自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の大地宅配・農薬表示の変更で老舗の看板にキズが・・・!?

2020/05/19
 
この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

情報の重要性、今も昔も変わらず大切。それは食の安全を大切に考える私たちも同じです。情報が隠されずきちんと公開されている、そのことが安全な食材であることの担保になるからです。今回は情報の裏にある意味を読むことで安全な食卓づくりに必要な情報を考えてみましょう。

■目次
1、大地宅配の農薬情報に変化が!?
2、農薬情報・ズバリ!今と昔でココが違う!
3、ゴチャ混ぜの減・低農薬野菜表記の実態は!?
4、情報省略で素性不明な高額野菜を買う破目に!
5、”悪魔の農薬”への大地宅配の対応はいかに!?
6、自然界の法則に学び実践する安全な野菜の宅配を!

有機野菜の大地宅配。

 

1975年に創設された有機野菜の宅配のパイオニア的な存在です。

 

現在はオイシックス、らでぃっしゅぼーやと経営統合して同じ会社になっていますが、それにより安全性への表記が甘くなっている模様です。

 

以前は、商品カタログに細かな農薬散布についての情報を掲載し、買う側が判断できるようになっていました。でもそれが経営統合の結果なのか、表記が省略され分かりにくくなっているのです。

 

省略されて問題がないのならそれもアリなのでしょう。でも、農薬表示の省略は欲しい野菜が買えなくなることを意味している。私たちは記載されている情報を頼りに買う・買わないの判断をするからです。

 

大地宅配で食材を買うことの意味は、農薬や化学合成添加物を食卓からできるだけ排除したいからこそ。それなのに生命線である情報を大幅にカットするのはいかがなものか?

 

そこで大地宅配の農薬表記の問題を考えることで、本当に安全で日々口にするべき食材は何か?この点について考えてみましょう。

 

■有機野菜への根強い誤解

 

有機野菜は無農薬で栽培された野菜のことである。

 

多くの人がいまだこのように誤解しています。

 

有機野菜は国の有機認証制度で認められた野菜のことで、この制度では30種類以上の農薬の使用が許可されているのです。

 

大地宅配では2000年の有機JAS法施工後、誤解したまま購入しないようにしっかり表記がされていました。その表記が現在では姿を消してしまっているのです。

 

有機野菜と認証されているけれども、この野菜には法律で許可された殺虫剤を4回・殺菌剤を3回使いました。その際以前の大地宅配では、

 

「有機(虫4・菌3)」

 

こう表記されていたのです。この表記を見て買う側は、

 

「無農薬の野菜が食べたいので、これは注文をやめておこう」

 

こう判断することができたのです。でも今は単純に、

 

「有機」

 

とだけ表記されている。

 

その野菜が農薬を使った有機野菜なのか?それとも無農薬の有機野菜なのか?分からなくなっているのです。以前の大地宅配なら、有機野菜で無農薬のものには、「有機・無」と書かれていました。

 

無農薬の野菜のみを食べたい人はこの表記を見て注文することができていたのです。でも今ではそれができなくなっているです。

不安

 

■減・低農薬野菜の表記は!?

減農薬・低農薬の野菜はどうかと言うと、以前は、

 

殺虫剤3回・殺菌剤2回・混合剤3回使った野菜を販売する際、

 

「虫3・菌2・混3」

 

このように表記を徹底していました。でも今は、

 

「減」

 

このような一文字表記に変わっています。これでは何が何だかサッパリ分からないわけなのです。

 

減農薬・低農薬と言われる野菜は、その地域で使われる平均的な農薬の使用回数の半分以下に抑えた場合に表記してよいことになっています。

 

例えばキュウリには一般の栽培の場合、大体60回くらいの農薬を散布しています。基準値が60回だから30回以下に使用を抑えれば、減農薬・低農薬と名乗れるわけです。

 

”減や低”という言葉の響きから、まさかそのキュウリに30回も農薬が使われているとは思わないものです。減や低というくらいだから”数回程度”と考えるのが買う側の思いなのでしょう。

 

実際に畑で栽培中に数回しか使わなかったキュウリも低農薬、30回使ったキュウリも低農薬。このようにごちゃ混ぜにされて売られているのが、減農薬・低農薬野菜の実態になるのです。

 

大地宅配では、2回しか農薬を使わなかった野菜と10回使った野菜とがきちんと分かるようになっていました。それを見て、買う側は判断できていたわけです。

 

でも今はただ、「減」の一文字。このように農薬情報が大幅に簡略化されているのです。

子供のうつ

 

■情報公開と本当に安全な野菜

農薬を使ったら使ったで、

 

何をどれくらい使ったのか?

 

買う側がしっかり把握できるようにきちんと知らせる。創業以来、大地宅配が大切にしてきた事柄です。知りたい情報にいつでもアクセスできる、こうした情報の厚みこそが大地宅配の安全性の生命線であったはず。

 

他の有機野菜宅配業者が「有機」、「減農薬」と農薬表示を省略する中、大地宅配だけがこの点にこだわり徹底してきたのが経緯です。

 

それを放棄してしまうことは、その他大勢の中に埋没していくことにならないか?有機野菜はもとより、自然食全体に与える影響も少なくないのではないかと思うのです。

 

わざわざ高額な大地宅配で野菜を頼み、「減」と書かれた野菜を購入した。危険性の低い農薬が数回程度使われているだけだろう、そう思って購入したのに実は何十回もの農薬が使われている

 

買う側の立場に立てば、そのようなものにわざわざ高いお金を出す必要があるのか?農薬情報を詳細に記載することは安全野菜の生命線であると思うのです。

基準緩和

 

■悪魔の農薬への対応は!?

