自然栽培いちごの成功は石の上にも三年!?

■目次
1、いちご栽培は儲かる!?
2、いちご栽培の問題点は!?
3、低農薬いちごのカラクリは!?
4、無農薬いちご栽培・我が家の挑戦!
いちご。
いちごは生食はもちろん、お菓子やケーキの食材として重宝されています。
栽培する農家からすれば甘くて大きい粒なら高い値段で売ることができる。そうしたことから熱心に品種改良が行われ、大粒で甘みの強い品種が続々と登場しているわけです。
■いちご栽培の問題点は!?
でも、問題はその「安全性」。
いちご栽培にはたくさんの農薬を使わざるを得ない。キュウリやトマト、リンゴなどと肩を並べる農薬多投型作物で、栽培期間中に50~60回の農薬が散布されているわけです。
美しくツヤのある肌、キレイな状態でお店の棚に並べるためには致し方ない。虫食いいちごなんて、
”なんの価値もない!”
そんな感じで、実に多くの殺虫剤・殺菌剤が使われているのです。
うまく収穫できれば高い収入を期待できる。さらに安全性の高い減農薬・低農薬栽培のいちごを作ればさらに収入を引き上げることができる。
そこで、いちご栽培には新たなタイプの農薬の細胞浸透系農薬・ネオニコチノイド農薬がよく使われるようになっているのです。
■低農薬いちごのカラクリは!?
細胞浸透系農薬の問題については、別の記事にまとめているのでそちらを参考にしてもらいたいのですが、要は農薬成分がいちごの内部に格納される。
タネの段階から農薬成分をいちごの体内に行き渡らせる。虫がいちごをかじろうものならそこから農薬が染み出して虫を退治する。
このようなタイプの農薬です。作物の体内に農薬成分が格納されているので、従来の農薬のように多くの回数を撒かないで済む。
”低農薬!減農薬!安心!安全!”
このような触れ込みで、高い値段で売ることができてしまうのです。実際にいちごに残留する農薬は他のどの作物よりも多い、そのように警告を発する指摘もあるのです。
細胞浸透系農薬は、成分の残留性が高く、人体では特に脳への影響が懸念されています。特に小さな子供が受けるダメージは計り知れないとして、EUを始め、多くの国で規制されているわけです。
でも、日本では規制が弱く、むしろ積極的に使うように推奨されている。いちごを買う際はぜひともこうした事情を踏まえた上で、慎重に行いところです。
■自然栽培いちごへの挑戦!
そんないちごなのですが、我が家では無肥料・無農薬の自然栽培で栽培しています。
今から2年前に苗を買って、畑に放置。昨年はあまり勢いがありませんでしたが、今年はスゴイ。
いちごの根っこがウチの畑の土の性能を読み込み、自らを変革。環境に適応できた模様で、今年はたくさんのいちごを食べることができました。
「待てば海路の日和あり」、そんな感じに育ってきたのです。
いちごは1つの株からランナーといわれるツルのようなものを出してその勢力を広げていきます。
ツルの先に子株ができて、あたり一面をいちごの群生地帯にしていくのです。寒さに強く、暑さに弱い・いちごは今の時期にしきりにツルを伸ばします。
(※薄く赤いアーチ状のものがツル・ランナー)
放置すればどこまでも伸びていくのですが、そのままだとたくさんの実を収穫できません。実を多くつけるよりも、ツルを伸ばすことに力を注いでしまうからです。
そこでランナーの先の子株を切って、他に移植する。今はそんな作業に従事しています。たくさんの子株があるので、日々何株!と決めての作業になるわけです。
“来年の春はもっとたくさんのいちごを食べるぞ!”
そう思えば苦労もなんのその。今から来春が待ち遠しくなります。
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