシウムが!ミネラルが!アミノ酸が!」と過剰な栄養素の摂取は体を弱らせ、不健康を呼び込む温床になってしまいます。

 

私たちは良いといわれることをそのまま信じ込むクセを改める必要がある。ナチュラルライフとは自然界を規範にした暮らしのあり方だから、野生の動物や野生の植物の姿を見つめる必要も感じます。

 

アスベストや赤チンも当時は安全性のお墨付きの元に重宝された事実に学ぶ必要性を感じます。

 

今回は「栄養」について、考えてみました。

 

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