自然食業界キャリア15年のOBが綴る

有機野菜の宅配・お試しするなら5つの安全項目をまず確認!

2018/12/26
 
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

安全な食材を手にしたいならイメージや業者の宣伝文句に流されてはなりません。しっかり根拠を持って情報に接することが大切です。ココでは有機野菜の大手宅配三社のお試しセットを例にして、本当に安全で自然な野菜は何か?について考えてみます。

■目次
1、有機野菜の宅配でお試しセットの注文前に!
2、有機野菜は2種類があるのをご存知ですか!?
3、大手有機で宅配3業者のお試しセットを比較!
4、有機野菜のサラダを食べる前の注意事項は!?
5、人も野菜も栄養が過剰なことで起こる不具合は!?
6、自然本来の力を引き出す究極の有機野菜とは何か!?

有機野菜の宅配のお試しセットを検討している。

 

野菜に農薬が残留していれば、たとえ微量であっても日々体内に蓄積され続けてしまう。それがガンやアレルギーなどの深刻な病気の原因になりかねない。

 

毎日毎食、安全な野菜を口にしたい!

 

こうした思いから「有機野菜のお試しセット」を検討しているのではないかと思います。

 

でも、

 

有機野菜はそんなあなたの思いに応えるには正直、役不足かもしれません。有機野菜は良いイメージばかりが先行して、中身が伴っていない。こうした面があるからです。

 

ココでは、

 

①有機野菜と農薬
②有機野菜と情報公開
③有機野菜のサラダ食
④有機肥料の問題点
⑤本来の安全で自然な野菜

 

以上、5つのポイントについて問題点を指摘したいと思います。有機野菜の宅配でお試しセットを注文する際の参考にしてもらえればと思います。

 

■有機野菜には2つある!

一口に有機野菜と言っても、実際は2種類の野菜が存在しています。

 

1つ目は有機野菜で無農薬の野菜、もう1つが有機野菜だけど農薬を使っている野菜この2つがゴチャ混ぜになっているのが現状です。

 

いまだ根強い誤解があるのですが、有機野菜とは無農薬で栽培された野菜のことではありません。使って良い30種類以上の農薬がリストアップされているからです。

 

有機JAS法と呼ばれる法律で定められているのですが、許可された30種類以上の農薬ならたとえ何回使おうとも、有機野菜を名乗り販売して良い。こうした法律になっているのです。

 

たとえ許可された農薬であっても一切使わない・農薬なしで栽培する作り手もいれば、10回、20回、30回と使っている作り手もいる。

 

農薬を使わずに栽培した有機野菜のみを食べたい!

 

そう思ってみたところで、どうなるものでもありません。使われた農薬の使用回数を公開する義務が一切ないからです。ただ”有機野菜”というばかりで後のことは分からないし、選べないのが有機野菜の大きな問題点になるのです。

 

有機野菜の宅配でお試しセットを購入するなら、

 

有機野菜だけど農薬を使っているのか?いないのか?
使っているなら、何を何回使ったのか?

 

この点を明らかにしている宅配業者のお試しセットを選ぶのがポイントになるのです。

有機野菜

 

■大手の宅配・お試しセットを比較!

そこで大手の3つの有機野菜の宅配業者、

 

大地宅配・らでぃっしゅぼーや・オイシックスの「お試しセット」を比較してみると

 

いずれも価格は一緒の送料無料で1980円。らでぃっしゅぼーやだけは野菜と果物のみのお試しセットで、大地宅配もオイシックスも、肉やソーセージ・ハムなどの加工品も入っています。3業者とも野菜の種類は5~7種類程度で、そこに果物がつく形になっています。

 

気になる農薬表示はどうなっているかと言えば、全部横並びでみんな同じ。3業者ともに有機野菜なら、

 

「有機」

 

と書かれているばかり・・・。減農薬の野菜なら「減」と表示されるだけ。お試しセットの野菜が、

 

有機野菜で無農薬なのか?有機野菜で農薬を使っているのか?使っているなら何を何回使っているのか?

 

これらのことが一切分からないお試しセットになっているのです。農薬を使わない野菜を食べたい!そう思って検討しているなら、これらの業者ではハッキリ言って役不足。注文しない方が良い。

 

そう言わざるを得ないのが有機野菜とその宅配業者の現状になるのです。

 

ちなみに「減農薬野菜」もお試しセットに入ってきますが、減農薬野菜を簡単にいえばスーパーなどで売られている一般の野菜の半分以下。農薬の使用量は半分だと思えば良いのです。

 

一般の栽培においてトマトやナスは50回、キュウリやリンゴは60回くらいの農薬を使うので、その半分の減農薬野菜は25回と30回。そうしたものだと思えば良いのです。

 

減農薬の野菜や果物を安全野菜の名のもとに販売するのなら、「減」の一文字で済ませてしまうのはいかがなものか?

