自然食業界キャリア15年のOBが綴る

皮下脂肪を落とすためのキケンなダイエットの真相は!?

2020/06/26
 
皮下脂肪,落とす
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、皮下脂肪は敵なの!?
2、皮下脂肪の役割とは!?
3、落とすのはモッタイナイ?
4、過酷なダイエットの結末は!?
5、花が枯れていくかのように
6、落とすのは元の木阿弥って!?

皮下脂肪は

 

美容の大敵!

 

多くの女性がこのように思っています。男性がつきやすいのは、内臓脂肪。女性がつきやすいのは、皮下脂肪。メタボなんて新たな病気が創設されたことで、脂肪に対する逆風はより一層

 

「強まっている」

 

ように感じるのです。脂肪はいつでも嫌われものですが、果たしてそれは何の意味もない、タダ

 

“ムダなだけ!”

 

のものと言えるのでしょうか?脂肪には脂肪の大切な役割があるのではないでしょうか?健康で元気に過ごしていきたい私たちは、皮下脂肪を落とす行為をどのように考えれば

 

「良いのでしょうか?」

 

今回は、「脂肪」について、考えることで無投薬・無医療の生き方実現のためのヒントについて述べてみます。

 

■体を守る!

女性に皮下脂肪がつきやすいのは、

 

「女性ホルモン」

 

の働きによるものといわれています。女性ホルモンのエストロゲンが、内臓についた脂肪皮下脂肪に変える働きを持つ。この作用によるものと解説されるのです。

 

なぜ内臓についた脂肪を皮下の脂肪に変えるのか?それは脂肪を皮下に移動させることで、女性の体と美貌を

 

“守るため”

 

このようにいえるのです。女性は男性にはできない、子供を産むという大切な役割があります。そのため皮下脂肪を厚くすることで、

 

“子宮や卵巣”

 

を脂肪のクッション機能で守っていると解説されます。皮下脂肪をある程度お腹周りにつけることで、防御機能を高めている。皮下脂肪が

 

「10%」

 

を切ったような女性が妊娠することはキケンとまでいわれているのです。さらに女性ホルモンのエストロゲンは血管を拡張し、

 

“血圧の調整”

 

を行う働きがあることも分かっています。

皮下脂肪

 

■美の守り神!

また皮下脂肪がつくことで、女性本来の

 

「美しさ」

 

を増進する働きがあることも分かっています。女性ホルモンは卵巣内で多く作られていますが、皮下脂肪からも

 

“作られている”

 

ことが分かっています。女性らしい透明感のある美しい肌の潤いやハリは女性ホルモンが活発に分泌されることで保たれている。さらに吹き出物や皮脂過剰などの美肌実現の大敵になる現象も、女性ホルモンが

 

「抑えている」

 

このような働きがあるのです。年齢が上がっていき、閉経を迎えて卵巣内での女性ホルモンの分泌が止まっても、ある程度皮下脂肪がついていれば、閉経後も女性ホルモンの分泌が

 

“継続する”

 

年齢を重ねても女性らしい美しさを保つためには皮下脂肪がある程度ついていることが大切。

 

「脂肪は悪!」
「皮下脂肪は最悪!」

 

このように思ってしまいがちですが、実際は

 

“そうではない”

 

美を保つ役割があることも忘れてはならないことと言えるのです。

 

■無謀なダイエット

皮下脂肪を過度に敵対視してしまい、落とすために

 

「無謀なダイエット」

 

などに取り組む女性も少なくありません。中でも最近は“糖質制限ダイエット”など、人体の自然から見て、明らかに反自然なダイエット方法も人気となっているのが現状です。

 

糖質は脳を始め、筋肉、体中の臓器を動かす大切なエネルギー源になりますが、これをカットしてしまうと、

 

「どうなってしまうのか?」

 

糖質制限ダイエットを行えば、開始後わずか数日で、

 

“2、3キロ”

 

