自然食業界キャリア15年のOBが綴る

野菜に健康効果って本当?クスリとの決定的な違いに迫る!

2021/05/03
 
野菜
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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

■目次
1、野菜の健康効果は本当!?
2、野菜とクスリの違いとは?
3、明確な線引きを定義する!
4、食材の薬効がキケンな理由
5、効果を求めるリスクはココ!

 

「野菜に健康効果を求める」

 

現代人にはこうした傾向が強くあります。

 

野菜を摂れば健康になれる。特定の野菜を毎日たくさん食べれば、苦しい病気が治っていく。さらには、

 

“美容に良い!肌が若返る!”

 

こんな感じで、野菜の健康・美容効果が頻りに吹聴されているのです。主食のお米もそこそこに、特定の野菜に偏って日々大量に食べ続ける。

 

野菜はあたかもクスリであるかのように扱われてしまっている。これは野菜に限ったことではなく、さまざまな食材に対しても同じ・

 

「食のクスリ化・クスリの食化」

 

この状況に歯止めがかからない、そんな状況下に私たちはあるのではないかと思うのです。

 

良い面ばかりが過大評価され、悪い面については過小評価されている。私たちは再度、食べものとクスリとの

 

“境界線”

 

この線引きを再度し直す、この必要を思うのです。

 

そこで今回は、「食べもの」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。

 

■明確な違い

食べものとクスリとの違いを医学においては、

 

「生理作用」と「薬理作用」

 

この2つの言葉を用いることで整理されています。ざっくばらんに述べてみると、

 

・食べものには、薬理作用はあるけれども、薬理作用は存在しない
・クスリには、薬理作用はあるけれども、生理作用は存在していない。

 

このように分けて考えることができるのです。

 

食の持つ生理作用とは、体を作り運営する働きになります。私たちの主食のお米にはデンプンが豊富に含まれているのですが、デンプンが何であるのかといえば「糖分」

 

デンプンとは糖分が集まり、連なり、ひしめき合った姿になっているのです。私たちの体はお米を食べることで、このひしめき合ったデンプンをバラバラに分解していく。

 

そしてもはやこれ以上は細かく分解できない、そんな最小単位の『ブドウ糖』にまで分解していく。こうして分解されたブドウ糖を使うことで、体を動かし、脳を働かせていく。

 

ブドウ糖は人体のエネルギー源で、脳を機能させ、筋肉を動かし、臓器を正常に動かすためのもの。車に例えれば、ガソリンに相当するのがブドウ糖であると解説されるのです。

 

このようにお米という食べものには、体を動かし機能させるといった『生理作用』がある。このようにいえるのです。

 

■分けること分かること

また骨や皮膚はタンパク質を主原料にしているのですが、そのタンパク質を供給しているものが食べものになります。

 

主に肉や魚がタンパク部分を担当している。このようにいえるのでしょう。食べものに含まれるタンパク質には、皮膚や骨などを作るといった人体にとって欠くことのできない生理作用がある。

 

このように食べものには健全な生命活動を営むにあたり、欠かすことができない大切な役割を持っている。このことをして、食べものには生理作用があると説明されるのです。

 

これに対してクスリの方はといえば、それをどんなに飲んだところで、脳や筋肉を動かす材料や骨や皮膚を作り出す材料には

 

「なり得ない」

 

でも特定の症状を抑えたり、緩和したりする薬効がクスリには備わっている。発熱に際して熱といった薬効をクスリの方は持っている。消炎鎮痛剤には炎症や痛みを抑える薬効が認められている。

 

このように特定の症状の緩和に役立つ作用をして、『薬理作用』と呼んでいるのです。生理作用と薬理作用との間には、明確な違いが存在している。

 

このようにしっかり分けて語られるものなのです。

 

■薬効がないからこそ!

クスリに含まれる薬理作用とは、人体の自然な働きに対して、薬効を以って

 

「介入していく」

 

このことを意味しています。常に作用が正確に働くとは限らない。作用に対する反作用を人体内で起こしてしまう。こうした危険性をクスリは常に内在している。この反作用のことを称して

 

“副作用”

 

と呼ぶのです。この副作用の被害を最小限に抑える目的で、クスリには必ず『添付文書』が添えられる決まりになっているのです。

 

幼児は朝晩食後に1錠。大人は朝晩食後に2錠。注意書きをしっかり守ってもらうこと。それがクスリ服用の大前提になっている。これが食べものとクスリとの決定的な違いであなるといえるのです。

 

万一、主食のお米に解熱効果や血圧を下げるといった薬理作用があるのなら、毎食のどんぶり飯などは恐ろし過ぎて、とても食べられないものになってしまいます。

 

