農薬散布を続ける人・無農薬で作れる人との違いはココ!

■目次
1、国を守るは食を守る!
2、無農薬と有農薬の違いは!?
3、土の捉え方に違いがある!
4、土そのものに作物育成の力が!
5、忍耐の時を堪えられるか否か!?
6、自然栽培は根っこ充実栽培法!
7、6本目の根っこに学ぶ健康実現法!
「お米や野菜は生命の糧」
食べたものが血となり肉となる、だから「食の安全」は本当に大切です。でもそれも、
“作ってくれる人”
があってこそ。私たちは食の担い手である、食料の生産者を積極的に応援する。このことが大切になるのです。自国で充分な食料を作れるにも関わらず、作らせない。国民の食料は外国からの輸入に任せる。
それが現政権、戦後一貫として続く体制と言えるのです。今回のコロナウイルス騒動で、食糧危機の到来が声高に叫ばれ始めています。外国に食料を依存することは、国民に
「飢餓を強いる」
結果を招いてしまう。そのこと容易に想定されることではないでしょうか。国内の食糧生産の担い手、とりわけ安全で自然な農産物生産の担い手をより一層、応援することが大切になるのです。
そこで今回は、私たちの大切な「食の担い手」である生産者について考えることで、無投薬・無医療の生き方実現のヒントについて、考えてみます。
■有農薬と無農薬の違いは!?
生産者は大きく言って、2つのタイプに分けることができます。
最初のタイプは農薬を使い続けなければならない人。有機、低農薬、減農薬とさまざまな言葉があるにせよ、結局は
“農薬とサヨナラできない”
タイプの人です。
有機農家の場合は木酢液や竹酢液、ニームなどの漢方系農薬を使い、なるべく化学合成された農薬を使わないようにする傾向があります。しかし虫や病気を
「克服できない」
のも事実といわざるを得ないのです。もう1つのタイプはというと、農薬のお世話に
“まったくならない”
生産者です。化学合成農薬も漢方系農薬も一切使わずに無農薬で作れる人です。この2種類がいるわけですが、その運命の別れ道はどこにあるのでしょうか?
■土に養分は存在しない
答えは
「土」
に対する考え方、土とは何かが運命の分かれ道となります。土への理解がなければ、程度の差こそあれ、農薬のお世話になり続けなくてはならなくなるのです。
通常、農業においては「土」を
“根っこを支えるだけのもの!”
としか考えていません。土に養分などは存在しない。だから肥料が必要だ、そういう具合になります。有機農業において単位面積(300坪)当たりに
「何トン」
もの糞尿肥料が使われるケースもありますが、その根底には土に対する考え方があるのですね。
■土は肥料のカタマリ
もう一方の無農薬で栽培できる生産者はというと、土そのものを
「肥料の塊」
そのように考えているのです。自然な状態の土には作物を育てるだけの養分が充分備わっている。だから肥料など、初めからそもそも必要がない。土をいかに
“自然な状態に近づけるか?”
にかかっているのです。無農薬で作れる理由はここにあり!というわけです。土は肥料の塊だから、新たに肥料を与える必要はない。それどころか、有機・化学を問わず、肥料による弊害は
「計り知れない」
このことを熟知しているのです。農薬を使うのも、病気や虫に見舞われるのも、腐りやすくなるのも、
“肥料に原因”
があると考えているのです。植物には本来、必要な養分を自らの力で取り込む能力が備わっています。そ
れができなければ植物など、太古の昔に滅んでいたはずです。科学技術がどんなに発達しても、地球上のすべての植物に人が肥料を施すことはできません。
野菜も植物、だから本来的にこの能力が備わっているのです。
■忍耐の時期!
肥料に原因があることは頭では理解できた。でも実際に肥料も農薬も一切使わない
「自然栽培」
に取り組む生産者は厳しい状況に追い込まれます。たとえば米作りですと、田植えからしばらくの間はひどく弱々しく見えます。隣の田んぼは背丈も伸びて青々としているのに、自然栽培の稲は見るも無残。ほとんど生育しない、こうした事態が待ち受けているのです。
収穫なしで終わったらどうしよう、この恐怖が頭をよぎり、不安と心配で心が埋め尽くされてしまうのです。その結果、ダメと分かっているはずの、
“禁断の肥料”
に手を染めてしまうケースも少なくないのです。だから、この時期を耐え忍ぶことができるかどうか?が最初の高いハードルになるのです。
■根っこの充実
自然栽培の稲は田植えからしばらくは、確かに弱々しい。でもこれにはハッキリとした理由があるのです。稲はこの間に
「根」
をどこまでも深く張り巡らせ、成長に必要な養分を探し出せるような体制を整えているわけなのです。肥料を入れると確かに芽は早く地上に伸びます。でもその反面、
“根の充実”
は疎かになってしまいます。人間に例えれば上半身ばかりが肥大化して下半身が弱い、そんな状態といえるかもしれません。不均衡な状態だから、風が吹いたらスグに倒れる。虫・病原菌が発生すれば蹂躙されるがままになってしまう。自然な植物の生育手順は、あくまで
「根が先・芽は後」
こういうことになるのです。根の充実がある程度、整った段階で初めてその後に、芽の充実に向かうわけなのです。
最初の段階では、他と比べて成育は確かに遅い。でも夏を感じる季節になると、小さかった芽や苗は瞬く間にグングン成長め、肥料を入れた周囲の稲に追いついてくる。こうして背丈も茎も穂も充実してくるというわけです。
肥料も農薬も一切使わない自然栽培は、根の充実を重視する栽培方法といえるのです。
■6本目のヒミツ☆
自然栽培稲作農家の石山範夫さんは、自然栽培を開始してから、これまで一切見たことのなかった、
「六本目の根っこ」
が出たと話します。肥料が一切与えられない分、使うことのなかった根っこまでを総動員して養分を探すというわけです。こうしたことからも、土は根を支えるだけのものではないことが分かると思います。
土と同じで、人体も本来的に
“完全”
です。人体について学べば学ぶほど、どうしてこんなに、
「巧妙で精緻」
にできているのか!と驚かざるを得ないのです。土にしろ、体にしろ、本来備わった素晴らしい能力を
“高めていくのか?低めてしまうのか?”
ここに尽きるというわけです。生命の姿を自然栽培が教えてくれていると感じます。無農薬栽培尾ポイントは、「土」への理解がポイントになるのですね。
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