自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配は安い方が良い!?価格判断はリスクが高い!

2019/03/27
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

有機野菜で宅配選びのポイントは安さ。安いかどうか?が宅配選定の最重要ポイントになる、こうした方は多いでしょう。でもそれは、有機野菜は安全で自然な野菜である。このことを前提にした話です。でも、その前提が崩れた時に、価格の安さは判断基準になってしまうのです。

■目次
1、有機野菜の宅配で価格が安いのは!?
2、有機野菜の腐敗が意味するものとは!?
3、考えたい!肥料を使う意味とその効用は!?
4、肥料と農薬の関係は密接不可分なもの!
5、曖昧で根拠の薄いイメージ戦略に乗るな!
6、質の管理がいい加減!?有機野菜のリスクは!?
7、安いかどうかよりも食材の安全性を最優先に!

有機野菜の宅配で安いところは!?

 

そのように思われているところでしょう。でも、その前にまず問いたいのは、

 

なぜ有機野菜の宅配をあなたは頼んでみたいと思われたのか?

 

この点を明確にすることが宅配探しで失敗しない最良の方法になるからです。

 

美味しいから、良さそうだから・・・。これらが理由の方もいるのでしょうが、最大の関心事は、

 

野菜や食材の安全性。

 

安全な食材を日々口にしたい、だからこそあなたは有機野菜の宅配を頼んでみようと思われたのではないでしょうか?

 

もし、有機野菜の宅配で提供される野菜や食材が安全とも自然とも言えないようなものであるなら、高いも安いもなくなってしまう。

 

ダイアモンドなら100カラット100万円でも安い。でもガラス玉なら10円でも高い。モノの高い安いはその質や中身、それらによって決まってくるものだからです。

 

そこでココでは有機野菜の宅配で提供される野菜を中心に、本当に安全で健康な食材が手に入るかどうか?をテーマに迫ってみたいと思います。

有機野菜

 

■有機野菜の腐敗現象は!?

有機野菜は腐りやすい。

 

これは宅配を取っている方なら実感されることでしょう。宅配が届いた段階では新鮮で美味しそう。でも、冷蔵庫に数日置いておくと事態は変化してしまう。

 

ドロドロに溶けて悪臭を放つ、そうしたケースがかなりあるからです。

 

私たちにとってはありふれた光景で思わず流してしまいそうになるのですが、実はこれはかなりの異常事態です。

 

野山の植物は腐ることがないからです。植物は腐るのではなく枯れていくもの。

 

これが自然の姿といえるでしょう。そうであるなら、自然で安全で健康なはずの有機野菜はどうして腐ってしまうのでしょうか?

 

その理由は使われる「肥料」にあります。有機野菜という以上は有機肥料を使った野菜ですが、その質と量とに細心の注意を払わない限り腐敗してドロドロになりやすい。

 

有機肥料も化学肥料も肥料を使う限り、腐りやすいものになってしまうのです。

 

■肥料使用の目的は!?

肥料とは植物の三大栄養素であるチッソ・リン酸・カリを効率良く配合した栄養のカタマリです。

 

私たち人間に当てはめれば三大栄養素を凝縮した濃厚な栄養物。それらを作物に与えることに他なりません。

 

一般に栄養は多ければ多いほど良い、そのように根強く信じ込まれていますが、多過ぎると様々な悪影響が出てしまう。過剰栄養はさまざまなリスクを孕んでしまうのです。

 

現代人が痩せよう痩せよう!と懸命になるのと同じで、野菜たちも肥料によりメタボ化、肥大化が甚だしい。

 

肥料を使えばその効果で、速く大きく育てることができますが、それは同時に野菜の健康な生育に必要な組織の充実が疎かになるか。

 

いわば野菜の体の中の発育を無視して、見てくれだけを大きくする行為。そのようにもいえるでしょう。

 

肥料を使った野菜は本来の自然の姿を逸脱し、肥大化してしまう。中身が伴っていないので栄養価も低く、酵素などの充実も図れない。

 

このような姿になり果ててしまうのです。

不安

 

■イメージに流されない!

