無肥料・無農薬自然栽培からウイルスに負けない体づくりを学ぶ!

■目次
1、エサがなければ生きられない!
2、弱体化を導くメカニズムは!?
3、根の充実こそが強い力を生む!
4、清流とドブ川の違いに学ぶ健康は!?
家の中に、
生ゴミをバラ撒いておく。そんなことをすれば、ゴキブリやネズミがやってくることになるでしょう。ゴキブリやネズミからすれば格好のエサが転がっているわけだから、当然来るわけです。
反対に、常に整理整頓を心がけ、清掃を行っていれば、ゴキブリやネズミはやって来にくくなる。そこに
「エサがない」
からです。このことは病源菌やウイルスの蔓延を考える上でも大切な要素ではないでしょうか。
病原菌やウイルスとは言え、体内にエサがなければいくら増殖したくてもできない。エサがあるから菌が増える。菌が増えれば病気になる。エサがなければ繁殖はできないものだからです。
今回は、エサについて考えることで無投薬・無医療の生き方実現のヒントについて考えてみたいと思います。
■肥料と農薬のカンケイは?
窒素肥料。有機であれ、化学であれ、肥料の中心になるものです。
窒素は植物の三大栄養素の1つで、植物のいわば、
「成長促進剤」
に当たるもの。茎を伸ばし、枝を伸ばし、葉を養う。そのための肥料であることから、“葉肥”と呼ばれたりもするのです。
植物は窒素体内で分解し、アミノ酸に変えていきます。変えたアミノ酸を元にタンパク質を合成していくのが基本的な流れになります。
葉を多く備えることで光合成を活発に行えるようになるのですが、窒素肥料には、
「諸刃の剣」
のようなマイナス面もあります。それは虫や菌はアミノ酸が大好物。このアミノ酸をめがけて、虫や菌はやってくる。つまり窒素肥料を多く使えば使うほど、
“虫や菌の温床”
になってしまう、このようなマイナス面が伴うのです。
自然界において植物が使える窒素分は貴重なものです。そのため肥料の形で周囲にバラ撒かれると、植物はそれをどん欲に吸い上げてしまいます。
空中からお金をバラ撒かれれば懸命に拾いにいくのと似たような感じで、あればあった分だけ根から吸い込んでしまうのです。
虫や菌が多くなれば、農薬を使わざるを得なくなります。肥料を使えば農薬が必要になる、このような関係になるのです。
虫や菌は過剰な窒素分を目がけてやってくる、それが彼らのエサになるからです。
■根の充実の理由は!?
これに対して、肥料も農薬も使わない自然栽培の作物はそもそも、
虫や菌が寄って来ない
こうした特徴があります。自然栽培の作物も体を大きくするために窒素を体内に摂り入れますが、根から必要な分しか吸い上げません。作物が利用できる窒素は自然界にはあまりないので、
「探しに行く必要」
がある。自然栽培の作物の特徴の1つに根っこの長さがあります。地中深く根を張り巡らせるので、根が長く太くなる傾向が見られるのです。
肥料を与えられることがないので、作物は地中深くどこまでも根っこを伸ばして、必要な窒素などの栄養分を探していく。貴重な自然資源を徹底的に探し回るので、根が深く長く伸びていくのです。
肥料を与えた作物と違って、作物の体内に過剰な栄養分が存在しない。だから自然栽培の作物は虫や病原菌に侵されにくくなる。だからそもそも農薬を必要としない。
肥料を使わなければ、無農薬栽培を比較的カンタンに実現できてしまうのです。
■清流とドブ川の違いは!?
清流には清流にふさわしい菌が住む。キレイな川には病源菌などはほとんど見られないことが言われます。病源菌のエサとなるような
“不純物が少ない”
ことが理由です。反対に、ヘドロが堆積するような川にはそれ相応の菌が多く湧くことも周知の事実です。つまり菌が良いとか、悪いとか、そういうことではなく、
「環境に応じた菌が湧く」
このことがいえるのです。
コロナウイルス騒動でマスクがない!と大騒ぎになっていますが、そもそもウイルスが体に入っても、そこに増殖できるようなエサが少なければ繁殖できないし、住むことだってできないわけです。
ウイルスが好む体内環境になっていれば、当然増殖していき、さまざまな症状を引き起こしてしまうものなのでしょう。
普段から菌やウイルスを敵視せず、殺菌・抗菌剤などの使用を控える努力を欠かさない。そして
“農薬や添加物を避ける”
ように注意をしていれば、外来ウイルスが繁殖できるような体内環境に陥る確率は低くなるのです。
衣食住の生活環境をなるべく自然に整えること。中でも食は基本中の基本になるので、無農薬・無添加を中心に食材を確保する。
この大切さを思わずにはいられません。今回は「体内環境」について考えてみました。
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