の体重減を実現できるケースが少なくありません。この速効性がウケて、糖質制限ダイエットは人気を博しているのです。通常、たった数日で数キロの体重が減れば、

 

「脂肪が落ちた!」
「脂肪が燃焼した!!」

 

こう思ってしまいがちなのですが、そこで落ちているのは脂肪ではありません。落ちているのは、

 

“筋肉と水分”

 

この2つが真っ先に落ちてしまうのです。

皮下脂肪,落とす

 

■花が枯れるように

糖質は体に不可欠なエネルギー源です。食事からの糖質を断ってしまうと、私たちの体はまず最初に

 

「グリコーゲン」

 

を使います。グリコーゲンとは貯蔵用の糖質のことで、これを脳や筋肉が使える形に戻していく。イメージとしては冷凍庫にしまっておいた食材を解凍するのに似ています。

 

グリコーゲンは肝臓や筋肉の中に蓄えられているのですが、これを使うと一緒に水分も落ちてしまう。グリコーゲン1に対して、

 

“3の水分”

 

がくっついた形になっているからです。糖質制限ダイエットでまず最初に落ちているのは、

 

「グリコーゲンと水分」

 

それはあたかもキレイなお花から水分が失われていく様子に似ている。肌からも水分が失われ、干からびていく・・・。そこから

 

“ドライフラワー症候群”

 

このように名づけて、その危険性を警告する研究者もいるのです。

 

■元の木阿弥!?

糖質の供給を断ってしまい、グリコーゲンも使い果たしてしまえば

 

「どうなるか?」

 

脳は糖質、ブドウ糖以外を燃料にしないことが知られています。そしてわずか数分間、ブドウ糖の供給が止まっただけで、脳は機能を

 

“失ってしまう”

 

のです。心筋梗塞で心臓が急停止してしまうのは、酸素の供給が止まるからですが、脳はブドウ糖が途絶えてしまえば、もはや働くことができなくなってしまうのです。

 

この事態を避けるために、脳はどうするのか?貯蔵用のグリコーゲンも使ってしまえば、筋肉の中の

 

「アラニン」

 

といわれるアミノ酸を分解して、脳に必要なブドウ糖を確保しようとするのです。つまり糖質を食事から完全に断ってしまえば、

 

“筋肉を分解”

 

することになってしまう。自分の筋肉を脳のエサにするといった結果を招いてしまうのです。こんな反自然なダイエット方法を気力で続けてしまえば、やがて全身の筋肉が失われ、立ち上がることも

 

「不可能」

 

になってしまう。さらに皮下脂肪は脂肪酸とグリセリンとに次々に分解され、心臓や筋肉などの臓器の栄養源になっていく。どんどん皮下脂肪が分解されてしまうのと同時に、女性ホルモンの分泌も

 

“止まってしまう”

 

結果を招きかねないのです。そうなれば、肌は乾燥していき、肌トラブルも絶えまなく起こりやすくなる。ムリもそう長くは続かないので、必ず

 

「リバウンド」

 

の時が訪れる。リバウンドすれば失われた筋肉は元には戻らず、かつて筋肉のあった場所に

 

“脂肪が鎮座”

 

することになる。筋肉がダイエットで失われ、脂肪がリバウンドでついてしまう。この様子を見て、

 

「元の木阿弥ダイエット」

 

このように糖質制限ダイエットの危険性を指摘する声もあるのです。私たちは決して極端に走ってはならないものです。糖質を目の敵にするのではなく、普段の自分の生活様式を見直す必要を感じます。脂肪の過度の蓄積の多くは、

 

“運動不足”

 

によるものなので、食事にその理由を求めることはキケンな結果に繋がりやすいのです。脂肪を目の敵にするのではなく、体を日々しっかり動かして、健康的にダイエットを進めていきましょう!

 

■参考文献
・『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』 東洋経済新報社 刊 安部 司 著

・『結局、炭水化物を食べればしっかりやせる!』 日本文芸社 刊 森谷 敏夫 著

 

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