農業にとっての天敵は虫や病原菌ですが、彼らのエサはアミノ酸です。

 

アミノ酸は窒素から植物の体内で生成されますが、この窒素こそが肥料の軸となるもの。

 

有機も化学も肥料は窒素を軸に使われているのです。窒素を使えば作物を速く大きく肥大化させることができますが、それは虫や菌の格好のターゲットにもなる。

 

作物が肥料から窒素を吸い上げ葉に溜め込みアミノ酸に変換する過程で一気に虫や菌がやってくる。虫がかじり、その跡から菌が野菜の細胞内になだれ込み野菜をドロドロに悪臭を放ちながら腐らせてしまう。

 

腐りやすい野菜は窒素肥料過剰の野菜、そのようにもいえるのです。

 

虫や菌を寄せ付けない防御の充実を図る前に体ばかりを大きくさせられるので、外敵に対して無抵抗になる。有機野菜がいつまでも農薬のお世話にならざるを得ないのは肥料という栄養のカタマリを与え続けることに原因がある。

 

有機野菜は無農薬の野菜では決してなく、ほとんどのケースで農薬が使われている。その根本原因は使われる肥料に問題があるのです。
■参考:『有機野菜はひ弱で脆い?延命措置を繰り返す理由とは?

 

有機肥料を使った野菜だから安心、有機野菜だから自然で健康、そのようには決して言えない。

 

食の安全を大切に考え、有機野菜の宅配を検討するなら本当にあなたの貴重なお金を投資して良いものなのかどうか?安い宅配を探す前に、まずは有機野菜は安全という漠然として根拠の甘いイメージに流されないことが大切になるのです。

 

■肥料管理が甘くてズサン

あなたがどうしても有機野菜を食べたいと思うのなら宅配を選べば良いのでしょう。

 

でも本当に安全で自然な食材を手にしたいと思うのなら、有機野菜では明らかに役不足どんなに他よりも値段が安い宅配システムがあっても、私から言わせれば高い。中身が伴っていないからです。

 

本当に安全性の高い無農薬の野菜を食べたいと思うのなら、肥料も農薬も使わない自然栽培の野菜の宅配を選ぶより他はないと思います。

 

過剰な有機肥料の投入は作物を腐敗しやすくするのですが、他にも有機肥料の「質」の問題があります。

 

有機肥料とは家畜の糞尿などを使ったものですが、それらは要は排泄物です。排泄物を食べものに使う以上は、徹底した無害化のための処理が必要です。

 

無害化の処理とは、長期熟成。長い時間をかけて排泄物を発酵させて完熟させることで無害化させる。この処理が不可欠になります。

 

ほとんどの農家も研究者も使われる有機肥料の質に関心がないので、どのくらいの熟成期間が適正なのか?それを明確に示すものはありません。

 

基準がないので、後は有機肥料を使う生産者自身にすべてが委ねられる。有機野菜の宅配業者も、

 

「使われる有機肥料は3年以上熟成させて!」

 

そのような基準を設けている宅配業者は存在しないわけです。いわば使われる有機肥料の質に関しては放任状態。すべては生産者の経験と勘で使われているわけです。

 

そうなると、速く投入したいものだから発酵が未熟な有機肥料を土に混ぜ込んでしまうケースも珍しくない。未熟どころか糞尿そのままをバラ撒くケースもある。

 

さらには肥料会社から購入する有機肥料は製造工程がハッキリせず、どのくらい寝かせたものなのか?サッパリ分からないことも少なくない。

 

有機農業は肥料の管理が実にアバウトと言わざるを得ないのです。

危険

 

■感染の問題は!?

発酵の甘い未熟な肥料を土に投入する結果、病源菌や回虫などの感染リスクが高まる。

 

さらには家畜に使われる残留抗生物質や殺菌剤、ワクチンなども野菜に付着する。このため、

 

有機野菜をサラダでは食べないように!

 

そのような警告を発する研究者もいるのです。サラダは健康の源!ビタミンが!酵素が!食物繊維が!と汚染時代の救世主のように扱われていて、有機野菜ならなおのこと!

 

そのように思われてはいますが、有機野菜のサラダは感染リスクが高く残留抗生物質などの危険性を拭い切れないものでもあるのです。

 

有機野菜の宅配で安いところを探す前に、まずはその宅配業者が使われる有機肥料の質に対してどのような基準や規制を設けているか?

 

それらは買う側に明らかにされているか?情報はしっかり公開されているか?

 

この点を厳しく問う姿勢が不可欠になるのでしょう。

 

問題は多々ありますが加工食品には、原材料や調味料、使われた添加物などが一応は分かるように記載されています。これと同じように有機野菜にも使われた肥料の種類や熟成度、散布された農薬の種類や回数、これらを明記する必要がある。

 

それは家族や自分の健康を守ることに直結する大切なポイントになるからです。

 

でも、使われる肥料に対して基準を設けたり、買う側に分かるように肥料の質を公開する有機野菜の宅配業者は皆無なのが現状です。

 

■選ぶならこの3点を確認!

