自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機加工食品は無添加?化学合成添加物の使用状況は!?

2019/01/07
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

抜け道やカラクリ。どんなものにもあるわけです。でも、日々口にする食材にそれがあれば食べものへの不信感は社会不安に直結していきます。今回は信頼の証である有機JAS加工食品の問題を考えることで、自然で健康な毎日のための情報をシェアしてみます。

■目次
1、有機JAS加工食品の真実とは!?
2、有機加工食品とはどんなものか!?
3、化学合成添加物・使用の具体例とは!?
4、食への信頼回復には情報の透明化を!

有機JASマーク付きの加工食品。

 

スーパーなどでも最近は見かけるようになりました。”有機JAS”なんて若葉のようなイラスト付きで商品に貼られているので、

 

”信頼できそう”
”安心安全の証”
”良いものなんだろうけど高いよね”

 

このように思う方も少なくないのではないでしょうか?

 

有機JASマークが貼られているのだから、当然、食品添加物は使われていないもの。

 

そのように考えるのが普通でしょう。

 

特に化学合成添加物は自然界に存在しない物質で、それらを食べれば体は異物と判断します。異物とは体にあってはならないものを総称した言葉。

 

それらが体内に日々蓄積され続けていけば、ガンやアレルギーなどの深刻な病気の原因になってしまう。このことから、たとえ割高であっても化学合成添加物を使用していない食材を選ぶ人も少なくないのです。

 

有機JASと書かれた加工品なら無添加なので安心!、そう思って割高でも買われている方もいるのでしょう。

 

でも、それはイメージの話に過ぎません。有機JAS加工食品には法律で認められた食品添加物の使用が認められているのです。

食品添加物

 

■有機加工食品とは!?

有機加工食品とは、有機農産物を使用した加工食品のこと。

 

使われる原材料は有機農産物であることが前提になります。有機JAS法に則してお米や大豆などの原材料を作り、それを認証団体のチェックを経た農産物を原材料にした加工食品です。

 

豆腐なら有機大豆100%使用!おせんべいなら有機米100%使用!

 

とかく私たちはこのように思ってしまいがちなのですが、そうではない。原材料の95%が有機農産物なら有機JASマークを貼って良い。このような規定になっているのです。

 

なぜ残りの5%を他の物を使って良いとしたのか?理由は不鮮明で、混入などを不安視した予防的な措置なのかもしれません。いずれにしろ、有機JAS法ではそのような規定になっているのです。

有機農産物

 

■化学合成添加物の使用が!?

でも、問題は原材料のところよりも、食品添加物のこと。有機JAS法においては添加物の使用が認められていて、天然の添加物のみならず、化学合成添加物の使用も許されているのです。

 

例えば豆腐。豆腐は日本の食卓に欠かせないアイテムのひとつですが、食の安全を大切に思う人がチェックするポイントの1つが「にがり」です。

 

にがりは海水から汲み上げた天然のにがりを使っているかどうかが、購買判断の分かれ道となります。化学合成されたにがりを使った豆腐を食べたいと思わないからです。

 

有機JASマークが貼られた豆腐を見れば、当然天然のにがりを使ったものと思うことでしょう。でも実際は、化学合成された塩化マグネシウムや塩化カルシウムの使用が認められている。

豆腐

また最近は「有機ラーメン」なども出てきていますが、ラーメンの麺に使われる「かんすい」も炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの化学合成かんすいの使用を認めているのです。

 

他にも、こんにゃくはおでんの季節や煮物などにも欠かせない食材のひとつですが、化学合成の凝固剤・水酸化カルシウムの使用が認められています。木灰やワラ灰などを使わなくても良いことになっているのです。

 

他にも食品の見栄えや風味を良くする目的で使われる着色料や香料、甘味料、保存性を高めるために使われる保存料や酸化防止剤、食品の栄養成分を高めるための栄養強化剤。

 

こうした約60種類の化学合成添加物と天然添加物の使用を有機JAS加工食品では認められているのです。

 

■食の不安を振り払え!

有機JASマークが貼られているからといって、食品添加物を一切使用していない無添加食品と考えるのは事実誤認です。

 

また、原材料に使われている食品添加物は表示しなくても良いことになっていることも見過ごすことができないことでしょう。

 

例えば、おせんべいを作るのに原材料の醤油に使われている化学合成保存料は添加物として表示しなくて良い。こうしたものになっているのです。これはキャリーオーバーと言われます。

 

有機JASマークの付いた食材を赤ちゃんの離乳食に利用する方などもいらっしゃることでしょう。子供の健康を考えてできるだけ添加物などは食べさせたくない。毒への抵抗力は体重に比例するので、化学合成添加物などは小さな赤ちゃんの体にはハード。

 

それが将来どのような影響を与えるか分からない。

 

その思いから有機加工食品を選ぶ人も少なくないのです。食の安全性が問われ、信頼が低下する中、有機JASマークはより透明度を高め、その信頼に応えるべきではないかと思います。

 

また当ブログで再三指摘していますが、原材料の95%以上が有機農産物だからといって、それが無農薬で栽培されているわけではありません有機農産物の栽培に当たっては30種類以上の農薬使用が許可されていて、その農薬の使用状況を公開する必要がないからです。
(■参考:『有機野菜の宅配選び2つの重要ポイントをチェック!)

 

有機農産物は無農薬栽培とイコールではないので、この点も改めて指摘しておきます。

 

■このページのまとめ

・有機加工食品は無添加食品ではない

・化学合成添加物は人体にとっては異物である

・有機加工食品には約60種類の食品添加物の使用が許可されている

・原材料に使われる添加物は表示しなくてよいことになっている

・毒への耐性は体重に比例するので、赤ちゃんの離乳食などに有機加工食品を使う際は注意が必要

 

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

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