 

有機野菜の宅配業者として安全な食材を提供するのが使命なら、最低限、使われた農薬とその回数くらいは買う側に分かるようにハッキリと表示するべきではないでしょうか?
(■参考:有機野菜の宅配選びは2つの重要ポイントをチェック!)

 

■有機野菜のサラダはリスク!?

また、有機野菜の宅配を検討する理由の1つに、

 

「サラダを安心してたくさん食べたい!」

 

そう思われている方もいることでしょう。

 

有機野菜は一般の栽培で育てられた野菜よりも栄養価が高い。糖度が高く、ビタミンや酵素などをも豊富に含んでいる。野菜のビタミンや酵素は熱に弱く、加熱すると壊れてしまいやすい。

 

たっぷりの栄養が詰まった有機野菜のサラダをたくさん食べて、健康な毎日を実現したい!そう思っているのでしょう。

 

でも、有機野菜をサラダで食べるなら正直、注意と警戒が必要です。使われる有機肥料に問題が潜んでいるケースがあるからです。

 

有機肥料は家畜の糞尿などをったものが多いのですが、それらは排泄物です。いわば汚物なので、汚物には汚物にふさわしい菌が湧くものです。

 

清流に病原菌はあまりいませんが、汚染された川にはたくさんいる。それと同じで、有機肥料で家畜の糞尿を使う際には細心の注意が必要になるのです。

 

細心の注意とは、熟成期間。熟成期間が長ければ長いほどに肥料の質は向上していきます。反対に短ければ短いほど病原菌がたくさん検出されてしまいやすい。

 

有機肥料として家畜の糞尿を使うのなら、短く見ても最低1年の熟成期間は必要になります。最低でも3年~5年は寝かせる必要があると指摘する声だってあるのです。

 

でも実際は、熟成もそこそこに生に近いような状態で土に投入されているケースもある。そうして栽培された有機野菜をサラダで食べることで、病原菌による感染症や寄生虫感染のリスクが高まってしまう。

 

有機野菜は肥料にリスクがあるので、

 

”生で食べないように!”

 

そう指摘する研究者もいるのです。

 

どうしても生で食べるのならとにかく徹底して洗うこと。でもリスクを下げたいのなら加熱することが望ましい、そう警告する声だって無視できないのです。

 

お試しセットの場合に限り料金設定は格安になっていますが、毎週有機野菜の宅配を利用するとなると一般野菜の1.5倍~3倍くらい、それ以上の値段がするものです。

 

高い買い物をするのだから、使われた有機肥料の種類、熟成期間、こうした肥料の質についても明らかにしておきたいところです。

 

でも、有機肥料の情報公開を徹底している宅配業者は皆無であるのが現状です。お試しセットを頼むのなら使われた有機肥料についてもアンテナを高くして、シビアに情報を取っていく必要を感じます。
(■参考:『有機野菜の宅配選びは2つの重要ポイントをチェック!)

加熱

 

■有機肥料の量にも注目!

また有機肥料の場合、どうしても土への投入量が多くなってしまう傾向が見られます。

 

栄養は人も野菜も多い方が良い、このように思われているので大量の家畜の糞尿肥料が土に投入されているケースも珍しくないのです。

 

そうなると野菜は栄養過剰になってしまう。体内に未消化の肥料成分を抱えた込んだままの状態でとなり、一種の肥満症のような姿になる。そうした野菜を食べ続けてしまうと私たちの体にダメージとなることが指摘されるのです。

 

野菜の体内で消化し切れない肥料成分は「硝酸性窒素」と言われますが、それを日々摂取し続けるとガンやアレルギー、糖尿病、アルツハイマーなどの原因になることが言われています。

 

また抵抗力の弱い赤ちゃんに与えてしまうと、窒息を起こし最悪死亡してしまう。実際に硝酸性窒素濃度の高い野菜を離乳食で食べた赤ちゃんが次々に死亡する事件も起きているのです。
■参考:『有機野菜の離乳症・赤ちゃんが葉野菜で窒息する!?

 

このように質と量とを弁えない有機肥料を使った野菜を食べることで、思わぬ事態を引き起こしてしまう。有機野菜だから安全とは決して言い難いのが私たちの食と農を巡る現状というわけです。

安全

 

自然の力を最大限引き出す!

それならば安全な食卓を実現したいあなたはどんな野菜を選ぶべきなのでしょうか?

