オリーブオイルと肌荒れの関係は?皮膚が焼ける真相に迫る!

■目次
1、自然な体の連動は!?
2、皮膚の上下の連動は!?
3、赤ちゃん肌の真相は!?
4、角化が不全の現状とは!?
5、角質と基底層の連動とは!?
6、肌が焼ける?その真相とは?!
「上半身と下半身の連動」
自然でムリのない動きをする際に、大切なポイントになりますよね。スポーツなどでも、上と下の動きが合っていなければギコちなく、おかしなものになってしまうものです。
上と下の連動、それはスポーツに限ったことではなく、無投薬無医療の生き方を実践する上でも大切なポイントになります。
そこで今回は、「肌の自然」について考えることで、無投薬・無医療の人生実現のためのヒントについて考えてみます。
■上下の連動
皮膚は人体最大の臓器といわれます。大きな面積で体全体を覆うことで、皮下の組織を守っている。
このように説明されるのです。その皮膚の一番外側に設置されているのが、
「角質層」
死んだ皮膚細胞を10~15層に積み上げることで、皮膚からの水分蒸発を防いだ、異物の体内侵入を防いだり、空気との接触を嫌う皮膚常在菌に住処を提供したり。
実にさまざまな役割を果たしていることがいわれているのです。そんな角質層なのですが、角質と皮下の基底層とは連動していることが指摘されています。
私たちはこの事実を無視してしまい、時に肌を困らせることをしてしまうので、この点についての知識を得ておく必要を感じます。角質と基底層とはどのような関係があるというのでしょうか?
■赤ちゃん肌のヒミツ
角質層は死んだ皮膚が積み重なってできています。皮膚の基底層で作られた皮膚細胞が、皮へ向けて
「上へ上へ」
と移動していく。その移動する過程において、皮膚細胞の中の核が抜けていく。この状態を「角化」と呼ぶわけです。そして28日間をかけて角質はすべて入れ替わる。これが肌の
“ターンオーバー”
といわれる現象になるのです。赤ちゃんの肌は柔らかくて瑞々しい、多くの女性は赤ちゃん肌を目指して日々スキンケアに励むワケですが、赤ちゃんの肌を詳細に眺めてみると、角質層がキレイに角化していることが分かります。うるおい肌の源は、健全で健康な
「角質から!」
このようにいわれるのです。でも、化粧品やシャンプーなどに含まれる
“合成界面活性剤”
を使ってしまうと、肌の角質層が破壊されてしまうことが分かっています。合成界面活性剤には高い浸透性があることが言われますが、浸透性とは角質のバリアを破壊すること。破壊により穴を開け、そこに美容成分などを
「流し込む」
流し込んだ美容成分が流れ落ちないようにシリコンなどの水溶性ポリマーを使って、フタをする。このように説明されるのです。
■角化が甘いと・・・
でも、私たちの皮膚も合成界面活性剤によって、角質を壊されたままで放置するわけではありません。壊れた角質層を素早く修復しようと、肌の
「新陳代謝」
を高めることで、破損個所を修復しようとするのです。28日間という自然な肌の周期を乱してでも、元の自然な状態を取り戻そうと懸命になる。こうしたことが分かっているのです。確かにそれは素晴らしい体の修復機能なのですが・・・、どうしても
“突貫工事”
“応急措置”
の範囲を逃れられるものではありません。急ぐ必要があるので、角化の過程が疎かになってしまう。皮膚の上に生きた細胞が角質となってしまうことが言われているのです。角化が不充分な状態で、角質を形成してしまうと、
「黒ずみやシミ、シワ」
の原因になることが言われています。合成界面活性剤を使って、角質層を壊してしまうと、肌の劣化・老化が進んでいき、本来の自然で美しい肌の状態から
“ホド遠い・・・”
姿となってしまうのです。私たちは、台所から、洗濯場から、浴室から、化粧ポーチから、合成界面活性剤を可能な限り、排除する。この必要があるのです。
■連動の実態とは?
そうなると、合成界面活性剤の入っていない化粧品などを求めることになるのですが、中でも、
「天然のオイル」
ホホバ油、馬油、スクワラン、そしてオリーブオイルなどを肌に塗る人も少なくないのです。特にオリーブオイルは、
“食べられる化粧品”
なんて呼ばれたりして、エキストラバージンオイルなどの質の高い化粧品を肌につけることが推奨されているのです。確かにオリーブオイルなどの天然オイルには、合成界面活性剤などは含まれていないので、
「まだマシ」
なのでしょう。でも、オイルなどを常時肌に塗ってしまうと、角質層に思わぬダメージを与えてしまう。このように『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』(青春出版社)の中で宇津木龍一氏は指摘しているのです。
角質層は28日間で生まれ変わる、これがターンオーバーなのですが、オイルなどを塗ってしまうと、皮膚の一番上の角質が
“剥がれにくくなる”
と宇津木氏は指摘します。私たちの皮膚は、一番外側の角質層が剥がれ落ちると、剥がれ落ちたことが肌の基底層に伝えられていく。伝達を受けた基底層は、これを合図に補充のための新たな皮膚細胞を
「作り出す」
こうした仕組みであることが分かっています。表皮の角質と皮下の基底層は一体となって、連動している。健全で健康な角質は、このようにして作られるといわれているのです。
■肌が焼ける!?
オリーブオイルなどで皮膚表面をベトベトさせてしまうと、角質層が剥がれ落ちにくくなります。それは同時に、基底層での新たな皮膚細胞が
「製造されない」
ことを意味するのです。ハガレ落ちないものから、
“まだ平気なんだな”
こんな感じで基底層は判断して、新たな皮膚細胞の製造を停止してしまう。そうなると、新陳代謝に狂いが生じ、皮膚がドンドン
「薄くなっていく」
こうした望まない現象が起き安くなると宇津木氏は指摘するのです。また、天然オイルなどを塗れば、酸素に触れて、時間の経過で
“過酸化脂質”
に変化していきます。私たちの体は皮膚に常時オイルなどをつけることをまったく想定していない。また、その酸化物が肌の上に長く留まることも一切、
「想定していない」
どんなに高品質な自然の油であっても、皮膚からしてみれば、異物以外の何者でもない。そうなると皮膚は炎症などを起こしやすくなり、異物から皮膚を守ろうと、
「メラニン」
を分泌していく。この負のサイクルが続いてしまうと、皮膚が薄くなるのに加えて、
“シミ、黒ずみ、くすみ”
などの原因になってしまう。この一連の肌荒れ、肌トラブルを
「オイル焼け」
と呼ぶのです。
※参考:『肌のシミができる本当の原因とは!?皮膚の自然を考える』
合成界面活性剤の使用は本当に避けて欲しいのですが、同時に天然のオイルにもこうしたリスクがあります。皮膚の手入れなどはなるべく行なわず、
“水やお湯洗い”
程度に留めることが大切。化粧などをせざるを得ない場合は仕方がないとしても、基本は何も
「つけない」
これが肌をムリなく、自然に若々しく保つ秘訣になるので、参考にしてもらえればと思います。
■参考文献
・『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法』
■前へ :『うがい薬ポピドンヨードとコロナ・消毒薬の知られざる盲点とは!?』
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