自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機栽培では無農薬栽培ができない・失敗を招く理由は!?

2019/01/05
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

成功例に学ぶのか?失敗例に学ぶのか?何かを成し遂げるにはその両面を考えてみることが大切なのかもしれません。無農薬で野菜を育てたいなら、それを長年にわたって成功し続けている対象と自分の田畑とを比べてみることが大切。諦めるのではなく粘り強く継続することが必要になるのです。

■目次
1、できる・できない採るべき態度は!?
2、成功事例は使えない!?学ぶべきは!?
3、無農薬栽培成功にお手本とすべきは!?
4、自然界と田畑との違いを明らかにする!
5、タネからの自然・その追求も絶対不可欠!

できる人。

 

身の回りに結構いるものです。アイデアが湯水のように溢れてきたり、スポーツに秀でていたり、できないと思うようなことをカンタンにやり遂げてしまったり。

 

あの人はできる人で、自分はできない人・・・。

 

圧倒的な差を見せつけられてしまうのです。

 

できる人・できない人、その差はいつの時代もあるものです。でも、敗北感や劣等感を感じたときに、そこで何を考えどう行動するか?
それにより、その後の人生が大きく変わってくる、そうしたケースもあるのです。

 

“できない”立場の自分が取るべき態度は2つ。

 

1つ目が、「あの人はできる人だから」と思考を停止してしまうこと。
2つ目が、「あの人はできるのに、なぜ自分はできないのか?」と比較してみること。

 

前者ならば、そこで終わり。成長はほんとど期待できません。でも後者は、試行錯誤を経て新たな境地が切り拓かれる,その可能性が残されるというもの。今回は「できる・できない」から成功・失敗を考えることで、ナチュラルライフに必要なポイントを考えてみます。

 

■成功事例は使えない!?

成功事例を真似る。

 

”自分もあんな風になりたい!”、そう思えば多くの人がこの方法を採るわけですが、実際はあまり役に立たない。成功事例は使えないケースも多いのです。

 

成功する場所も違えば人だって違う、時代背景だって違うもの。にも関わらず、それを自分に当てはめようにも上手くいかない。成功モデルはあまり参考にならない、こうした声も強くあるわけです。

 

でもその反対に、

 

失敗事例は役に立つことが多い。今も昔も失敗するポイントはさほど変わらない。それを把握することが、成功確率を引き上げることにも役立つ。

 

できる人は本能的に失敗するポイントを把握しているも

 

そんな風にも言えそうです。自分の失敗から学ぶこと、他人の失敗からも学ぶこと。このことが明日の成功を約束する、大きな原動力にもなるのです。

成功

 

■無農薬栽培のお手本は!?

これは野菜を育てる場面においても同じです。

 

何を成功と考え、規定するのか?それによっても変わってくるものなのです。

 

食の安全への関心が高まる中、無農薬の野菜を求める声も大きくなっています。有機野菜は安全な野菜の代名詞のようになっていますが、実際は農薬が使われているケースが多い

 

有機野菜で無農薬栽培は至難のワザ。失敗に終わる確率が高いものなのです。
(■参考:『有機野菜の宅配選びは2つの重要ポイントをチェック!)

 

食べる人の健康を考えて無農薬の野菜を作りたい。その実現には有機栽培では難しい。何をお手本にするべきなのか?そこで参考にするべきは、

 

自然界に生きる植物たち。

 

自然の野山の植物はいつでも無農薬。それに対して、田畑はいつも農薬まみれ。自然に生きる植物の成長の仕組みに学び、それを田畑で応用する。

 

このことが無農薬栽培成功の秘訣になるのです。そう言うと、

 

“田畑と野山とは違うもので別のものなんだよ”

 

そんな答えが返ってきそうですが、そう頭から決めつけてしまえば、それ以上の発展は永劫に訪れない。でも、「違いはどこにあるのだろう?」、そう考えてみると、さまざまなことが見えてくるのです。

学び

 

■自然と田畑とを対比

農薬を使わずに野菜を育てたいなら、

 

「野山にあって、田畑にないもの」
「野山になくて、田畑にあるもの」

 

この2つのポイントを考えてみれば、解決が導かれるかもしれない。そうしたアプローチが可能になるのです。

 

野山にあって、田畑にないもの。

 

それは、「温かく・柔らかく・水持ちが良く・水はけがよい土」。反対に野山になくて、田畑にあるものは「肥料・農薬」になるのです

 

自然界に化学肥料は絶対に存在しないわけだし、化学合成農薬も木酢液などの漢方系農薬も存在しません。アマゾンのジャングルも屋久島の縄文杉も、人が肥料・農薬を駆使した結果で仕上げられた世界ではないのです。

 

自然の野山のように“できる田畑”になるためには肥料・農薬を使わない、このことがポイントになるのです。

 

他に野山になくて、田畑にあるものとして挙げられるのは、過去に使った肥料・農薬の残骸です。土に投入された肥料・農薬は土の中に残留しています。その残留肥料で育てる「残肥農法」という栽培があるくらいですから。

 

土に肥料や農薬を使えば使うほど地中にそれらは残ってしまう。遊んだら後片づけが必要、使ったら掃除をして元の状態に戻すことが大切。それと同じでこれらも使われっぱなしの状態で土に残ったまま。

 

自然の野山のように無肥料・無農薬の畑に進化させるためには、過去の肥料や農薬の清算を行うことが必要になるのです。

お手本

■自家採種も外せない!

野山になくて、田畑にあるもの、その最後は人為的に操作された「タネ」です。

 

現在、ほとんどの農家はタネを種苗メーカーから買っています。買ってきたタネはその段階から肥料・農薬漬けにされているのが普通です。また土に落として分かるようにと、赤や青に着色されているケースも少なくないのです。

 

そうしたタネは自然の野山には絶対に存在しないもの。無農薬で作物を育てるなら、自分でタネを採り、タネから自然にしていくことが必要になるのです。

 

こうして、「温かく・柔らかく・水持ち・水はけが良い土」が作られていくのです。

 

できないのなら、できている対象から学ぶことが大切。自然食とは自然界の摂理に則して育った食材を食べることなのだから、無農薬栽培のお手本は自然に生きる植物たち。

 

自然に学び学んだことを実践する、このことが大切になるのです。

 

以上、できる・できないことから安全な食材について考えてみました。

 

■このページのまとめ

・成功例は意外と使いにくいが失敗例から得るものは多い

・無農薬栽培は有機も化学も肥料を使っている限りは難しい

・自然の土と田畑の土とを比較することが問題解決の一助になる

・無農薬栽培に適した土は、柔らかく・温かく・水持ちが良く水はけのよい土

・理想の土の状態を作るには肥料や農薬を使わないことが必要条件

・過去に使った肥料や農薬の残骸を土から除去することも必要な工程になる

・農薬・肥料まみれのタネを使っている限り無農薬栽培は困難なものとなる

 

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