減塩主義が生命を弱める!?ガン増殖と無気力・塩との関係は?

■目次
1、ブラックラーメンは健康のもと!?
2、真っ黒ラーメンの誕生秘話はこう!
3、細胞の活動と塩分の知られざる関係は!?
4、汗ばむ季節は自然で安全な塩を適正補給!
富山県の名産品。
私は新潟在住なのですが、ここは富山との県境。祖母は富山の人で何かと縁とゆかりのある土地なのです。
富山といえば、富山湾から水揚げされる数々の海産物。白エビ、氷見のブリ、かまぼこ、薬売り、魚津の蜃気楼なんかが有名ですが、
「ブラックラーメン」
これも地味だけど静かな人気があるのです。
ブラックラーメンとは醤油味の濃い、塩分濃度の高いラーメンです。スープは焦げた醤油のような色で真っ黒。黒色ラーメン、そんな印象があるわけです。減塩主義者から見れば、
“キケン!”
“あまりに趣味が悪い!”
こうしたことになるのでしょう。
でも、これには深い意味がある。ブラックラーメンを真剣に考えることは、私たちの健康に直結する大切なことがらではないか?
そんな風に思うわけです。
■真っ黒ラーメン開発の経緯は!
真っ黒のスープのブラックラーメン。
“誰がこんな趣味の悪いものを作ったのか?”
その答えは黒部ダムなどの大型公共事業に答えがあります。石原裕次郎主演の『黒部の太陽』として映画化されていますが、この地には大勢の肉体労働に従事する人々が命を賭けて巨大ダム開発に挑んでいたのです。
山を降りて街に出て食堂にいくと、どうにも塩味が足りない。汗みどろになりながらのダム開発を続けるには、適正な量の塩分補給がどうしても不可欠。そこで、
“もっと塩を入れてくれ!”
この労働従事者の要望に答えて開発されたラーメンがブラックラーメンというわけです。
■細胞の活動と塩分の関係は!?
でも、いくら肉体労働しているからって、
“塩が濃すぎるのはキケンじゃないの?”
減塩主義者の中にはそのように思う方もいることでしょう。今日、塩と砂糖と油は“健康の敵!”。そんな風に目の敵にされている感があるからです。
人は60兆の細胞からできている、そんな風に言われますが、私たちの体は多種多様な細胞によって構成されています。細胞が死に新たに生まれ・・・、このサイクルを絶え間なく繰り返しているわけです。
細胞に栄養分を供給し、活動後に出た老廃物を回収する。これを新陳代謝と呼びますが、それには塩に含まれるナトリウムが欠かせない物質となる。質と量とを弁えない極端な減塩は新陳代謝を停滞させるリスクだってあるのです。
また塩分は、筋肉や神経の反応にも欠かせない成分で、腎臓などの臓器の活動にも不可欠なもの。
さらに塩分不足は血流障害を引き起こし、低体温症を招きやすい。ガン細胞は熱を嫌うので低体温はガン増殖に格好の場を提供してしまうことにもなる。またマインド面でも覇気が失せ、不安症や無気力状態を引き起こしやすい。
減塩はハイリスク、一面的で一方的な情報を鵜呑みにするのはあまりにキケンと言わねばならないのです。
■より自然な塩を適量補給!
武田信玄と上杉謙信の”敵に塩を送る”の故事。
サラリーの語源はラテン語の塩。古代ローマでは兵士の給料は塩・サラリウムで払われていたこと。
これらを考えても、私たち人類と塩の関係は密接不可分。人類反映の傍らにはいつも塩があったことを忘れてはなりません。自分が食べたいと思う量の塩を毎回の食事から摂ることは私たちの健康に直結する事がらになるのです。
頭で一日何グラムの塩分量と考えるのではなく、体が欲するままに食べること。私たちはとかく自分の体を不完全で頼りないものに思ってしまいがちだけど、それはメディアなどによってそう思い込まされているだけ。
実際は精巧で精密、それは”神秘”といって良いほどの秀逸なシステム。そう考えた方が自然です。誰かの言うことを無条件に鵜呑みにし妄信するのではなく、もっともっと自分の体の声を聴くことの方が大切。
ただし、その際は、とにかくできるだけ自然で安全、製法に無理のない塩を選ぶことが大前提です。
私たちの先祖が食べてきた塩に近い製法のものを選ぶこと。60種を越える微量ミネラルの宝庫である自然塩から塩化ナトリウムだけの2元素のみを抽出した化学塩がいかに不自然かは言うまでもないでしょう。
(※参考:『減塩主義が招くリスクは?塩と体の自然から増塩の必要性に鋭く迫る!』)
本来の塩を適量体に補給する、これから気温が上がり汗を各シーズンになりますが、このことは忘れたくないものです。
今回は塩と健康の関係をブラックラーメンから考えてみました。
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