完全栄養食は本当か?牛乳とカルシウムから見える食の惨状とは!?

■目次
1、完全栄養食ってホント!?
2、牛乳とカルシウムのウソは!?
3、乳質はココまでになっている!
4、強弱をつけてしなやかに食べる!
「完全栄養食品」
そんな言われ方をする食品があります。
牛乳や卵などがそれに当たるのでしょう。牛乳といえば、カルシウムが豊富な食品として、
“骨を強くする!”
この目的で盛んに勧められていますが、果たして本当に完全な栄養などと言えるのでしょうか?
完全である以上は、他の食品は何も必要としないことを意味します。でも私たちは、牛乳も卵もそれだけで完全栄養であるとは思っていないわけです。
今回は、食べものに関する「情報のおかしさ」について考えることで、無投薬・無医療の生き方実現に向けたポイントについて考えてみます。
■牛乳とカルシウム
牛乳はカルシウム豊富な食品と言われますが、含有量だけ見れば、
「ヒジキや昆布」
の方がずっと多い。
100g当たりのカルシウム含有量は、牛乳は100㎎、ワカメが100㎎、コンブが680㎎、ヒジキは1400㎎。牛乳はお世辞にもカルシウム豊富とは言い難いものなのです。
にも関わらず、なぜ牛乳ばかりが持て囃されるのか?
大きな疑問です。背景には、巨大化し過ぎた乳業会社の思惑、これらが働いている。そうとしか思えないわけです。政府・マスコミ・企業がトライアングルとなって、ありもしない
「牛乳の素晴らしさ」
を称えているだけ。それ以外に理由はないわけなのです。
牛乳をどれだけ飲んでみたところで、私たち日本人には「乳糖分解酵素」が体にはほとんどありません。牛乳を分解しエネルギーに変えられるのは、米欧人の特質で、人類一般はこの酵素を乳幼児の一時期を除いて持っていないワケなのです。
牛乳を飲むほどにお腹を壊す、にも関わらず、
“完全栄養!カルシウム豊富!”
といった宣伝に乗り、下痢を承知で進んで飲んでしまっている面があるのです。
■体質も乳質も
牛乳の質自体も粗悪だし、牛も生理に反した高タンパク・高エネルギーの食を与えられ、抗生物質まみれにされているのが今の畜産業の偽らざる現状です。
自然な状態の牛は子のために年間100キロほどのミルクを出しますが、今の乳牛は年間8000キロものお乳を絞り出されている。中には、
「1.2万キロ」
もの乳を出す牛までいるといわれるのです。こんな異常で反自然な牛乳が健康なはずがないのです。ムリを強いてしまうからこそ、抗生物質などの薬剤漬けにならざるを得ない現状があるのです。
そもそも日本人の体質に合わないし、乳質も最悪。
そんなものを”体に良い!”として飲まされ続けた結果、ガンやアレルギーなどの生活習慣病が増え続けているのが現状なのです。
■強弱つけてしなやかに!
思うに、食べものには2つの役割があるのではないかと思います。
1つは、「糖質・脂質・タンパク質」の三大栄養素のように、
「体を維持運営するための食」
体を養うための食べもの、そのように言えると思います。
もう1つが、いわば嗜好品で、
「心の健康に寄与する食べもの」
乳製品や卵などがこれに当たると思います。
体を養う食の大切さは言うまでもありませんが、心の健康に寄与する嗜好品の存在だって無視することはできません。
生きるとはただ健康であるためのものではなく、
“豊かさや喜び”
だって忘れてはならない不可欠なものだと思うからです。
とかく玄米菜食主義者のような極端な食養術の実践者は、乳製品や卵を敵視し、全否定してしまいがちですが、それはあまりに偏っていると感じます。
食生活の「幹と枝葉」をしっかり分けることが、体にも心にもムリのない自然な食べ方。お米・味噌・野菜は日本人がカラダを養うために不可欠なもの。これらを
「食生活の幹」
としてしっかりと位置づける。その上で、乳製品や卵、お酒などは嗜好品として時々少量頂く。こうしたあり方が大切なのではないか?と思います。
問題は乳製品などを体を養うための「食」と勘違いしていることにある。この点は改め、日本人の体にムリのない伝統食を主役の座に戻すこと。
その上で嗜好品を楽しむような強弱をつけたいものです。もちろん、幹となる食材も嗜好品であっても、農薬や肥料の有無、食品添加物などをできるだけ排除した食材を選ぶことは重要度の高い事がらであることは言うまでもありません。
安全性に気を配り、幹と枝葉をしっかり分ける。これがこの時代に適した食べ方ではないかと感じます。
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