味噌とヨーグルトはどちらが健康に良いの?体質と発酵食の自然を考える!

■目次
1、朝のヨーグルトは健康的!?
2、日本人と欧米人の違いとは!?
3、良い発酵食品とはどんなものか!?
4、味噌がもたらす健康の恩恵とは!?
5、発酵菌が操作・培養されている!
6、添加物も使わざるを得なくなる!
7、高額サプリではなく本物の味噌を!
朝のヨーグルト。
健康にひと際、気を遣うあなたなら欠かさず食べているかもしれません。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、腸内環境を整えてくれる。そんな風にいわれるからです。
完全栄養食の牛乳をベースにビフィズス菌などの善玉菌を手軽にカンタンに体内にチャージできる。そう思えば、食べない手はありませんよね。
でも、本当にヨーグルトを欠かさず食べることが私たちの健康に役立つものなのでしょうか?
ヨーグルトを食べることでのデメリットはないのでしょうか?
そこで今回は、「発酵食品」について考えることで、無投薬・無医療の生き方に必要なポイントについて考えてみたいと思います。
■乳製品は吸収不能!?
私たちは哺乳類といわれています。哺乳類とは生まれるとまずお母さんからお乳をもらう生き物を総称した言葉です。
授乳期の赤ちゃんの体の中には、「乳糖分解酵素」といわれる酵素がたくさんありますが、これが時間の経過でドンドン少なくななっていく。
代わりに増えていくのが、「デンプン分解酵素」といわれるもの。母乳をもらう時期を終え、今度は自分で食べものを咀嚼する段階へと変化していく。それが「離乳期」というわけです。
離乳期に入ると、体の中から「乳糖分解酵素」はほとんどなくなっていきます。そしてお米などの穀類からデンプンを摂り、それをエネルギーに変えることで私たちは体づくりを行っていくのです。
ヨーグルトは乳製品なので、これを食べ体内の栄養に変えるためには、「乳糖分解酵素」がなくてはなりません。でも私たちの体にはこの分解酵素が離乳期以降はほとんどなくなってしまうのです。
そのためどれだけヨーグルトを摂っても、体で上手に吸収されることはない。それどころか、
下痢や肌荒れ、頭痛や発疹、めまいや抑うつ
このような症状を引き起こす直接の原因になってしまうのです。でも多くの人はヨーグルトは“体に良いモノ”と刷り込まれているから、不調の原因がまさかヨーグルトにあるとは思わない。
こうして体調不良を慢性化させてしまうケースも少なくないのです。
■日本人の体質は!?
欧米人は大人になってからも
「乳糖分解酵素を持ち続けられる」
人類の中では特殊な能力を持った人種であるといえます。
どうしてなのかといえば、ヨーロッパは乾燥地帯で植物資源の乏しい土地がらだったことに起因します。植物のデンプンが常に不足するので、乳製品や畜産の肉を大人になっても分解できるような能力を何世代もかけて作り上げていった。
このように解説されるのです。
乳糖分解酵素を持たない日本人がいくらヨーグルトを食べても、健康で快活な毎日に貢献しない。発酵食品を体に入れ、腸内環境を整えたいなら、ヨーグルトではなく
「味噌」
毎朝、味噌汁を飲んでみることに変えてみては?と思うのです。
■味噌と健康の関係は!?
味噌汁のポイントは実にさまざま。でもやっぱり重要なのは本体の「味噌」。
ダシでも具でもないわけです。
黙して語らぬその姿からは、想像もつかないほどの、たくさんの栄養素に満ちています。
酵素、アミノ酸、ビタミン、糖分、ホルモン、有機酸など
私たちの活動に必要なさまざまな物質を含んでいるのです。毎朝毎晩、
味噌汁を飲む。
それはこれらの物質を体に入れることに他ならないのです。
■発酵食のポイントは!?
発酵食品とは、
「麹菌や酵母菌」
といった、さまざまな菌たちの活動によって熟成されます。そして菌たちは大豆や小麦、米を材料にして、私たちが生きるために必要な物質を作り出しているのです。
菌はあくまで自分のため、それがうまい具合に人の役に立っている。それが先に触れた栄養群なのですね。
味噌を選ぶ際に、大切なポイントは発酵に要した
「時間」
です。時間が長ければ長いほど、熟成が進みさまざまな物質が生み出されていく。長期熟成とは味の深まりはもとより、こうした栄養素を育む時間でもあるのです。
時間には、おおよその基準があります。味噌なら最低10ヶ月の熟成期間を目安とします。そして2年、3年と時を追うごとに熟成は深まっていくわけです。
長期熟成が良いといっても、あまり長すぎると、今度は風味が落ちて炭化が進む傾向があります。
だからそのあたりの適正を見極めるのが、味噌造りのポイントになるのです。
■菌の操作・培養の現状は!?
10カ月の熟成では長すぎる。もっと短期間で製品化できればいいのに。
そうなれば一秒でも速く現金に換えることができる。さらにコストを削減が第一、だからどんなに
“劣悪な素材でも強制的に発酵”
できればよい。こうした発想から菌たちは操作・培養されるようになっていったのです。そして劣悪な素材でも、驚くほどの短い時間で、味噌は作られるようになったのです。
菌の操作とは、放射線や紫外線などを使って化学的に操作します。そしてその操作した菌を培養していく。その過程で、目的の菌以外を殺すために殺菌剤や培養のために必要な栄養剤などが使われます。
こうした薬剤の中で菌たちは繁殖させられるのです。
菌の繁殖には、肉汁が使われるケースが少なくないのですが、ベジタリアンにもほとんど知らされていないことがらです。
これは「有機・無添加」と書かれた味噌でも、菌のレベルを調べていけば実態はこの程度のものなのです。
■短時間の帳尻合わせに!?
熟成期間が短縮された結果、菌たちは私たちに必要な物質を作り出せなくなりました。よく味噌に
「アミノ酸や酵母エキス」
なんて成分表示に書かれたものがあります。何でそんなものをワザワザ入れるのか?要するに充分な旨味を作り出
せていないから、
“化学調味料を使って味つけ”
している。その証拠でもあるのです。
それはやはり味噌ではなくて、「味噌もどき」というレベルに過ぎないのです。
食材が本来持っていた力が失われた。そうであるがゆえに、何かを
補充せざるを得ない。
今のサプリ人気はこうした背景で考えられます。でもサプリメント一錠を作り出すまでにはたくさんの薬品、人工の化学物質が使われています。
だからサプリ一錠飲むことはさまざまな人工の化学物質を飲むことに他ならないのです。
高いお金をサプリに払うなら、
本物の味噌汁を毎日飲もうではありませんか!
本来の力を持った本物を食べる。そこには栄養のみならず、食材の持つ生命力を体に入れることに他なりません。そしておいしく、ありがたくいただくだけで、その食材への
「清き一票」
を投じることと同じなのです。
以下に紹介する味噌は、化学操作・化学培養の菌を使ったものではなく、天然の発酵菌により熟成された味噌です。
ぜひ本来の味噌の味を一度、試してみてもらえればと思います。
■天然発酵菌による天然醸造味噌
■天然発酵菌による天然発酵醤油
■参考文献
・『自然食の裏側』 三好基晴 著 かんき出版
・『ほんとの野菜は緑が薄い 日経プレミアシリーズ』 河名 秀郎 著
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