有機野菜の大地宅配・カタログを見て思うことは・・・!?

■目次
1、老舗宅配業者の怠慢!?
2、有機認証制度の欠点は!?
3、今と昔でココまで違う!
4、大地宅配が追求するべきは!?
5、使命を終えた大地宅配の落日!?
「有機野菜は無農薬野菜」
違うにも関わらず、いまだ多くの人がこのような誤った認識を持っているのです。
有機野菜の老舗宅の大地宅配のカタログを見ても、
“この野菜は有機、この野菜は低農薬・減農薬・・・”
こんな感じで表記されているばかりで、これでは野菜の実像が買う側に全く伝わらない。分からないどころか、大いなる誤解を与えてしまう。
誤解されることを充分、分かっているにも関わらず、改善に向けた措置を採らない。有機野菜の大地宅配は老舗業者として
落日の時を迎えているのではないか?
このように思うのです。
■有機・有農薬の表示を!
有機野菜とは無農薬野菜のことではありません。
使っても良いとされる数十種類の農薬の使用が許されているからです。しかもこの許可された農薬ならば、何回使っても構わない。たとえ、
「100回!」
使っても、有機野菜と名乗って良いことになっているからです。しかも使った農薬を買う側に情報公開する義務は一切ない。100回使っても、有機野菜と名乗って良いことになっているのです。
通常よりも値段の高い有機野菜として販売する以上は、
有機野菜で無農薬なのか?
有機野菜だけど農薬を使っているのか?
このくらいの表示は飼う側がしっかり分かるようにするべきではないか?
それは最低限の処置ではないか?と思うのです。
■今と昔でこう違う!
有機認証制度は2000年に開始されましたが、大地宅配は当時、この認証制度の欠陥として、
「農薬表示の徹底」
を方針として掲げ、実践していました。
有機認証を受けている野菜だけど、法律で許可された殺虫剤を3回、殺菌剤を4回使いました。こうした栽培履歴が買う側に分かるように、カタログ表示の徹底を行っていました。
減農薬野菜についても、「殺虫剤5回・殺菌剤6回・混合剤3回」。こんな感じでしっかり情報公開を行い、その上で買う買わないの判断を会員に委ねるという姿勢をとっていたのです。
それはその後もしばらく続けられていましたが、いつしか表記がなくなってしまい、有機野菜、減農薬と表記するだけのものへと変わり、現在に至っています。
■追求すべきは安全な食材!
これは有機加工品も同じで、有機認証制度では
「約60種類の添加物の使用」
が認められています。そして農産物と同じで、使った添加物を公開する義務が一切ない。買う側はタダでさえ、高い食材にわざわざ有機JASマークが付いているのだから、当然、無添加食品だと思うものです。
でも実際は、法律で許可された添加物を使っているケースが多いのだとしたら、それは背信行為ではないか?と感じるのです。
大地宅配においても、有機加工品は販売されていますが、使われた添加物の表示をしているものはありません。使ったら使ったで、しっかり表示する。大地宅配は1975年から一貫してこのことを徹底してきたわけですが、
それも今や風前の灯。
これでは多くの人から支持を今以上に集めるのは難しいのではないか?
そんなことを思います。
■大地宅配の劣化と今後
化学調味料とほとんど変わらないけど、なぜか分類上、「食品」になっている酵母エキスを使った加工食品も多いし、薬局で売られるべきサプリメントなどをたくさん扱うようになっている。
サプリメントなどは薬品であって、八百屋で売られるものではないはず。食材に力がないからこそ、栄養補助食品としてのサプリメントが流行っている。
そうであるなら、大地宅配は本来の人が口にするべき生命力の強い野菜を開発し、
“サプリなどは一切不要!”
そう高らかに宣言することこそ、大地宅配の本分であり、使命であったはずではないか?
大地宅配の今の姿は以前とは比較にならないほど
劣化している
と感じます。有機野菜の老舗宅配として、追求するべきは自然で安全な食材であるはず。
オイシックスに吸収合併されてしまったのは、当然の帰結であろうと思います。
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