よく噛むことが招く思わぬ弊害!?健康常識の裏側のリスクとは?

当たり前のことが当たり前ではない。健康常識を鵜呑みにしてしまうと想定外の事態を引き起こしてしまうことにもなりかねません。私たちも自然界の一員、そうであるなら自然な感覚をもっと信用すべきではないかと思うのです。
■目次
1、よく噛むことの功罪は!?
2、噛む役割と胃の役割の区別とは!?
3、本来の自然な感覚に委ねること!
4、よく噛むことと歯の耐用限度の関係は!?
よく噛むことは良いことだ。
私たちはこのように教わってきました。噛むことでアゴを鍛えることができる。噛むほどに食べものを細かく切断できるので消化が良くなる。
そんな風に親からも先生からも教わってきたわけです。
噛めば噛むほど健康になる。
そう信じて、食べものを駆使に含んでから何度も噛む。
”目標50回!”
なんて言われるけど10回も噛めば苦痛で面倒でイヤになってしまう・・・。特に豆腐やワカメなどの軟弱食材でもたくさん噛むとなると、美味しくもなんともなくなってしまうわけです。
食材をよく噛むことは本当に健康に良いことなのか?ココでは健康で自然な食べ方について考えてみたいと思います。
■歯と胃の役割は!?
歯の役割。
歯は食材を噛み切ったり、潰したりするためのものなのですが、その役割はどう見ても喉を通すこと。胃に送るためにはノドを通さなくてはなりませんが、そこを通過させるのが歯の役割と言えそうです。
また毒や腐敗物が体内深くに侵入しないための門番の役割もある。味覚に毒や腐敗物の信号を送るために食材を切断する。
そこから出てきた味を確かめ、味覚が食べても良いと判断したなら、無理なく喉を通る大きさに噛み砕いているわけです。
胃に送られた食べものはうねるような動きと撹拌するような胃の働きでドロドロにすり潰される。そして分解酵素などを分泌し、腸に送られ小腸を通して栄養源として血液に流されるのです。
食べものを細かく砕き、ドロドロにするのは胃の役割。それを口や歯で代行してしまえば、胃の働きは退化してしまいます。
胃も筋肉で、使わない筋肉は退化していくわけだから、胃弱や消化不良の温床になってしまう。よく噛むことはアゴの発達には役立つかもしれませんが、胃の機能を低下させてしまうリスクもあるのです。
■意識せず自然に食べる
私たちはとかくモノゴトをケースバイケースで考えるのではなく、一括りにしてしまう傾向があります。
アタリメや硬いセンベイなどを食べるときはどうしたってよく噛むものです。硬いまんま飲み込んでしまえば喉を傷つけたり、胃を痛めたりする原因になることを私たちは本能的に知っているのです。
豆腐などの柔らかいものは風味を楽しむ程度にして、あまり噛むことなく喉に送る。柔らかいもの・硬いもの、私たちはこの違いをきちんと見分け、食材に合わせて適切に対処できるわけなのです。
何から何までよく噛むなんて、せっかくの食材がマズくなるし、精神的にも悪い影響を与えてしまう。毎回の食事が楽しくなく苦痛になれば体内の活性酸素も過剰になってしまう。
体のことは体に任せて、噛む回数を意識することなく自然に食べる。このことが大切ではないでしょうか。
■歯の耐用限度は!?
以前、自然歯科の先生に話を伺ったところ、
「よく噛むと歯がダメになる」
そのように指摘していました。
歯には耐用限度があり、あまりに噛み酷使を繰り返すと歯がボロボロになってしまうと仰っていたのです。噛めば噛むほど健康になるどころか、歯はダメになり、胃は弱体化していくなどあまり良いことがないようです。
何かに良い!とか世間一般に言われる健康常識を鵜呑みにしてしまうと、思わぬ結果を招いてしまいかねません。
大量の水を飲んだり、特定の野菜ばかりを大量に食べたりと明らかに不自然な健康情報がありますが、何ごとも無理なく自然に行うことが大切ではないでしょうか?
自然を知るとは不自然を見抜くこと。
何か特別なことはしないのが一番、そんな風に思います。
■このページのまとめ
・よく噛むことにはメリット・デメリットがある ・よく噛めば胃の役割を口が代行してしまい胃弱の原因に ・歯には耐用限度があり、たくさん噛むことは良いことではない ・私たちに備わった本能や感覚を健康情報よりも重視するべき |
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