自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配業者を比較・安全な肥料作り各社の取り組み!?

2020/01/17
 
有機肥料
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、有機野菜が安全の理由は!?
2、有機肥料のデメリットは何!?
3、未熟な肥料がリスクが高まる!
4、有機野菜の宅配業者の基準を確認!

有機野菜が一般栽培よりも優れている。

 

そう考えられている理由は、

有機肥料を使っているから

化学肥料は人工物で自然ではないけれど、有機肥料は自然界に存在する家畜の糞尿などを使ったものだから安全。

このように思われているのです。

化学はキケンで自然は安全、それを根拠にしているようですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

ココでは肥料について考えることで、無投薬・無医療の生き方実現のポイントを考えてみたいと思います。

 

■牛糞肥料を見ると・・・

有機肥料は畜産から出る糞尿を主な成分にしています。

それが自然物なので良いとされているのですが・・・、

いまの畜産は薬剤漬けなのが偽らざる現状です。そうした畜産業から出た糞尿を使っても、有機肥料だから良いといえるのでしょうか?

 

人も動物も、状態の良い排泄物は「健康の証」といえます。例えば牛ですが、牛は本来草を食べる生きものです。カヤやススキやワラなどを好んで食べ、

4つの胃袋で微生物を養い、その力を借りてカタい植物繊維をエネルギーに変えています。

 

大量の微生物を胃の中で飼っている形になるのですが、その微生物たちの多くが糞と一緒に排泄されます。その菌たちが肥料づくりに欠かせない役割を果たすのです。

 

でも今の牛は、草は少ししか与えられずに、大豆カスやトウモロコシの茎などを主に食べさせられているので、胃の中に微生物がうまく繁殖できません。当然、糞の中に含まれる微生物も少なく、肥料として使うための発酵がうまくいかないケースも多いのです。

 

本来いるはずの微生物に変わって、腐敗菌が入り込んでしまう。時間の経過でニオイは消え、乾燥し、土に近いような状態に本来はなるのですが、そうはならない。

 

腐敗菌の増殖で腐る一方になってしまい、ニオイも強烈なままとなってしまうのです。

 

そのままでは肥料として使えない。腐敗菌は酸素を嫌う嫌気性のものが多いのでドンドン酸素を送り込んで何とか使える状態にするのです。

 

発酵熱が70℃にも達すればサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌、寄生虫なども死滅しますが、それでも生き残る菌も出る

 

そのような状態のものを土に入れざるを得ないのが有機肥料の問題でもあるのです。

 

■有機肥料の弊害は?

本来、土にいれる肥料は、「完熟」したものでなければなりません。

完熟とは、これ以上分解が進まないところにまで達した肥料のことです。でも、完熟させてしまうと肥料成分の軸であり、作物の成長促進剤である窒素肥料の含有は少なくなってしまう

 

窒素肥料は熟成が未熟である方が多く含まれるものだからです。肥料の効果を大きくしたい。大きな作物をたくさん収穫したい。そう思わない農家はほとんどいないので、

 

“未熟で発酵もそこそこ”

 

の段階で土に投入されてしまう。

 

それは肥料過多の原因になります。窒素肥料は植物の体内で硝酸性窒素に変えられ葉に蓄えられます。その硝酸性窒素を多く含んだ野菜を食べると、ガンや糖尿病、窒息、アルツハイマーなどの原因になることが言われます。

※参考『有機野菜の離乳食・赤ちゃんが葉野菜で窒息する!?

 

■農薬や抗生物質残留も!?

また、葉に蓄えられた硝酸性窒素は順次、アミノ酸に変えられていきますが、それは虫や菌にとって“絶好のエサ”になります。虫や菌は硝酸性窒素やアミノ酸豊富な野菜をめがけてやってくるので、農薬を使わざるを得なくなる。

 

有機栽培なら法律で許された約40種類の殺虫剤・殺菌剤を使って、これらの虫を駆除することになるのです。

 

また、未熟な肥料にはさまざまな病源菌の存在が認められます。それを作物に与えてしまえば、病源菌の無秩序な増殖を許してしまいかねません。有機野菜はキケンなので、サラダで食べてはならない。必ず、

 

「過熱するように!」

 

そう声高に警告される理由は、畜産業から出る未熟な肥料の問題があるからなのです。

 

また畜産においては、エサに加えて過密飼育の問題もあります。当然、本来のエサではないものを与えられ、蜜飼いされ、極度の運動不足に陥るため、病気の蔓延が課題になります。

 

そこで大量の抗生物質が使われ、それが肥料に混ざってしまうことも問題視されています。

 

また、抗生物質を投与すると、牛鳥豚の成長が速くなることも分かっており、この面からも大量の抗生物質や栄養剤なども使われています。

 

薬剤まみれの糞尿を使った有機肥料を使った野菜を食べて問題はないのか?危険視する声が後を絶たないわけなのです。

有機野菜宅配

 

■有機野菜宅配団体の基準は?

以上のことを前提に、有機野菜の宅配団体の生産基準を見てみます。最も厳しい基準といわれる大地を守る会の大地宅配では、「化学肥料を使わない」ことを前提に、

 

「作物栽培ならびにほ場周辺の環境に悪影響を与えるような堆厩肥や未処理の家畜糞尿は施用しない。また有害な重金属を含む可能性のある汚泥などは施用しない。」

 

とだけあります。

詳細な基準はなくほぼ“生産者任せ”であることが読み取れる内容です。肥料管理をどこまで行っているか?かなり怪しいといわねばなりません。

 

らでぃっしゅぼーやの「RADIX基準」を見ると、有機肥料を前提とするが、それだけでは足りない。その際は化学肥料も使う旨が記されています。有機肥料を使うからおいしいではなく、使い方にこだわっているからおいしい野菜ができると書かれています。

 

らでぃっしゅぼーやは有機肥料のみならず化学肥料も使うようなので、もはや有機野菜の宅配団体とは言えません。

 

オイシックスはというと、「化学肥料を減らす努力をしていること」とあり、最初からオール有機肥料の宅配団体ではないようです。

 

「当該地域の慣行基準に関しては、OISIXと現地確認責任者が責任を持って決定し、基本的には地方公共団体および地方公共団体に準ずる機関が定めた基準を採用します」

 

とあるので、一般のスーパーに売られている農産物もあるし、減農薬・低農薬のものもあるし、有機認証を得たものもあるということなのでしょう。

 

これならばイオンもヨーカ堂もその他のスーパーも、どこも「安心野菜コーナー」や「こだわり野菜コーナー」を設置しているので、そのレベルと変わらないことを意味しています。

 

未熟な有機肥料の問題、硝酸性窒素の問題、残留抗生物質の残留の問題、これらが気になる方には、大地宅配もらでぃっしゅぼーやもオイシックスも役には立たないことを意味しています。

 

安全な肥料を使った野菜を食べたいなら、肥料も農薬も一切使わない自然栽培の宅配を選ぶしか方法がない。これが結論になります。

 

※『自然栽培と天然菌の発酵食品の通販&店舗リスト

 

■参考資料
・『有機野菜はウソをつく (SB新書)』 齋藤 訓之 著
・『野菜が壊れる (集英社新書 469B)』 新留 勝行 著
・『科学でわかった 安全で健康な野菜はおいしい』 霜田 増男 著 丸善株式会社 刊
・『大地を守る会 有機農産物等生産基準』:http://www.daichi-m.co.jp/corporate/safety/basis/full/
・『RADIX基準
・『Oisix安全基準詳細

 

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

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