コレステロール悪玉説の真相とクスリの副作用・拒絶から分かるのは!?

■目次
1、女性はなぜ長生きか!?
2、女性の身体を守るのは!?
3、意味なき実験結果が悪玉を!?
4、否定された説がいまだ生き続ける!?
5、臓器移植と拒絶反応から分かること
「女性の平均寿命」
男性よりも長いのが普通です。これは世の東西、今も昔も変わらぬ事がらで、
“男は短命・女は長寿”
これは自然界の摂理といっても過言ではないのです。なぜ女性は男性よりも平均寿命が長いのか?それはホルモンの違いによるものと考えられているようです。男と女では何がどう
「違うのか?」
そこで今回は、「長寿」について考えることで、無投薬無医療の生き方実現のヒントについて考えてみたいと思います。
■女性を守る役割
「女性ホルモン」
このホルモンの分泌が女性の健康と長寿を支えているといわれています。女性ホルモンは思春期を迎えたころから卵巣で盛んに分泌が始まり、20代にピークとなる。40代を迎える頃には徐々に減少し始め、更年期を迎えると分泌されなくなっていくのです。
女性ホルモンは女性らしい体を作り、、出産にも耐えられるように体を守っている。このように言われるのです。実際に、女性の血管は男性に比べて、遥かに若くて丈夫に保たれていることがいわれています。血管の壁を強くしたり、血行を促したりと女性ホルモンは健康増進の役割を果たしている。
脳卒中で死亡する割合も女性は男性の
「約半分程度」
といわれているのです。
■意味なき実験で・・・
そんな女性ホルモンですが、その材料が何であるかといえば、
「コレステロール」
です。コレステロールは悪いものといわれているのですが、体にとって欠かせない
大切な物質
であるのが本当のところなのです。国も医療もマスコミも、頻りにコレステロール悪玉説を吹聴しますが、それは根拠なく言われている事がらの1つであるといえるのです。
コレステロールが悪いといわれ出したのは、ロシアの病理学者ニコライ・アニチコフが行ったウサギを使った実験結果によるもの。それが最初のきっかけといわれています。
アニチコフは肉や卵の高コレステロール食をウサギに与えてみたところ、たちどころに病気になってしまった。調べてみると、
“動脈硬化”
だったことから、コレステロール悪玉説は言われ始めるようになったのです。でも、ウサギは本来、
「草食動物」
であって、肉や卵などを食べる食性はない生き物です。そんな動物に肉や魚を与えたところで、コレステロール悪玉説の根拠にはならない。
こうした理由で、アニチコフの実験は現代医学においても否定されているのです。
■否定されているのに・・・
その後1970年代に再び、コレステロール悪玉説は浮上し、広く知られるようになりました。それはアメリカの科学者ヘグステッドが発表した論文で、
食品に含まれるコレステロールが100㎎増えると、血液中のコレステロールが
「6㎎」
上昇する。このことを発表した論文です。これを機に、コレステロール悪玉説は再び広まっていったのですが、この説も現代の医学では否定されています。
体内のコレステロールの増減は、人それぞれ違うもので、食べものから100㎎摂ったからといって、どの人も判で押したかのように、血中コレステロールが同じ値で一律に増えるようなものではない。
今ではこの説も却下されているわけなのです。2つの否定されたコレステロール悪玉説に基づいて、現代の医療現場においては、
“スタチン剤”
などのコレステロール低下薬が処方され続けている。コレステロール低下薬の市場規模は
2700億円
といわれる莫大な規模で、予備軍を含めて2000万人強の人々が医師に処方されるがままに、低下薬を飲み続けているのが現状というわけです。
■臓器移植と拒絶反応
コレステロール低下薬は、
「免疫機能の低下」
を招く、このような副作用の存在が指摘されています。それは臓器移植を行う際に、コレステロール低下薬が使われることからも分かっているのです。
臓器移植を行う際の大きな妨げになるのは、
“免疫反応”
です。他人の臓器を移植するわけですが、私たちの免疫細胞はそれを異物とみなしてしまい、移植した臓器に攻撃を加えてしまうのです。この反応を止めない限り、臓器移植はうまくいかないので、使われる薬剤が
「コレステロール低下薬」
これを使って、免疫反応を止めようとする。臓器移植をした人はその後もスタチン剤などをクスリとして飲み続けることで、体の拒絶反応を抑え続けなければならないのです。
このことからもコレステロール低下薬は、免疫反応を抑え込んでしまうクスリ。『高血圧はほっとくのが一番』(講談社α新書)の中で、松本光正医師は、コレステロールは体の必要な反応なので、数値がいくらであってもこきょがないので、
気にすることはない
と指摘しています。その上で、
「高いコレステロール値を無理やり薬で下げてはならない」
と警告しているのです。コレステロールの体内での生産は、肝臓で行われることが分かっています。食物経由で作られるコレステロールは全体の
“2割程度”
食べものとコレステロールの相関関係はあまりないのが現状です。仮に食事制限でコレステロール値をコントロールしようとしてもあまり意味がないと松本医師は指摘します。
「食事制限をして食べものからの摂取が減ると、肝臓は体内のバランスを一定に保とうとせっせとコレステロールを生成する。食べたいものを我慢したとしてもコレステロール値はほとんど下がらないのである」
と述べているのです。和食を中心に、農薬や添加物に気を遣って、食べているなら食事の内容に神経質になることはないようです。
“アレがダメコレがダメ”、それは心身のストレスにもなるので、美味しく楽しく、感謝して頂くことが大切になるのでしょう。
コレステロールを心配するよりも、クスリの副作用の方がもっと心配なので、医者やメディアの言葉を鵜呑みにしてはなりませんね。
■参考文献
『高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)』
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