自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配で離乳食・肥料の3つの危険を事前に把握!

2019/02/05
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

前章では有機野菜の宅配で離乳食を選ぶ際の農薬の問題について考えてみました。ココでは肥料のリスクに注目することで、離乳食にふさわしい食材とは何か?明らかにしてみようと思います。

■目次
1、野菜の質と安全は肥料が決める!?
2、化学肥料と有機肥料とでは何が違う!?
3、肥料が作物の弱体化を招く仕組みは!?
4、防御能力に重大な欠陥を招き農薬が!
5、赤ちゃんも大人も深刻なダメージが!?
6、汚染肥料が思わぬ感染症を引き寄せる!?
7、安全な農産物を手にするために必要なのは!?

有機野菜の宅配で離乳食を!

 

そう思うのなら、

 

「肥料」

 

に注目する必要があるでしょう。

 

肥料こそが野菜の質、そして安全性を左右する最重要ポイント。農薬の問題も実は使われる肥料に原因があるケースが多いのです。

 

有機野菜の各宅配団体は栽培に使う有機肥料の管理をしているかのように思われていますが、実際はそうではありません。ほとんどが生産者の経験や勘に委ねられているので、不具合が生じてしまいやすい。

 

赤ちゃんの離乳食に有機野菜の宅配を使うなら、肥料の「質と量」に注意を傾ける必要があるのです。

 

野菜を育てるのに肥料を使うのは当たり前。誰もが当たり前にしている常識ですが、それこそが野菜のその後の運命を決めてしまう。有機も化学も肥料を使うと、

 

・発がん性やアレルギー、糖尿病のリスクが高まる

・赤ちゃんの離乳食に与えると窒息状態を引き起こす

・病原菌による感染や回虫などのリスクを高めてしまう

 

大きく言って以上3つのリスクに晒されやすくなります。有機野菜の宅配で赤ちゃんの離乳食を検討するなら、肥料がもたらすマイナス面にもしっかり光を充てる必要を感じます。

 

そこで今回は肥料に注目し、有機野菜の宅配で離乳食を選ぶ際の重要ポイントをチェックしておきましょう。

妊娠

 

■化学肥料と有機肥料

肥料とは何であるか?

 

それは野菜やお米の栄養分。人の三大栄養素が「糖質・脂質・タンパク質」ですが、植物にとっての三大栄養素は「窒素・リン酸・カリ」の3つ。

 

この3つの成分を凝縮して詰め込む。そんな栄養のカタマリが肥料というわけです。

 

自然界の植物はこの3つの栄養分を自然の土から探し出し、体づくりをしています。必要な分を根っこを地中深くどこまでも伸ばし張り巡らせて、自分に必要な量の養分を探し吸い上げています。

 

でも、人が栄養のカタマリを与えてしまうと、植物は自分でエサを探す必要がなくなります。

 

努力なしで生命の糧を与えられるので、虚弱体質になりやすい。有機肥料であれ、化学肥料であれ、人が肥料を与えるとは、人工食に切り替えることを意味する。

 

通常食から人工食へ、それが肥料を使う意味といえるのです。

 

肥料には化学肥料と有機肥料大きくいってこの2種類があります。

 

1つ目の化学肥料は不純物を最大限排除した人工物。効果テキメンになるように化学の力で植物の三大栄養素をムダなく詰め込んだものといえるでしょう。

 

人でいえば、糖質は体や臓器を動かし、脳を動かすエネルギー源なのですが、通常はお米やパン、麺などから摂取しています。

 

お米などに含まれるデンプンを体内の消化酵素で分解し、最小単位のブドウ糖にまで分解する。ブドウ糖を血液を通して脳や筋肉、臓器をはじめとした各器官に送り届けているわけです。

 

でも、大けがや手術をする際などは、消化器官の負担を軽減させる必要がある。生命の危機、その瀬戸際なので、最小単位のブドウ糖をそのまま血管に送る。

 

これが点滴です

 

化学肥料は点滴のようなもので、植物が根から吸い上げそのまま体の成長に使える。インスタントフードのようなものなので、速くよく効く。

 

化学肥料はこのようなものといえるです。

 

一方の有機肥料は動物の糞尿や米ぬかなどを発酵させたボカシや魚粉などを使ったものです。

 

化学肥料に比べれば成分が粗く、植物の三大栄養素以外にも様々な物質も含まれている。人の食べ物に例えれば「お粥」に相当するのかもしれません。

 

お粥は発熱や食欲不振の際に食べるもので、柔らかく消化しやすい形に加工してあげることで胃や腸に負担をかけない。一般に調子が悪い際に食べるのが「お粥」で元気な時はほとんど口にしない、いわば病人食というわけです。

健康

 

■常食し続けると!?