毎日大量の米を食べ続ければ、平熱を大きく下回ってしまうリスクがある。血圧も正常値を遥かに下回り、低血圧症に悩まされる。それは命をキケンに晒してしまうことを意味しているのです。

 

食べものには薬理作用がないからこそ、安心してたくさん食べることができる。お米が主食と呼ばれる理由は、生理作用のみがあって、薬理作用がほとんど

 

「ゼロだから」

 

主食とはお腹いっぱい食べるためのもの。安易に薬効を求める風潮はあまりにキケン。食材に薬効を求める行為は矛盾であって、怖いことでもある。

 

クスリと食べものは違うことを再認識する必要を思うのです。

 

■大量の農薬が・・・

野菜や果物に効果効能、薬効を期待する風潮はますます促進されているようにも感じます。生理作用と薬理作用の違いを熟知しているはずの医師までもが、

 

“ニンジンをたくさん食べましょう!”
“たっぷりのホウレン草で鉄分を補給しましょう!”

 

こんなことを言うようになっている。野菜にわずかに残る薬効を効かせるためには、毎日莫大な量を食べる必要が生じます。

 

その野菜が無農薬のものならまだしも、農薬をテンコ盛りで使ったものなのだとしたら、どうでしょう?さらに最近の農薬の主流は、

 

「細胞浸透系農薬(ネオニコチノイド系)」

 

にシフトしているのが現状です。この農薬がひとたび使われてしまえば、どんなに洗っても農薬成分を落とすことができない。それが細胞浸透系農薬の恐ろしさになるので、野菜のわずかな薬効を求めてしまうが故に、莫大な量の農薬を体内に入れ込む。こんな望まない結果だって招きかねないわけなのです。

 

繰り返しになってしまいますが、食べものはどこまでいっても自然の恵みであって、クスリではありません。対象が食べものになるので、薬効なんか一切気にしない。

 

食材の安全性にだけはきちんと配慮して、主食のお米を食卓の軸に据える。後は旬の魚や野菜を楽しむなりして、美味しく、楽しく感謝して頂く。

 

こうしたあり方を求めたいものです。

 

自然栽培と天然菌の発酵食品の通販&店舗リスト

 

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生協、有機野菜の宅配団体などに15年在籍し、自然食業界の裏表を目の当たりに。本当に安全に食べられる食材とは何か?日々追求しています。

Comment

  1. あかね より:

    むーさん、こんにちは^^

    大きい声では言えませんが(笑)、一応、食物栄養科卒業の身としては、野菜の栄養科をたくさん勉強してきたので(とは言ってもほとんど忘れていますが・・・)生理作用と薬理作用、そんな観点で野菜を見ることはありませんでした!だから、ものすご~く、納得です。

    最近、世の中の現状を知ればするほどに、いかに嘘を教えられてきたのかと愕然としてしまいますね。
    今まで教わってきたことにほとんどと言っていいほど、真実なんてなかったのかと・・・

    その際たるものの中に、栄養学があります。

    一日に野菜は350グラム、タンパク質は60グラム、塩分は10グラム以下etc

    勉強の中で一番嫌いだったのが、カロリー計算でした

    今となっては、そんなの関係ないね!ですね~(笑)

    ただ、実習で様々な加工食品を作ったことは、とても大きな経験でした。蒲鉾や納豆など、昔ながらの製法で作ったので、本物はとても美味しいものなのだということを知る事ができました。

    そのせいか、昔から、スーパーなどで売っている練り物製品はまずくて食べることができなかったのです。でも、入っているものを見れば、一目瞭然、あれらはもう食べ物ではありませんよね・・・

    いつからこんなに添加物だらけの世の中になってしまったのか。安心して食事のできる日がきてほしいものです。

    むーさんのお庭の砺波チューリップ、きれいに咲いてくれるといいですね~♪

    今日もありがとうございます!!

    • 茶太郎 より:

      あかねさん、コメントありがとうございました。

      そうですね、学問研究を軽んじるつもりはないのですが、すべて分かっている
      かのように装う姿勢には、本当に違和感しか感じません。

      とりわけ、医療と栄養学はかなり傲慢でメチャクチャで、あまりにムゴイ。

      そんなことを思うばかりです。

      日本人ならお米と味噌汁。後はなるべく旬を選んで、体と相談しながら
      食べたいものを食べる。

      それが最も自然なのでしょうね。最近、畑での仕事量が結構あるので、
      ドンブリ飯を三杯くらいおかわりしないと持たない感じです。

      私にとってお米はパワーの源泉です。やっぱりパンでは持ちませんね。

      美味しくて安全な食卓作りに必要な情報をお届けできればと思っております。

      いつもありがとうございます、拝。

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