 

オススメは「自然栽培の野菜」です。

 

自然栽培とは有機肥料も化学肥料も一切使わずに、土と野菜そのものの力を最大限に引き出す農法です。人が作物に肥料を与えるのではなく、自分で必要なエサを必要な量だけ探し出せるように仕向ける農法といえるでしょう。

 

そう言うと難しく聞こえてしまいますが、要は自然界に生きる草や木と同じ。そこでは誰も肥料など与えていないにも関わらず、自然の草木は栄養不足に陥ることなく逞しく成長し続けている。

 

この仕組みを理解してそれを田畑で応用する農法が、肥料も農薬も一切使わない自然栽培なのです。

 

野菜を育てるのに肥料を使うのは誰もが当たり前にしている常識です。でも、自然界からの視点に立てば極々少数派に過ぎません。自然の野山に誰も肥料など与えていないわけだし、地球上のすべての植物に人が肥料を与えることな科学技術がどれだけ進歩しようとも不可能なものなのです。

 

肥料は人が管理する田畑でしか使われません。肥料を与えなくても植物は成長に必要なエサを自分で探し出せるし、未来永劫に亘って生き続けていく。

 

肥料が作物を育てる、そんなのは所詮、人間の”浅知恵”に過ぎないわけです。そして有機であれ、化学であれ、肥料を与えれば与えるほど、虫や病原菌が大量発生していく。そこで農薬を散々に撒かざるを得なくなるのです。

 

農薬も人が管理する田畑でしか使われないものなのです。自然の野山に農薬は一切使われませんが、それでも虫に食い荒らされてハゲ上がった山などはないし、病原菌にやられてドロドロに溶け悪臭を放つような野原も存在しません。

 

有機であれ、化学であれ、人が肥料を使うからこそ農薬が必要になる。自然界は太古の昔から今日に至るまで無肥料・無農薬の世界なのです。

 

肥料も農薬も一切使わない自然栽培の野菜を食べるメリットは、

 

・農薬の心配がない
・質の悪い有機肥料の害がない
・肥料過剰による健康リスクの不安がない
・減農薬や有機の農薬といった面倒無用で安心して食べられる

 

有機野菜の宅配でお試しセットを検討しているなら自然本来の力が育てた自然栽培の野菜を試してみるのがオススメです。

 

とはいえ、食は毎日のことだからいくら安全と言ってみたところで美味しくなければ長続きするものではありません。味覚はそれぞれの個性でもあるので、自然栽培の野菜を”極上!”という人もいれば、”何コレ?”と思う方もいることでしょう。

 

自然栽培の野菜の味に満足しない人が指摘する共通点は、

 

・サイズが小ぶり
・飛び切り甘い野菜が少ない
・有機や一般の野菜に比べて硬い

 

これらが代表的な声になります。

 

サイズが小さくなるのは肥料を与えていないので、有機や一般の野菜に比べて肥料膨れをしないことが理由です。

 

甘い野菜が少ない理由は種子の自家採種が基本になるためです。今の野菜は舌先だけの甘み強く出そうとタネの段階から遺伝子の操作が行われています。そうしたタネを使えば甘い野菜を作ることができるのです。

 

でも自然栽培ではその畑の土の情報を時間をかけてタネに読み込ませていく農法です。自然の植物のタネは毎年土に落ち、そこから翌年の生命が繋がれていく。この仕組みを畑で再現する農法が自然栽培なのです。

 

自然栽培は農家が自分でタネを採ることが前提になる農法なので、極端な甘みの強い野菜にはなりません。でも、自然本来の甘みがあり、舌先だけではない深い味わいを楽しむことができるという声も多くあるのです。

 

硬い野菜ができやすくなるのは細胞分裂の過程が緻密であることが理由です。肥料を与えることは自然本来の成長スピードを速める行為に当たるので、細胞分裂の過程が粗くなりやすい。

 

そうなると野菜の細胞壁も充分に構築しないまま成長を急がされてしまうので柔らかく軟弱な野菜になりやすい。でも自然栽培は肥料を一切使わないので、ゆっくりじっくりっ細胞が分裂していき、ガッチリとした体つきになる。

 

脂肪いっぱいの肉と筋肉質の赤身の肉との違いといえば分かりやすいでしょうか。自然栽培の野菜は包丁を入れたときの手応えや音、その違いに驚く人も少なくないのです。

 

このような特徴を持った野菜になるのです。いずれにしろ、

 

食べて口に合うのかどうか?継続して購入するのにふさわしい野菜なのかどうか?

 

これらを判断する上でも一度自然栽培の野菜をお試しで判定してもらいたいと思います。以下から宅配や実際の店舗で自然栽培の野菜を購入できるリストを載せておくので、一度ぜひ試してみて!

 

自然栽培野菜の宅配・通販・実店舗リストはココから

 

■このページのまとめ

・有機野菜は無農薬ではなく30種以上の農薬の使用を許可

・有機野菜で使われた農薬を公開する義務は存在しない

・有機野菜をサラダで食べると病原菌などの感染リスクがある

・有機肥料は最低でも1年~5年の熟成期間を経て使うべきもの

・肥料過多の野菜は硝酸性窒素過剰となりガンやアレルギーの原因に

・常に無肥料無・農薬の自然界の仕組みに学ぶ農法が自然栽培

 

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有機野菜の宅配委選び・後悔しない9つのポイント

 

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