自然派化粧品は人気だけど安全性に間違いはないの?化粧品の真実は!?

■目次
1、自然派・低刺激・ベビー用は安全!?
2、自然派・無添加の根拠となるのは!?
3、ベビー用・低刺激性が意味するのは!?
4、敵視したって良いことはなし!美肌の源は?
5、強力洗浄が肌を傷める!美肌のための方法は?
「自然派化粧品」
このように書かれた化粧品を見かけます。
そう言われると、
“キケンな成分は使っていないんだな”
そう思ってしまうのですが、企業が言っていることをそのまま鵜呑みにするのは
「あまりにキケン!」
何を根拠に”自然派!”を名乗っているのか?きちんと根拠を持って情報に接しないと、思わぬリスクに晒されてしまう。
こうしたケースだって少なくないのです。
そこで今回は、
「自然派」、「低刺激」、「肌に優しい」など、一見、響きの良い言葉の裏にある化粧品の真実について述べてみたいと思います。
■自然派・無添加のイミ
「自然派化粧品」
どうであればそれを名乗って良いのか?その基準となるものは、
一切存在しません。
もちろん法的な規制も一切ありません。つまり企業側が勝手に、
“当社の化粧品は自然派です!”
そう唱えているに過ぎないわけなのです。
だから自然派などといった耳ざわりの良い言葉に惑わされない。
この姿勢が必要になるのです。
これは“無添加化粧品”も同じで、通常使われる添加物を仮に1種類だけ使わなければ、
「無添加化粧品」
と名乗れてしまう。買う側からすれば、すべての添加物を使わず、自然由来の原材料しか使っていないような印象を持ちますが、実際はそうではない。
マヤカシに満ちた表現、そう言わねばならないのです。
最近は食べものの分野でも、
“保存料・着色料不使用!”
なんていう食材も増えていますが、化学調味料や人工甘味料、香料など、その他の添加物は普通に使われているケースがほとんど。
他は使っているのに、使っていない成分だけを
「最大限誇張」
する。
化粧品の無添加表示もこれと同じというわけです。
誤解しやすいように巧みな表現をしてくるものなので、
“甘い言葉にご用心”
こうした次第になるのです。
■ベビー用・低刺激に注意!
さらに、
敏感肌、刺激に弱い肌の人は、
“ベビー用・赤ちゃん用”
と書かれたスキンケア商品を選ぶ人も少なくないと思われます。
でも、ベビー用といっても、厚生労働省が危険有害物質と指定した103種類の
「指定表示成分」
がいくつも使われているケースも少なくありません。
何を根拠にベビー用と名乗っているのか、分からない現状があるのです。
※参考:『完全無添加化粧品や保湿剤、落ちない化粧品の仕組みとカラクリを明らかに!』
表示をしっかり見ることなく、“ベビー用!”、“低刺激!”などの言葉に引っかからないようにしたいものです。
■美容の元を敵視しない!
また、
化粧品だけの問題に限りませんが、日本人は、
“菌を敵視!”
する傾向が強くあります。
本来、菌は私たちの生命の源であり、生物進化の起源を辿れば、どの生きものも菌に行き着きます。
そして人の細胞は60兆と言われますが、私たちの体に住み着く菌の数は、
「150兆匹」
細胞よりも菌の数の方が多いわけなのです。
腸内細菌は100兆匹で、皮膚にも常在菌が1兆匹。その皮膚に住む常在菌たちが、私たちの肌に潤いとハリなどをもたらしてくれているのです。
でも、菌は悪いものと一方的に決めつけられているので、赤ちゃん用のローションなどには、大人向けのものよりも、
「殺菌剤」
などが多く配合されているケースも少なくありません。
赤ちゃんをキケンな菌から守るための措置なのでしょうが、それは本当に“お門違い“といわねばなりません。
赤ちゃんがモノを口に入れたがるのは、そこについている菌を体に摂り込みたいから。
摂り込むことで、抗体を作り、重大な感染症などを予防する行為と説明されます。
菌は怖いと決めつけて、強力な殺菌剤などを塗り込んでしまえば、抗体を作れなくなる。それは抵抗力を作り出すことができず、無防備になる一方。
こういう結果に繋がっていきます。
そしてただでさえ皮膚常在菌の少ない赤ちゃんの肌に殺菌剤を塗布してしまえば、少ない菌がより減少してしまう。こんなことにもなりかねないのです。
その結果、炎症やかぶれ、ビランなどの原因になっていく。菌への攻撃は自らの弱体化を同時に進めてしまうのです。
それは大人も同じです。殺菌成分を多く含んだローションなどを日々塗っていれば、皮膚常在菌の活動は弱まっていきます。
皮膚常在菌、中でも「表皮ブドウ球菌」は天然の潤い成分の元でもあるので、無視しても敵視してもならないものなのです。
菌を弱める行為は自分で自分の手を縛るのと同じになってしまうのです。
■皮膚の強力洗浄は無用!
殺菌・抗菌は
“美容の敵”
そう思って間違いないので、皮膚に居る表皮ブドウ球菌などの常在菌を傷めつけないことが大切。
ゴシゴシと過度に洗い過ぎりたり、合成洗剤などの強力な洗浄力で洗ってしまえば、着実に菌は
「弱体化」
していきます。
それらの行為はバリア機能である「角質層」を痛めつけることにも繋がってしまうのです。
人間の体から出る汚れはお湯で洗えば、すべて落ちるものです。
合成洗剤などで皮膚を洗ってしまえば、角質が剥がれ、体から水分が蒸発し、常在菌も殺してしまう結果に繋がってしまいます。
石鹸も合成洗剤に比べれば洗浄力は劣りますが、毎日使い、丁寧に洗っていれば、当然角質も、常在菌の活動も弱めてしまうのです。
“石鹸だから安全!”
そうはならないものなので、これにも注意が必要です。
皮膚の過度な洗浄はは乾燥肌などの皮膚トラブルをますます深刻化させてしまうので、洗う際は上質なシルクなどのタオルで、
「軽く拭く程度」
に留めること。
洗浄は敵!洗いは撫でるように、包むように行うことが大切です。
皮膚に直接使うものだからこそ、慎重に慎重を期したいものです。
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■参考文献:
『最新版 肌断食: スキンケア、やめました』 平野 卿子 著 河出書房 刊
『皮膚常在菌ビューティ! (美人開花シリーズ)』 川上愛子 著
『化粧水やめたら美肌菌がふえた!: こんなにも素肌美人になれる最新スキンケア』 出来尾格 著 河出書房 刊
『医者が教える最高の美肌術』 小林暁子 著 アスコム 刊
『人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)」
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