また大地宅配では独自の安全基準を設けています。

 

農薬の使用に関しては、「使用禁止農薬」と「使用目的・対象に制限を設ける農薬」の2種類に分けて生産農家に働きかけを続けています。

 

現在、殺虫系農薬で新たに問題となっているのは「ネオニコチノイド系農薬」と言われるもので、これを散布すると野菜やお米の細胞内に格納されます。

 

従来までの農薬は雨などで流れやすいので、回数をたくさん撒いたり、展着剤と言われる接着剤のようなものを農薬に混ぜ、雨などで流れ落ちないように処理がなされていました。

 

でもネオニコチノイド系農薬を使えば、成分が細胞内に浸透するため野菜やお米の表皮が傘代わりになる。雨などで流れにくいので1度撒けば成分が長持ちする

 

生産農家にとっては農薬散布の手間ひま面倒を省くことができるので実にありがたい農薬です。新しいタイプの農薬ですが、速いスピードで普及し現在ではすっかり定着している農薬です。

 

でも、それを食べる私たちにとっては最悪と言って良いでしょう。

 

農薬は水で洗えば落ちるといわれてきましたが、ネオニコチノイド系農薬を使った野菜やお米が細胞内に浸透しているので、どんなに洗っても落ちない。作物への残留性が高く、農薬成分もろとも食べるより他にない。

 

洗っても落ちず、体内に長く留まってしまうといった特徴があることから、”悪魔の農薬”とも言われているのです。

 

循環器系、消化器系、中枢神経系のダメージが指摘され、特に子供の脳へのダメージが懸念されています。正常な神経回路の形成を妨害する働きが指摘されるので、使用中止を求める声も大きくなっているのです。

 

2018年EU・ヨーロッパ連合では、ネオニコチノイド系農薬3種が全面使用禁止になりました。ネオニコチノイド系殺8種類あるといわれますが、大地宅配では「フィプロニル」のみが使用禁止農薬にリストアップされているのみ。

 

その他については何ら言及がありません。有機農産物へのネオニコチノイド系農薬の使用は禁止されていますが、減農薬・低農薬の作物には相当程度使われていることが想定されます。

 

1回散布すれば効果が長持ちするので、従来の農薬のように何度もしつこく散布する必要がない。それはネオニコチノイド系農薬を使えば、簡単に減農薬・低農薬と名乗ることができ、高い値段で出荷することができてしまうのです。

 

大地宅配における減農薬の表示は、「減」の一文字となっていますが、これでは使われた農薬がネオニコチノイド系農薬なのかどうかも全く分かりません。

 

有機野菜をはじめとした安全食材のパイオニア企業として、使われた農薬の種類と回数を買う側にきちんと明らかにすること。ネオニコチノイド系農薬の使用抑制と同時に、使用農薬の徹底した情報公開を求めたいものです。

 

本当に安全な野菜や食材を手にしたい暮らし手が誤解なく、きちんと選べて判断できるように大地宅配には再考を促したいと思います。

 

食の安全を真剣に考え、農薬をできるだけ体内に入れたくないのなら、

肥料も農薬も一切使わない自然栽培の野菜を選ぶより選択肢がないようです。

 

自然の野山に自生する植物たちはいつでも無農薬で無肥料。それでも植物は栄養失調になることなく、虫や菌に蹂躙されることもなく、たくましく育ち翌年へと命をリレーしていきます。

 

肥料も農薬も一切使わない自然栽培はこの野山の法則に学び、それを田畑で応用していく農法といえます。自然栽培の野菜が無農薬なのは当たり前

 

有機であれ、化学であれ、肥料を使えば農薬が必要になるのです。肥料を一切使わず、過去に使った肥料や農薬の残骸を土から除去していけば無農薬でしかも立派な作物を収穫できるのです。

 

安全な無農薬野菜を手にしたいなら、自然栽培の野菜を選んでみると良いでしょう。有機野菜の宅配を選ぶなら情報公開が甘い既存の宅配業者ではなく、自然栽培の宅配や通販、お店などを利用するのがオススメ。

 

以下に自然栽培のお米や野菜を購入できる宅配&ショップリストを載せておくので興味があったらチェックしてみて!

 自然栽培野菜の宅配&店舗リストはココから!

 

■このページのまとめ

・有機野菜の大地宅配は農薬散布情報を緩めている

・大地宅配の有機野菜は無農薬かどうかの判断がつかない

・減農薬・低農薬の表記も省略のため使用回数が一切不明

・お米栽培の際の除草剤使用も1回から2回に変わった

・肥料を使うからこそ農薬が必要になる。自然界は常に無肥料無農薬

・安全な野菜を手にしたいなら有機野菜の宅配ではなく自然栽培を選ぶべき

 

■次へ :『有機野菜の宅配・お試しするなら5つの安全項目をまず確認!

■前へ :『有機野菜の宅配と宗教の関りは!?業界OBが素性を暴く

■TOPへ:無投薬・無医療の生き方マガジン

有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 無投薬・無医療の生き方マガジン!  , 2018 All Rights Reserved.