自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無農薬栽培と農薬栽培・農薬を使う本当の理由は何!?

2020/01/18
 
自然栽培
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、食は担い手がいてこそ!
2、2種類の農家の違いは!?
3、土への捉え方が決め手に!
4、土の自然な姿とは何か!?
5、根っこ先にありきの原則は!?
6、この時期を耐えることができるか!?
7、なぜ未使用の根っこが生えるのか!?

お米や野菜は生命の糧。

 

食べたものが血となり肉となる、だから「食の安全」は本当に大切です。

でもそれも、

 

「作ってくれる人」

 

がいてこその話です。

そこで今回は、私たちの大切な「食」の担い手である生産者について考えることで、無投薬・無医療の生き方実現のヒントについて考えてみます。

 

■2種類の農家の違いは!?

生産者は大きく言って、2つのタイプに分けることができます。

 

最初のタイプは農薬を使い続けなければならない人。有機、低農薬、減農薬とさまざまな言葉があるにせよ、結局は

 

「農薬とお別れできないタイプ」

 

の人です。有機栽培農家の場合は木酢液や竹酢液、ニームなどの漢方系農薬を使い、なるべく化学合成された農薬を使わないようにする傾向があります。しかし虫や病気を克服できないのも事実といわざるを得ないのです。

もう1つのタイプはというと、農薬のお世話にまったくならない生産者です。
化学合成農薬も漢方系農薬も一切使わずに

 

無農薬で栽培できる農家です。

 

この2種類の農家がいるわけですが、その運命の別れ道はどこにあるのでしょうか?

無農薬栽培

 

■土に養分は存在しない

答えは、

 

「土に対する考え方」

 

土とは何かが、“運命の分かれ道”となります。

土への理解がなければ、程度の差こそあれ、農薬のお世話になり続けなくてはならなくなるのです。通常農業では「土」をどのようなものとして考えているのでしょうか?

その答えはズバリ、

 

“土は根っこを支えるだけのもの”

 

このことに尽きます。

土に養分などは存在しない。だから肥料が必要だ、そういう具合になります。有機農業において単位面積(300坪)当たり何トンもの糞尿肥料が使われるケースもありますが、その根底には土に対する考え方があるのですね。

 

■土は肥料のカタマリ

もう一方の生産者はというと、

 

“土そのものが肥料のカタマリ”

 

そのように考えているのです。自然な状態の土には作物を育てるだけの養分が充分備わっている。だから肥料など、初めから必要ない。

 

後は土からムダなモノ、余計なモノ、不純物をいかに排除していくか?より自然な状態に近づけることができるかどうか?ココにかかっているのです。無農薬で作れる理由はここにあり!”というわけです。

 

土は肥料の塊だから、新たに肥料を施す必要は一切ない。それどころか、有機・化学を問わず、肥料による弊害は計り知れない、このことを熟知しているのです。

 

農薬を使うのも、病気や虫に見舞われるのも、腐りやすくなるのも、

 

「肥料に原因がある」

 

と考えているのです。

 

植物には本来、自らに必要な養分を自らの力で取り込む能力が備わっています。それができなければ植物など、太古の昔に滅んでいたはずです。

 

科学技術がどこまで発達してみたところで、地球上のすべての植物に人が肥料を施すことはできません。野菜も植物、だからわざわざ人からエサをもらわなくても、一切の問題はないわけなのです。

肥料

 

■忍耐力も必要!

肥料に原因があることは頭では理解できた。でも実際に肥料を使わない自然栽培に取り組む生産者は

 

「厳しい状況」

 

に追い込まれます。たとえば米作りです。

肥料も農薬も一切なしで、田植えを終える。するとしばらくの間はひどく弱々しく見えます。隣の田んぼは背丈
も伸びて青々としているのに、自然栽培の稲は見るも無残。ほとんど

 

“生育してない”

 

そうした事態が待ち受けているのです。無収穫だったらどうしよう、農機具のローンだってあるのに・・・と、不安
で不安でたまらなくなってしまいます。その結果、

 

禁断の肥料に手を染めてしまう

 

こういうケースも少なくないのです。だから、この時期を耐えられるかどうかが”最初の壁”になるのです。

 

■根っこの充実が先!

肥料も農薬も使わない自然栽培の稲は田植えからしばらくは、確かに弱々しい。

 

でもこれには理由があります。稲はこの間に「根」を張り巡らせ、成長に必要な養分を地中深く、どこまでも探しているのです。

 

肥料を入れると確かに芽は早く地上に伸びます。でもその反面、「根」の充実は疎かになってしまいます。人間に例えれば上半身ばかりが肥大化して下半身が弱い、そんな状態といえるかもしれません。

 

アンバランスだから風で倒れやすく、虫・病気にも負けてしまう。順番はあくまで、

 

「根が先、芽はその後」

 

になるのです。根の充実は整備された。その後はじめて芽の充実に向かうわけなのです。

 

初期の成育は遅くとも、7月の声を聞く頃にはグングン成長を開始し、肥料を入れたものにすっかり追いついてくる。こうして背丈も茎も穂も充実してくるというわけです。

 

何だかウサギとカメ、アリとキリギリスの話のようですね。

無肥料

 

■6本目の根の秘密

自然栽培の米づくりに取り組み始めると、これまで見たことのなかった

 

“六本目の根っこ”

 

が出るというケースも珍しくありません。肥料が与えられない分、従来、使うことのなかった根っこまでをもすべて動員して養分を探すというわけです。

 

こうしたことからも、土は根を支えるだけのものではないことが分かると思います。

 

土と同じで、人の体も本来、完全なものです。人体について学べば学ぶほど、どうしてこんなに

 

「うまくできているのか!」

 

と驚嘆せざるを得ないのです。

 

土にしろ、体にしろ、問題は本来備わった能力を

 

高めていくのか?それとも、

低めてしまうのか?

 

ここに尽きるというわけです。そんな生命の姿を肥料も農薬も使わない・自然栽培が教えてくれていると感じます。

 

無農薬で作れるかどうかは、「土」への理解が運命の分かれ道となるのですね。

 

■主食のお米は無肥料・無農薬を!苗から無農薬の自然栽培米

無肥料・無農薬 苗から無農薬の自然栽培ササニシキ

■次へ :『問題解決のための万能薬ってあるの?最短で答えを導く方法とは!?

■前へ :『有機野菜の宅配業者を比較・安全な肥料作り各社の取り組み!?

■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン

有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 無投薬・無医療の生き方マガジン!  , 2020 All Rights Reserved.