有機肥料のリスクは拭い切れないものなので、私からすれば得体の知れない気持ちの悪い有機野菜の宅配は選ばない。

 

化学肥料であれ、有機肥料であれ、肥料を使えば農薬が必要になります。そして肥料過多の野菜を多く摂れば、発がん性やアレルギー、糖尿病、アルツハイマー、赤ちゃんの窒息、病原菌による感染症などを引き起こしてしまいます。
(■参考:『有機野菜の離乳食・赤ちゃんが葉野菜で窒息する!?』)

 

有機肥料を使った野菜だから安全、そのようには言えない。値段の高い安いを言うのなら、有機野菜は中身の割にはかなり割高な食材といえるでしょう。

 

安全でも自然とも言い難いものに市販野菜の1,5倍~3倍の金額を払うのはいかがなものか?野菜の高い安いを言うよりもポイントは、

 

・使われた農薬の種類と回数
・使われた肥料の種類と量(動物の糞尿か?ボカシや油カスなどの植物性肥料か?微生物資材は?)
・減農薬・低農薬の野菜の農薬使用回数とその種類
(■参考:『有機野菜の宅配選び・後悔しない9つのポイント!

 

これらをしっかり情報公開している有機野菜の宅配業者を選ぶべきでしょう。そうなれば買う側が知識と情報を持って選び出すことができる。

 

リスクの高いものは買わない、このようなジャッジを下すことができるのです。でも実際の有機野菜の宅配業者で使われた農薬や肥料の情報を公開しているところはない

 

有機野菜のは「有機」、減農薬野菜には「減」

 

このような一文字表記しかないわけです。

 

高い安いを問う前に、選ぶことができない、それが有機野菜の宅配を巡る状況であり、自然食の偽らざる現状といえるでしょう。

ガード

 

■安全を最優先に!

食の安全を真剣に考え、農薬や肥料のリスクを食卓から排除するには、肥料も農薬も使わない自然栽培の宅配を選ぶより他にない。

 

“肥料なしで野菜が育つの?”

 

そう思われるかもしれませんが、私たちの周囲、野山に自生する植物は常に無肥料です。もちろん農薬など一切使われていません。

 

自然食とは自然界の法則を遵守して作られた食材のこと。肥料も農薬も使わない自然栽培はその法則を田畑で実践する農法というわけです。

 

土に肥料という栄養のカタマリを入れることはないし、ましてや農薬などを使わない。肥料を使わなければ農薬が不要になっていく。

 

自然栽培の生産者はこのことを知っているので、この農法で作られる農産物はすべて無農薬が当たり前

 

肥料という不自然を土や作物に強いるからこそ、農薬をはじめとしたさまざまなリスクが高まってしまうのです。

 

自然栽培の宅配や有機野菜などに比べて決して安いものではありません。でも、

 

安全な食材を日々口にしたい!
農薬を最大限体に入れたくない!

 

そう強く思う人からの熱い支持を受けて、取り組む農家も増えてきているのです。

 

以下から自然栽培の農産物を宅配してくれる業者をピックアップしているので、興味があれば是非チェックしてみて!

 

今回は有機野菜の宅配で安い業者はどこか?をテーマに、その安全性について考えてみました。

肥料も農薬も使わない自然栽培の宅配リスト

 

■このページのまとめ

・有機野菜の宅配で安いところは質が良いことが大前提

・有機野菜が腐敗しやすいのは肥料で自然な成長を促されるから

・有機野菜が農薬と訣別できない理由は肥料を使うことそのものにある

・有機野菜は感染症や回虫などのリスクが拭えない。肥料の質に関心を!

・有機野菜は肥料過多になりやすく、さまざまな病気の原因になってしまう

・家畜の糞尿に使われる抗生物質などの残留薬剤が野菜を汚染する現状がある

・有機野菜の宅配選びは使われた肥料や農薬の回数と種類を明示しているところを選べ

・有機野菜の宅配で使われた肥料や農薬情報をオープンにしているところはほとんどない

・安全で自然な野菜を手にしたいなら肥料と農薬を使わない自然栽培の野菜を選ぶべし

・価格の安さは中身の質が伴ってこそ語られるもの。自然栽培の宅配は価格面でも考慮に値する

 

■次へ :『消費増税後の食費の切り詰めが不健康を促進する!?

■前へ :『有機野菜の宅配で離乳食・肥料の3つの危険を事前に把握!』

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

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