化学肥料と有機肥料はこのようなものですが、それを作物に与えてしまうと様々な不具合が生じます

 

私たちが健康で元気なのに点滴を打ち続けたり、お粥を食べ続けていれば胃や腸などの消化器官は確実に弱体化していきます。食欲不振や消化不良などを起こして、胃や腸の機能は退化してしまうのです。

 

これと同じで、野菜に肥料を与えてしまえば弱体化していきます。植物の三大栄養素は窒素・リン酸・カリですが、

 

・窒素 :葉や茎を大きくするためのもの「葉肥」
・リン酸:根の成長を促進するためのもの
・カリ :実を大きく育てるためのもの「実肥」

 

こうした目的で使われますが、それは植物の自然な成長を肥料の力で急がせることに他なりません。

 

速く大きく成長させ、一刻も早く現金に変える。

 

この目的のために肥料は使われるものなのです。

 

有機肥料であれ、化学肥料であれ、肥料を使えば作物は確実に弱くなっていきます。成長を急がされるので、体の発育が間に合わない。必要なプロセスを辿ることができず、見てくればかりが肥大化する

 

このような事態を招いてしまうのです。

 

■防御力が不全に!?

タネが落ちた場所から動くことができない植物は、外敵から身を守るための様々な防御機能を備えています。

 

その中でも防御の中核となるのが「細胞壁」。細胞壁は虫や病原菌を遮断する、植物の強力な防御器官なのです。

 

骨も筋肉もない植物が重力に反して直立できるのはこの細胞壁があるため。強靭な壁で、草を食む牛が細胞壁を分解するのに4つの胃を備えている。そこに微生物の力を借りてようやく細胞壁をエネルギーに変えることができる。

 

当然ながら人が細胞壁を食べても消化ができず、そのまま排出されます。細胞壁は硬くて強い強靭な壁で、この壁が立ちはだかることで虫や病原菌を跳ね返しているのです。

 

そんな細胞壁も肥料を与えてしまうと、弱体化していきます。大量に与えられる肥料の分解に追われて、壁の構築が後回しになってしまうのです。

 

強靭な壁は障子やふすまのような脆さになる。そこに虫や菌がやってきて作物を蹂躙していく。有機も化学も、肥料を与えると作物は無防備な状態に陥ってしまうのです。

 

野菜やお米に自分を守るだけの力がないので、農薬を使わざるを得なくなる肥料を使えば農薬を使わざるを得なくなるメカニズムです。

 

有機野菜の宅配を取ってみれば分かるのですが、最初はキレイな状態でも冷蔵庫に何日か保存しておくと、悪臭を放ちドロドロに溶けてしまう。そうしたケースもよくあります。

 

それは細胞壁が弱く、付着していた菌が細胞内に入り込み内側から野菜をドロドロに溶かしてしまう。有機も化学も、野菜が腐りやすいのは細胞壁の強度に関係があるのです。
(■参考:『有機野菜はひ弱で脆い?延命措置を繰り返す理由とは?』)

 

無農薬で野菜を栽培するなら、肥料を使わないことが最大のポイントになります。

 

肥料を与えず、作物が自分で自分に必要な養分を探し出し、自然の成長スピードでゆっくりじっくり育てば細胞壁も強靭に構築される。

 

自然の野山の植物が虫食いで丸ハゲになったり、病源菌に侵されてドロドロに溶けない理由は肥料を与えていないから。このように言えるのです。

 

有機野菜の宅配で赤ちゃんの離乳食を選ぶなら肥料を使っていない自然栽培の野菜やお米、無肥料・無農薬の宅配を選ぶことが大切になるのでしょう。

安全性

 

■窒息や発ガン性のリスク!?

