合成洗剤の安全性は!?洗剤が汚れも皮膚も分解しちゃう理由とは!?

洗剤を使う。私たちにとっては当たり前のことですが、その歴史は比較的新しい。明治以降に普及した習慣です。今では用途に応じたいろんな洗剤が売られているのですが。
今回は洗剤についてのお話です。
■目次
1、洗剤は何を使っている!?
2、酵素分解が意味するものとは!?
3、洗剤に使われる各種の人工物をチェック!
4、低刺激性、甘い言葉の裏側にあるものは!?
洗濯・入浴・食器洗い
その際、あなたはどのような洗剤を使われていますか?
食の安全を真剣に考えるあなたのことですから、恐らく石鹸由来のものを使っているのではないでしょうか。
でも、あなたは明らかに少数派。世の中の多くの人は、
「合成洗剤」
で洗濯や入浴、食器洗いを行っているからです。
■酵素分解の意味とは!?
合成洗剤の危険性はさまざまに言われています。
私たちの体へのリスクはもちろん、河川を汚し、海をも汚してしまう。このことから石鹸を選ぶ人も少なくないのです。
合成洗剤とは、石油系の材料から合成し、さまざまな人工の化学物質を加えて作るものを言いいます。
「汚れには酵素が効く!」
洗剤の宣伝文句でこんな風にいわれますが、ここでいう酵素とは「タンパク分解酵素」のこと。
着ていた服を洗濯に出すのは皮膚から出たタンパク汚れをキレイにするため。この目的がメインで洗濯をするわけです。
タンパク分解酵素を使えば、確かに衣類の汚れを落とすことができますが、それは同時に、
皮膚のたんぱく質にもダメージを与える。
こうしたリスクを孕んでしまう。洗浄力の強い合成洗剤を使うほどにこのリスクが高まってしまうのです。
■リスクを念頭に!
合成洗剤はかなり入念に濯いでも衣服からなかなか落ちない性質があり、何回濯いでも落ち切ることは難しいもの。
洗濯は毎日のことで何度も何度も繰り返し洗うわけなので、合成洗剤の衣服への残留リスクはもの凄いものになってしまうのです。
合成の洗濯洗剤には、タンパク分解酵素の他に、皮脂分解酵素、植物繊維分解酵素なども使われています。合成洗剤で洗ったからと言って、皮膚が溶け出すことはありませんが、ダメージを受けることは覚悟の上で使うべきなのでしょう。
また合成洗剤には助剤として、蛍光増白剤やゼオライト、化学合成香料なども使われています。
毎回の洗濯で残留する成分が皮膚のタンパク質や皮脂の弱体化を招いてしまう。皮膚常在菌にもダメージを与えてしまう。
ダメージを受けた個所から人工の化学物質が侵入し、体内の細胞を経て血管へと入っていく。
強力な合成洗剤を使うことは汚れだけを都合よく落とすという結果にはなりにくい。その裏のリスクも孕むものなのです。
特に体温が上がった状態のときは入工の化学物質を吸収しやすくなります。だから汗をかく時期の合成洗剤や入浴時のシャンプーには注意が必要になるのです。
■低刺激性の意味は!?
合成洗剤であれ食品添加物であれ、人工の化学物質は人体にとって「異物」です。
異物とは人体にとって好ましくないものの総称です。一度体に入れば皮下脂肪に蓄積し、排出は困難。人工の化学物質が「入り口あって出口なし」といわれる理由は、ここにあるというわけです。
(※参考:農薬や食品添加物・人工の化学物質は女性に被害が多いワケ!?)
合成洗剤や化粧品などでもう一つ注意したいのが、
「低刺激性」
という言葉です。
いかにも安全な印象で耳触りが良いのですが、この意味を考える必要がある。低刺激であることの意味は体内への浸透性が高いことを意味するのです。
つまり皮膚に留まらず体内に浸透しやすいことを意味しています。皮膚のトラブルは抑えられても、体の中でのリスクは跳ね上がってしまう。
甘い言葉には要注意というわけです。
商品を売るためにイメージの良い言葉がよく使われるので、日々使うものにはより一層の注意が必要になりますね。
■このページのまとめ
・合成洗剤は体にも環境にもダメージを及ぼす ・合成洗剤にはたんぱく分解酵素など酵素類が使われる ・皮膚にダメージを与え異物が体に入るリスク有 ・低刺激性の意味は体内浸透性が高いことを意味する |
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■参考文献
・毛穴の開きの原因はタンパク質の変性
・タンパク質変性の秘密
・合成洗剤の実態