日本人がサラダを食べなかった理由はコレ!有機野菜の問題点は!?

野菜は健康!野菜は毒消し!多くの人がこのように考えています。でも、野菜だからと言ってどんなものでも健康で安全、そのようにはならないわけなのです。ココでは日本人と野菜の付き合い方・食べ方を考えることで安全な食卓づくりに必要なポイントを考えてみましょう。
■目次
1、日本人がサラダを食べて来なかったのは!?
2、朝鮮の使者が驚いた!日本の農業の実態は!?
3、収穫量は上がったがこんなリスクも抱え込んだ!
4、有機野菜のサラダ食がハイリスクな理由はココ!
5、肥料にまつわる各種問題点を解決できるのは何!?
無類の野菜好き。
私たち日本人はそのように言われます。
日本人ほど野菜をたくさん食べる民族はいない。このように言われているのです。
中でも、サラダは数ある野菜料理の中でも大人気のメニュー。美味しくて、体に良くて、良いことばかり。
”ビタミンを壊さないように!”
”酵素が体に良いので火を通さないように!”
汚染状況が深刻化する中、サラダ食は危険を遠ざけるための救世主のような扱いになっているのです。
でも、
日本人がサラダを食べるようになったのごく最近のこと。
「野菜は必ず火を通す」、私たちの祖先はこのことを徹底してきたのが経緯です。浅漬けなどはありましたが、日本にサラダを食べる習慣はなかったわけなのです。
魚は生で刺身としてたくさん食べるのに、野菜となると火を通す。
里芋や大根などといったサラダに向かない野菜が中心だったから。サラダに適したレタスやトマトなどは明治以降の新しい野菜だからだと主張する説もあります。
でもキュウリなんかは少なく見積もっても1000年以上の栽培の歴史があるので、その説はどうなのか?また陰陽論では生野菜は陰性に当たるので”必ず火を通すように!”と言われています。
調べれば調べるほど説があるわけですが、ココでは「肥料」に注目したい。肥料を軸に日本人の野菜との付き合い方を眺めてみると、サラダで食べないイミとワケが、クッキリ&ハッキリ浮かび上がるように思うからです。
野菜に火を通して食べてきた私たちの祖先の深い知恵が見えてくるのです。
■朝鮮の使者の驚きは!?
日本の農業。その歴史をヒモ解けば、
「糞尿肥料の歴史」
であることが分かります。
人糞を中心とした汚物を肥料に使うことで、収穫量を増やしてきた歴史といえるのです。
人糞肥料を使えば収穫量を上げることができるけど、その反面、安全性が脅かされる。
たくさん獲りたいけど安全対策だって必要になる。メリットを生かしつつ、デメリットを低く抑える。そのための知恵がサラダを食べない選択を生んだ。そのようにも思えてくるのです。
日本では人糞が肥料として使われている。
驚きを以って記述したのが室町時代に日本を訪れた朝鮮通信使。「日本では人糞や家畜の糞を肥料とし、農作物の生産高が非常に高い」、このような記録が残っているのです。
お隣の朝鮮国では農産物の栽培に糞尿肥料は使われていなかった。そして朝鮮国の農業生産力は日本よりも低かった。
こうしたことが見えてくるのです。
■伝染病のリスクも!
人糞肥料を使うことで日本の農業は収穫量を上げ、効率よいものになりましたが、その代償として、
回虫などの寄生虫や伝染病
といったマイナス面を孕んでいたのです。
1945年の敗戦で日本は連合国の支配下に置かれました。GHQのマッカーサー元帥一行が、日本の野菜でサラダを食べたところ「寄生虫」に感染してしまったのです。
「なんという不潔な国だ!人糞肥料の使用を今スグ止めさせろ!」
そう日本政府に命令した。逆鱗に触れた日本政府は各市町村に「寄生虫予防会」を作り、人糞肥料の使用を止めさせ、化学肥料を使うように!と徹底させた。
今から70年前に肥料の一大転換が行われたわけなのです。そしてその効果は目覚ましいものがあったのです。
1922年~1930年までの8年間、日本人の寄生虫感染率は全国平均で52,7%。1949年には63%。保卵率は7割~8割にも上っていました。
多くの日本人は寄生虫に感染していたことが分かります。そして化学肥料の普及が進むに連れて、感染率は低下していき今日に至ります。
日本人は収穫の効率を上げるために人糞肥料を使うけど、その代わりにサラダで食べないことを旨としていた。生野菜を食べないことで回虫や伝染病などと、ほど良く付き合ってきた歩みともいえそうです。
生野菜を食べないことは、日本人の「暮らしの知恵」でもあった。そのように思うわけです。
■有機野菜のサラダはキケン!?
農薬のリスクが叫ばれる中、有機野菜が人気となっています。でも、
「有機野菜はサラダで食べるな!」
こう強く指摘する研究者もいるのです。
有機肥料の過剰投与は土の中の細菌が過度に増加するので、病原菌による感染のリスクが高まるから、こうした警告を発する声もあるのです。
化学肥料を使えば栄養過多になり、農薬をたくさん使わざるを得なくなります。野菜に残留する農薬が人体にリスクを及ぼし、土・川・海を汚染するなどの問題は多い。
でも化学肥料はあらかじめ使う量が定められているので、生産者はその量を守って使われることが普通です。でも有機肥料は生産者の“経験や勘”によって使われるので、どうしてもたくさん土に投入されやすい。
多く使えば栄養満点、元気な野菜を作ることができる。このような勘違いを起こしやすいのです。ものすごい量を畑に投入しているケースも実際にあるのです。
また肥料の質も不十分で、時間をかけて完熟させてから使うのが有機肥料の基本になりますが、ほとんど生に近いような家畜の糞尿肥料が大量に投入されるケースもある。
微生物は肥料をエサにして繁殖していくので、有機野菜をサラダで食べることは大きなリスクを孕んでしまうのです。
「野菜は必ず火を通す」、その意味とワケを物語っているようにも感じます。
■肥料にまつわる問題点は!?
また有機肥料には家畜の糞に残留する抗生物質などの薬剤の問題、そして酸欠、発ガン性、糖尿病などを引き起こす硝酸性窒素の問題なども指摘されています。
(■参考:『有機野菜の宅配選び・後悔しない9つのポイント!』)
有機野菜のサラダを食べるならこのようなマイナス面があることを知っておく必要があります。
どうしても有機野菜をサラダで食べるなら、とにかくよく洗浄することが大前提になります。有機野菜はドロ付きで送られてきたりするケースもあるので、慎重な扱いが必要になります。
安全にサラダをたくさん食べたいなら無肥料・無農薬の自然栽培の野菜を選ぶのが今のところベストな選択と言えるでしょう。
通販で取り寄せできるので、興味があればぜひチェックしてみて!
■自然栽培野菜の通販ショップ一覧
私たちは単に無農薬かというところに留まらず、どんな肥料がどのくらい使われたのか?についてもきちんと情報の公開を求めていくことが大切になりますね。
■このページのまとめ
・日本人は野菜を生で食べて来なかった ・人糞肥料を使うので回虫や寄生虫を回避するため ・GHQが日本の野菜を生で食べ感染し化学肥料が普及 ・有機肥料は管理が甘く経験や勘のみで使われている ・有機野菜をサラダで食べるならとにかくよく洗うことが大切 ・現状では自然栽培の野菜を選ぶのがベストな選択といえる |
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