また、有機肥料は化学肥料に比べて肥料成分が粗い。化学肥料を使えばピンポイントで肥料が効き、どんな作物も速く・大きく育てることができます。

 

でも有機肥料は成分が化学肥料ほどピンポイントに含まれていないので、どうしても量が多くなる

 

ちょっと生育が遅いと追肥、また遅いなと感じると追肥。このように雪だるま式に有機肥料を投入していく農法なので、土に入れられる肥料の量がどうしても多くなってしまう。

 

化学肥料は化学的に計算されているので、この面積のこの作物には3粒ずつ。このように用法容量が明確に定められています。

 

でも有機肥料はあくまで生産者自身の勘や経験に委ねられるので、どうしても量が多くなってしまう。肥料過多に陥りやすい面があるのです。

 

有機肥料は遅効性肥料ともいわれるように、効果が長くジワジワと後になればなるほど効いていくといった面があります。

 

有機肥料の投入を始め最初の3年間くらいはあまり肥料効果を期待できないわけですが、年数が経つに連れ化学肥料以上の効果を発揮していく。

 

数年間も大量に有機肥料を投入し続ければ、肥料効果は絶大なものになることが指摘されるのです。

 

肥料は窒素肥料を軸にしたものですが、それは植物にとっての成長促進剤に相当します。窒素肥料を与えれば与えるほど、速く大きく育てることができるのです。

 

植物に窒素肥料を与えると、どん欲に根っこから吸い上げ葉っぱに蓄積していきます。蓄積した分を順次分解していくのが流れとなります。

 

必要な量を与え、それをムリなく分解できる間はまだ良いのでしょうが、たくさんの窒素肥料を与えてしまうと葉っぱに溜め込むだけ溜め込まれていきます。私たちでいえば皮下脂肪や内臓脂肪が燃焼されないまま残った状態で、作物のこの状態は

 

「硝酸性窒素過多」

 

と呼ばれているのです。

 

硝酸性窒素過多の野菜を食べると、発ガン性やアレルギー、糖尿病、アルツハイマーなどの原因になることが指摘されます。

 

硝酸性窒素は特に葉に蓄えられるので、葉野菜を食べ肉や魚を食べると胃の中で強力な発ガン性物質が生成されることが言われます。

 

肉と野菜のバランスを!そう思って葉野菜を食べてしまうと、ガンをはじめとした各種成人病を引き起こす温床になってしまうのです。

 

さらに赤ちゃんの離乳食で心配なのが窒息です。

 

ホウレンソウや小松菜などは赤ちゃんの離乳食の定番アイテムですが、これを食べた赤ちゃんが窒息を起こして1500名以上が被害に遭い、うち39名が死亡した事件がアメリカで起こったのです。

 

また日本でも毎年、硝酸性窒素過多の牧草を食べた牛が窒息で何十頭も死んでいる。こうした事例もあるわけです。

 

有機野菜の宅配だから離乳食に使っても安全、そうはいかない。肥料過多の野菜やお米を選ばない

 

このことが我が子の健康を守る大切なポイントになるのです。
(■参考:『有機野菜の離乳食・赤ちゃんが葉野菜で窒息する!?』)

病気

 

■汚染肥料が感染症を招く!

また、有機肥料の「質」による被害にも注意が必要です。

 

有機肥料は家畜の糞尿などをメインにしたものですが、そこで問われるべきは「質」汚物である糞尿をどれだけ無害化しているか?

 

この点が厳しく問われなくてはならないのです。

 

汚物を利用する以上は長期の熟成が大前提になります。この辺も明確な定義はないのですが、1年から3年は最低寝かせてから土に投入する必要がある。

 

寝かせることで糞尿に含まれる病源菌や回虫などのリスクを低下させることができるのです。

 

でも、有機栽培農家の中にはニオイが消えればそれでOK、そんな感じで熟成度の甘い有機肥料が大量に土に投入されているケースも少ないようです。

 

また熟成はおろか、生のまんま田畑に投入しているケースも実際にあるのです。
(■参考:『日本の有機野菜の問題点』)

 

このような質の悪い有機肥料が使われている場合、サラダなどを食べるのはハイリスク。病原菌による感染や回虫などの感染症を引き起こす温床になる。

 

そのため、有機野菜は火を通して食べること。

 

生では決して食べてはならない!

 

そのように警告する研究者もいるのです。

 

また現代の畜産業は薬剤漬けであることが偽らざる姿といえるでしょう。家畜のエサに混ぜられる抗生物質や殺菌剤、遺伝子組み換えの作物などが糞尿に混ざっている。

 

有機野菜から抗生物質の残留や重金属類が検出されるケースがあるのは、使われる糞尿肥料の質に問題があるから。

 

有機農産物に今のところヘドロ(汚泥)の使用は認められていませんが、有機野菜の宅配で配られる減農薬・低農薬の野菜には使われている危険性が拭えません。

 

産業廃棄物である汚泥を田畑に用いる流れが盛んになっているので、この点にも注意が必要です。赤ちゃんの離乳食として有機野菜の宅配を使うなら、こうした知識も必要になるのではないかと思います。

子供

 

■離乳食は慎重に慎重を!

有機野菜の宅配業者には、使われた農薬の種類や回数を明示することを求めるのに加え、

 

使われた肥料の種類、そして量、さらには熟成期間などの「質」についても積極的な情報開示を求めたいところです。

 

赤ちゃんは抵抗力も弱く、胃酸などの分泌もまだまだ脆弱なので、慎重には慎重を期したいものです。でも、使われた有機肥料の中身を積極的に買う側に情報を公開している宅配業者は皆無なのが現状です。

 

有機肥料を使った野菜だから安全。離乳食にも安心。

 

そうしたことには決してならないので、宅配を検討するならこうした情報にも敏感になる必要を感じます。

 

以上、有機野菜の宅配で離乳食を検討するあなたに前後編に分けて、農薬と肥料の問題についてお伝えしてきました。

 

改めて思うことは、肥料を使う限り、農薬が必要になり、ガンをはじめとした成人病、感染症などの被害を免れなくなってしまう。

 

有機であれ、化学であれ肥料と食の安全は同居できない。このことに行き着くのではないかと思います。私たちが選ぶべきは、肥料も農薬も一切使わない自然栽培の農産物にある。このことを強く思うわけです。

 

自然栽培は自然界に生きる植物はいつでも無肥料で無農薬であることに着目し、その法則を田畑に応用した農法です。

 

作物が肥料によって急がされ無理やり肥大化されるようなことは自然界では起こらない。作物は作物自身で自ら糧を得て、成長に必要な養分を必要な分だけ摂り入れるだけの能力がある。

 

生産者は作物自身が育つスピードに介入したり、余計な手出しを行わない農法といえるのです。

 

自然栽培の農産物が無農薬であるのは当たり前で、肥料過多による硝酸性窒素や質の悪い糞尿肥料による感染被害などの心配をすることなく安心して食べることができる。

 

毒への耐性は体重に比例するといわれますが、小さな赤ちゃん、離乳食を始めるに当たってはぜひ自然の力の結晶である自然栽培の宅配を選んでもらいたいと考えます。

 

以下に、宅配や通販で無肥料・無農薬の自然栽培の農産物を取り寄せできるショップリストを紹介しておくので、興味があれば是非チェックしてみて。

肥料も農薬も一切使わない自然栽培の宅配&店舗リスト

 

以上、有機野菜の宅配で離乳食選びのポイントを「肥料」に着目して述べてみました。

 

■このページのまとめ

・有機野菜の宅配で離乳食を選ぶなら肥料の量と質に注目

・肥料とは植物の三大栄養素を詰め込んだ栄養のカタマリ

・肥料を使えば作物は弱体化し虫や病原菌の餌食になる

・肥料を使うと細胞壁が薄く脆くなるなので農薬が必要

・肥料の使用は野菜の栄養過多を招き硝酸性窒素過多に

・硝酸性窒素の過多農薬が野菜はガンやアレルギー、窒息の問題あり

・有機肥料には重金属や抗生物質の残留などの問題があるので注意

・低・減農薬野菜は汚泥肥料の使用が心配。宅配業者は肥料の情報開示を

・肥料と安全な食材とは同居できない・選びぶなら自然栽培の野菜の宅配を

 

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